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YKJUN18|作品感想

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作品を観て・読んで、「ここ好き」と思ったこととか、「ここ不満」 と思ったこととか。  ★5=期待以上 ★4=満足 ★3=好し悪し半々 ★2=不満が大きい ★1=不満しかない
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#アローバース

『タイタンズ〈シーズン4〉』感想

お気に入り度:★★★★・ 4 / 5  2018年から始まった『タイタンズ』の最終シーズン。ただし、脚本家たちが次のシーズン5のアイディアを出し合った後に、シーズン4が最終シーズンになることが決まったんだそう。そんな経緯を辿ってはいるが、しっかり最終シーズンらしい内容に仕上がっていたと思う。 戦闘シーンがイマイチだとか、ジンクスの扱いが悪いだとか、コナーの闇堕ちが唐突だとか、犬の活躍がないだとか、不満もあるにはある。けれど、若きヒーローたちの活躍と、人が備える善と悪の二面

アローバース『アース・プライム』感想

お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  DCコミックスより2022年4月から6月にかけて全6号が刊行された、アローバースのコミックシリーズ『アース・プライム』の各号感想。 #1: バットウーマン作品内容 「肉と泥」〔Flesh and Mud〕 バットチームがレナ・ルーサーの力を借りて、二代目クレイフェイスに立ち向かう。実写ではできずにいた『バットウーマン』と『スーパーガール』のクロスオーバー・エピソード。時系列は『バットウーマン』シーズン3 第7話と『スーパーガール』

『ブラックライトニング〈シーズン3〉』感想

お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  シーズン3は、『ダークナイト・ライジング』や『ゴッサム〈シーズン5〉』の原案となった『バットマン:ノーマンズ・ランド』のブラックライトニング版だ。外部と断絶された街を舞台に、引き離されたヒーロー家族、苦しむ市民、権力をめぐり争うギャング、暗躍する政府機関、野望を抱くテロリストなど、様々な人間の思惑が絡み合う。 『ブラックライトニング』は脇役が印象的なシリーズだと思う。A.S.A.を率いるオデルほど嫌な人物は見たことがない。対マルコビ

『ARROW / アロー〈シーズン8〉』感想

お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  第8話にあたるクロスオーバー・イベント「クライシス・オン・インフィニット・アース」を山場に、それに至るまでの7話と、後日談2話で構成される『ARROW /  アロー』ファイナル・シーズンの感想。 第1話から第7話までこれまでオリバーは、死んだ家族や仲間からバトンを受け取って人生を歩んできた。それがシーズン8では、オリバーの方がバトンを渡す側となる。懐かしい人物も登場し、本当に最終シーズンらしさを感じる。各話のタイトルカードにシーズン

アローバース 第7期 感想

来期の展開にも直接関わるクロスオーバー・イベント『エルスワールド』を実施した第7期のアローバースの各作品感想。 『ARROW / アロー〈シーズン7〉』感想お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  『ARROW / アロー』はこれまでに「贖罪」と「意志の継承」の物語を描いてきた。シーズン7はその集大成と云える内容だ。シーズン前半ではオリバーが刑務所という正に贖罪の為の場所にいて、シーズン後半ではオリバーが自らも当事者である暴力の連鎖を断ち切るという使命を帯びる。また、オリバ

『ブラックライトニング〈シーズン2〉』感想

お気に入り度:★★★・・ 3 / 5  シーズン2は2~4話完結型の構成が取られており、シーズン1よりも物語にメリハリがあったように感じる。全員がスピードスターなギャングとの戦い、高校生カップルの逃避行、政府に造られたマスターズ・オブ・ディザスターなるけったいな名前の極悪4人組能力者の復活など、『アロー』や『フラッシュ』では見たことのない物語が楽しい。 一方で、登場人物があっさり死にすぎるのが難点。シオナイドの退場の仕方なんてあんまりだ。中には、あっさり死ぬだけでなく、た

アローバース 第6期 感想

クロスオーバー・イベント『クライシス・オン・アースX』を実施した第6期のアローバースの各作品感想。 『ARROW / アロー〈シーズン6〉』感想お気に入り度:★★★・・ 3 / 5  シーズン6は、オリバーの5年前を描いた過去編がなくなった分、オリバー以外の登場人物に割かれる尺が若干増えたように感じる。メインヴィランも複数登場し、前半ではサイバーテロリストのケイデン・ジェームズが、後半ではスター・シティを影で支配するリカルド・ディアスが立ちはだかる。 ケイデンとディアス

アローバース 第5期 感想

計4番組のクロスオーバー・イベント『インベージョン!』を実施した第5期のアローバースの各作品感想。 『ARROW / アロー〈シーズン5〉』感想お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  『アロー』はここ何シーズンか、新番組に合わせてコミック的要素を増やすことに専念していた。だが、シーズン5はオリバーの過去を物語の焦点にして、シリーズ初期のようなリアルでダークな作風へと回帰した。過去最凶のヴィランの登場に震え上がる。 漆黒の殺人鬼 プロメテウスは、オリバーの過去そのものを武

アローバース 第4期 感想

原案コミックスと同様にマルチバースの概念が世界観に導入され、アローバースが一大ユニバース化した第4期のアローバースの各作品感想。 『ARROW / アロー〈シーズン4〉』感想お気に入り度:★★★★・ 4 / 5  シーズン4では超能力とも異なる「魔法」を操るダミアン・ダークが敵として立ちはだかり、過去最大の世界規模の戦いへと物語が発展していく。前のシーズン3はこれといったクリフハンガーもなくすっきりと幕を閉じていたが、『アロー』の物語の一段落と云えるのはこのシーズン4の方

アローバース 第1~3期 感想

第一作『ARROW / アロー』放送開始の第1期から、第二作『THE FLASH / フラッシュ』放送開始の第3期までのアローバースの各作品感想。 『ARROW / アロー〈シーズン1〉』感想お気に入り度:★★★★★ 5 / 5  主人公が超常的な力ではなく鍛えた肉体と弓矢を武器に戦う、ダークナイト三部作のような暗く現実味のあるヒーロードラマ。主人公 オリバーがヒーローとして犯罪者と戦う現在の物語と並行して、オリバーが絶海の孤島に漂着した5年前を舞台にした過去の物語も描か

『ブラックライトニング〈シーズン1〉』感想

お気に入り度:★★★・・ 3 / 5  『アロー』や『フラッシュ』と異なり、1話完結型ではなく全13話が連続した構成のThe CWのDCヒーロー番組。社会問題を扱い、重く暗い雰囲気を漂わせつつも、戦闘場面は特殊効果てんこ盛りで派手なのが特徴。重いと云っても、主人公一家のやりとりに愛嬌があって、重苦しさまでは感じないのが好い。 ジェファーソン・ピアースことブラックライトニングは、そのヒーロー名通りに電気を操る超能力で戦う。単に電気を操るだけでなく、装備品で能力を強化したり、