前妻と今の奥さんの話

前妻はみんなから愛されてていつもクラスの中心にいるような華がある人気者だった。陽気だけどフォローも上手で僕みたいなクラスの隅っこにいる日陰者でも彼女のことを好きになってしまった。
でもあまりにも眩しすぎて、いつも一緒にいると別の誰かに奪われてしまわないか心配で、僕は自分からサヨナラを言った。
今の奥さんは一緒にいると心が休まる安心感がある。前の奥さんが向日葵なら今の奥さんは百合だ。品があって清楚で奥ゆかしい。物足りなさを感じることもあるけどこういうのが幸せなんだと思う。
そんな今の平凡な生活に雷のような電撃が走った。久しぶりに彼女を見かけた。見かけたらもう止まらなかった。僕は彼女へ駆け寄り抱きしめた。「ごめん、もう離さないから…」彼女は何も言わず抱きしめ返してくれた。
「もう一度やり直そう」彼女は何も言わないままだ。二人が離れ離れになっていた時間を埋めるのは容易ではないのかもしれない。でも自分の本当の気持ちに嘘はつけない。今の奥さんともちゃんも話し合いをしていこうと思う。
どっちも好きで一人になんて決められないよ。
シャープマーカーとシャープマーカーネオのお話。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?