DJってなにしてるの??
大人の遊び場、クラブの奥深くのブースでなにやらよくわからない機械をいじりつつオウイエオウイエしてる人。そう、DJさんっていったい何をしているんでしょうか。
今日はクラブイベントの立役者、DJさんが何をしてるかお伝えしたいと思います!
DJって??
まずDJさんとひとくくりに言えどそのプレイスタイルは三者三様なので今回は僕のオーソドックスなDJスタイルについて説明させていただきます。
クラブイベントというものは音楽が流れ続けていることが基本ですのでブースの奥でDJさんは曲が終わる前に次の曲をつないでいかなくてはなりません。
そこでなにをしているかというと!!!
ターンテーブルという2台のプレイヤーを駆使して左のプレイヤーで流れてる曲が終わる前に右を再生!!ほんで右のプレイヤーで流してる曲が終わる前に左のプレイヤーに次の曲を準備してトリャ!!!
という感じです。
DJさんがヘッドフォンで何を聴いてるのかと次に流す曲のアタマをチェックしてるんですね。
そして中央にあるミキサーの中のクロスフェーダー
これが左いっぱいにふってあると左のプレイヤーの音が右いっぱいだと右のプレイヤーの音が真ん中に置いてるとどっちのプレイヤーの音も流れます。
どんな音楽が流れてるの??
なんでも流していいです。
ヒップホップでもアニソンでも演歌でもクラシックでも最終的にフロアが盛り上がってたらなんでもいいです。
ただ!!!盛り上げるにはやっぱりテクニックが必要!!なのでわかりやすいクラブミュージックを使って実際に音を聴いてみましょう!!
クラブミュージックって??
クラブミュージックに対する概念もないと僕は思っています。クラブで盛り上がってる楽曲がクラブミュージックじゃないでしょうか。
それだとあまりにも話が大きくなってしまいますのでDJがDJとしてプレイしやすいいわゆる「4つ打ち」曲というものにしぼって話を進めていきたいと思います。
4つ打ちとは!
日本で今一番有名なのはやっぱりperfumeじゃないでしょうか。シンプルな\ドッ/\ドッ/\ドッ/\ドッ/というキックのリズムにのせて広がりのあるシンセサイザーやキレのあるベースをのせた音楽です。
4つ打ち楽曲の利点
・テンポ(BPM)がほとんどいっしょ
・8小節および16小節で振り分けられた楽曲構成
・印象的なフレーズのリフレイン
・シンプルなリズムなのでリミックスしやすい
一番おおきな特徴として「テンポがいっしょ」というのがあります。これはDJプレイ中に次の曲に乗り換える際にとても重要!!
フロアで音楽を楽しんでるお客さんからするとすごくアップテンポなかっこいい曲が流れててウオーってなっている状態で次の曲でいきなり切ないバラードが流れたらどうなってしまうでしょう
僕なら全力疾走してる途中でガケから落ちる気分になると思います。
そうならないために同じテンションの楽曲を手際よく繋いでいくには同じテンポの楽曲が必要になってきます。
実際につないでみよう!
まずは僕のオリジナルの「fanfan」という曲と「Beautiful sniper」という曲この2つを聴いていただきます。
どちらもテンポが同じでかわいらしい印象を持った曲なので非常に繋ぎやすい2曲です。
今回は先行で流れている「fanfan」の1番サビが終わったら「Beautiful sniper」をイントロからつなぐ構成でいきたいと思います。
サンプル1
「fanfan」のサビが終わり2番に導入するのと同じタイミングで「Beautiful sniper」のイントロが入ってきましたね。
これが「曲をつなぐ」という基本的なプレイです。
つなぎ方をアレンジしちゃおう!
Lesson4の内容だと「あれ?1番流し終わって次の曲流すならテンポがいっしょじゃなくてもいいんじゃね??」って思っちゃいますよね。
なので曲と曲を同時に流してよりかっこよく演出しちゃおう!
聴いていただいた音源は「fanfan」のオシリの8小節と「Beautiful sniper」のアタマの8小節を同時に流したものです。
これはLesson2で紹介しましたクロスフェーダーを中央に配置して「テンポがいっしょ」「8小節振り分けられた楽曲構成」という4つ打ち楽曲の特性を活かして行った演出です。
これを行うことによってお客さんは「次の曲は・・・まさかまさかまさか・・・・やっぱりこれかー!!!!!ウオー!!」といった高揚感を味わうことが出来ちゃいますし、DJもそれを見てニヤリとします。
ただこの状態だと2曲が同時にお互いを主張しちゃってますのでゴチャっと感がありますね。そこでDJミキサーについている「EQ」というツマミの機能を使います。
「EQ」とは高い所の音、低い所の音、真ん中くらいの所の音などを増やしたり削ったりする機能です。低い所を削るとスカスカの音になって聴けたものじゃありませんが2つの楽曲を同時に流した際にこの機能がとてもステキな空間を作り出してくれます。
サンプル3
聴いていただいてわかるように2曲を繋いでいるにもかかわらずまるでひとつの曲を通して聴いているかのような聴こえ方でしたね。
図の中の青い線が上に行けば行くほど音はうすくなり、下に行けばいくほど元の音に近づきます。
「Beautiful sniper」はスカスカの状態からだんだん音を太らせていき「fanfan」はだんだんスカスカの音にしてお互いがぶつからないように曲が入れ替わっています。
こうすることでお客さんの耳にやさしいフロアの空間作りを行えます。
以上!基本的なことだけ書きましたがDJさんがブースの中でせかせか何をやっていたか少しでもおわかりいただければうれしいです!
DJさんはこれだけやっているわけではなく普段からかっこいい曲を探したり、自分なりのリミックス曲を作ったりフロアでちょっとでも目立つためにおめかししたり色々がんばってます。
クラブは怖いところじゃなくてたくさんの音楽仲間が集まるところなのでもっといろんな人に興味を持ってもらえて足を運んでもらえたらなとうれしいなと思います!
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