突然、我が子を連れ去られた話。④〜⑥

前回までのお話はこちら↓

https://note.com/ykk0226/n/n00f4a4a37b41

⚠️当時の気持ち・口調がそのまま表現している文章がございます。
荒々しい言葉使いが苦手な方、お気を悪くされる可能性がありますので、注意してご覧ください。

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私は、
息子を連れ去られた事を確信しパニックになった。

手の震えが止まらない。


息がうまく吸えない。

(ここ最近まともに帰ってこなかったくせに…)

(離婚の話もお互い休みの日に進めるなんて嘘だったんだ…)

(完全に騙された……！)

焦りがだんだんと怒りに変わっていくのがわかった。

そんな中、続けてこうLINEがきた。

今後の事を話すので
近くのガストに19時で。

(チッ、なにを偉そうに…)


私は怒りがおさまらず

携帯を握りつぶしそうになりながら、


その足で指定された場所へと向かった。

━━ 19時前

ガストに着き、店内を見渡すと

すでにいた夫が席でコーヒーを飲んでいた。

私に気づき、
勝ち誇った顔をして手招きをした。

私は、冷静を装い席に着くとすかさず

『どういうこと？』と、聞いた。

『LINEした通りですが。』

と、普段使わない口調で返してきた。

私『○○(息子)はどこにいるの！？』

夫『私の実家で楽しそうに遊んでいます。』

わざわざ強調して言ってきた。


そりゃ、おもちゃにお菓子にジュースがあれば
最初は楽しいだろう。

私『 今まで一度も泊まったことがないのになに考えてるの？ママが居ないと寝れない事も知ってるよね？』

夫『 そんなの慣れなので。』

私『 慣れって…
　今まで寝かしつけた事なんてないでしょ？！』

夫『 それも慣れなので。』

私『 第一、今の夜勤じゃ
　どうやったって育てるなんて無理だよね？』

夫『昨日付けで退職してきました。』

……はぁ？？？

私『 じゃあ、どうやって育てるの？？
　お金は？？借金だらけで貯金もないのに
　どうやって暮らしていくつもり？？』

夫『 しばらく実家に世話になるつもりですが。
　　母の扶養に入れてもらって
　　仕事もしばらくはせずに、慣れるまでは
　○○(息子)との時間を大切に過ごすつもりです。』

………はぁ！？？？？

私『 今まで一度もママと離れて寝泊まりした
　事がないのに、いきなり何の説明も無くママと
　引き離される○○(息子)の気持ち考えてる？！』


夫『それもすぐに慣れる事なので。』

……………ブチッ

私は怒りでテーブルを思い切り叩いた。

私『 はぁ！！？？それで父親って言えんの？？！！　　　　　　　　　
　親の扶養って主夫になるつもり？！
　なんもやった事もないのに？！結局、育てるのはお前じゃなくてお前の母親だろ？？！
子供1人育てる覚悟のあるやつのやる事じゃないだろ！！実家に世話になるってどれだれ甘えた事言ってんだよ！！！

どこに○○(息子)の気持ちを考えてる行動があるわけ？！

今の歳の子には特に母親の愛情は必要不可欠なんだよ、わからんの？？わからないよね？
今まで全然育児に関わってこなかったもんね？！

それを何？！急に父親ヅラして！
保育園の事も一切わからないくせに！

最後に○○(息子)に会ったのはいつだった？！

会えばもう二度とパパに会えなくなるよって吹き込んで泣かせてさ！！！
こんな誘拐みたいな事してどれだけ○○(息子)を傷つければ気が済むの！？』




夫『 ………で？』

私は続けた。

私 『 そもそも親権はいらないって言ってたよね？？
　金は払うから会わせろよってLINEしてきたよね？
　今すぐ荷物まとめて出て行きたいって言ったよね？

　それでも大して家にいない父親でも
　急にいなくなったら○○(息子)が可哀想だから
　徐々に距離を取っていこうって言ったんだよ？

　うちだってあんたの顔も見たくないけど
　○○(息子)の気持ちを考えた上で、我慢して
　行動してたのにあんたは何？？

　自分勝手のなにものでもないよね？！』

夫『気が変わったまでです。
　　環境は慣れなので問題ないです。
　　あんな家にいたら病気になります。
　　こちらで暮らしたほうがマシです。』

話にならなすぎて言葉を失った。

━━確かに、私の実家は機能不完全家族だ。

父は真面目な会社員で家ではモラハラ。
母は嫌気がさしてほとんど家に居ない。
離婚はしてないが完全に仮面夫婦である。

妹は高校生で自分の部屋があり
自由にやっていた。

それにくわえて荷物も多く
1部屋は猫専用で8匹もおり、
リビングには更に犬が2匹がいた。

1部屋を私たち家族の部屋として使い、
リビング・キッチンなどは共有していた。

お世辞にも清潔感があって広々とした空間があって住み心地がいい環境とは言えなかっただろう。

だが、私はフルタイムで働きながら
居ない母親の代わりに全員分のご飯を作り、
他の家事・毎日の掃除に加え、育児もしていた。

今までアレルギー反応もなければ
病気になった家族は誰もいない。

それに、孫はとてつもなく可愛がってくれていた。

息子はおじいちゃんとおばあちゃんと叔母が大好きだ。

夫も全てわかって
私の実家に住まわせてもらっていた。

結婚前から私の家が
少し複雑な家庭環境だったのは知っていたはず━━

実家に住まなきゃいけなくなったのだって

それもこれも全部、夫の借金のせいなのに………。

夫の実家は何もしてくれなかったのに
こんな時だけなんなんだよ……………。

私は黙ったままだった。

夫『では、納得されたようなので
　明日にでも離婚届は書いて郵送してください。』

私『…？？？？』

続けてこう言った。

夫『 荷物も適当にまとめて送っといてください。』

私『勝手に出て行って荷物も送れだなんてふざけんな！』

夫『 さっきから公共の場で口が悪いですね。』

にやっとして、テーブルに伏せてあった
自分の携帯に目を向けた。

きっと、最初からずっと録音していたのだろう。

夫『 ただでさえ、公共の場でこんな態度で…
　家で息子といる時はもっとひどいですもんね？
　私は○○(息子)をあなたとあなたの実家から保護したまでです。話は以上です。』

私は、頭が真っ白になった。

( 録音されていた…録音されていた…

どうしよう……どうすれば………

これはなにか不利な証拠になるのだろうか… )

家で虐待をしてると言わんばかりの会話をされ

私は、息子と引き離される恐怖で震えた。

当時、法的な事を何も知らなかった私は

勝ち誇った顔をされ負けたのだと思った。

ただただ子供を奪われた事に焦っていた…。

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今思えば、なんら証拠にならないですよね。笑

元夫も虐待をでっちあげたくてしょうがなかったのでしょう。

わざと、敬語で煽るような口調にまんまと乗せられたのでした。

実際はもう少し会話をしたような気もしますが
頭に血がのぼっていてあまり記憶にありません…

次回、義実家へ乗り込みます。

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