見出し画像

HitBoxの基板を交換してPS5で使う

はじめに

PS5で発売される格ゲーが最近増えてきたので、手持ちの純正HitBoxをPS5でも引き続き使えないかなーと思ったのがきっかけ。
色々調べたところ、内部の基板をBrook社製のUniversal Fighting Board(以下UFB)に換装して使用している方の書き込みをいくつか見つけました。

HitBoxの公式サイトではまさにその用途向けの HitBox Breakout Adapter Kit なるものも見つけましたが、再販があるのか不明 & 日本への送料を含めると割高になりそうだったので断念。
ただUFB専用の接続ケーブルなどは日本の通販サイトでも購入できることがわかったので、これならはんだ付けや端子加工などやらなくてもいけるのでは、と思い調達してチャレンジしてみました。

買ったもの

Brook Universal Fighting Board

¥11,180
自作アケコンでは定番?の低遅延がウリの基板。
初期モデルははんだ付けの必要があったそうですが、現在販売されているものはコネクタやピンが取り付け済で接続が簡単になってます。

Brook UFB-UP5

¥8,122
UFBをPS5に対応させる追加モジュールです。
UFBのほかにPS4+ Audio Fighting Board、PS3/PS4 Fighting Board Plusにも対応しているとのこと。
日本のサイトでは在庫が無いところが多かったのでAliExpressで購入しました。千石電商などでもたまに在庫復活してますがすぐに売り切れてるようなので、結構需要あるんでしょうか。

UFB用 ボタン接続ケーブル(20Pin/4Pin)

¥1,534
Brook社からも販売されていますが、今回はAliExpressでSinoarcade製のものを入手しました。
HitBoxに取り付けるので、レバーレス対応のもの(方向キー入力もそれぞれファストン端子になっている)をチョイス。
当初届いたのが20Pinハーネスのみで4Pinハーネスが入っていないというトラブルがありましたが、連絡したところすぐに追加で送っていただけました。

ジャンパーケーブル(2.0mmメス-2.54mmメス)

¥597
HitBoxの取り外し可能なUSBコネクタをそのまま利用したかったので、接続用に購入しました。
上記のボタン接続ケーブルもそうですが、電子工作の環境がある方はケーブルを自作したり、HitBoxで元々配線されているケーブルを加工して流用するほうが低コストだと思います。

絶縁テープ

¥253
上記コネクタの絶縁・固定用についでで購入しました。

計 ¥22,386 でした。
Brookの基板だけで2万近くしたので、結構かかってしまいました。
今からPS5対応のレバーレスがほしいのであれば、ガワ含めて自作したほうが安上がりではないかと思います。

やったこと

HitBoxの裏蓋を開けます。プラスドライバーでネジを6箇所はずします。

基板は見た感じ Brook PS3/PS4 Fighting Board のカスタム品っぽい。UFB-UP5がこのボードもサポートしていればもっと安上がりだったのだが

元々配線されているコードと基板を取り外します。

端子がけっこう固く、この時点ですでに指が痛かった

USBコネクタ部分はそのまま流用したいので、残しておきます。
HitBoxのUSBコネクタは2.0mmピッチの5Pin仕様(PHコネクタ?)、UFB側は2.54mmピッチの4Pin(J6-1部分)なのでそのままでは接続できませんが、UFB-UP5に付属しているコネクタがちょうどぴったり装着できるので、これを利用します。

はんだ付け済のUFBには不要なこの付属品がちょうど使える。ありがたい

上記で購入したジャンパーケーブルを使用して、UFBと接続します。
2.0mm側のQIコネクタカバーを外して、VDD/V+/V-/GNDを接続します。

4番ピンはNCでOK。色は適当だがなんとなくVDDとGNDだけは赤と黒に合わせてみた

テープを巻いて、端子部分が筐体に接触しないよう絶縁しておきます。
UFBを筐体に装着したら、USBの4線を接続します。元の基板とUFBはサイズが微妙に異なりますが、下の画像のように少し斜めにするといい感じにネジで固定できます。

テープの巻き方が雑だが気にしない

続いて各ボタンも接続していきます。
筐体に対してファストン端子の高さがぎりぎり(というか収まらない)なので、端子の保護チューブは外して奥まで差し込みました。端子を抜くときにまた難儀しそうですが、まぁそれはそのときということで。
20Pinコネクタは向きを間違えないように注意。

4Pinハーネスの入手が遅れたのでタッチパッドボタンは未接続

USB接続部分が心配だったので、ここで一旦PS4(ストV)で動作確認しました。

通電するとLEDが明るく光る。一安心

問題なさそうだったので今回の主役、UFB-UP5を取り付けます。
元基板でグランド線を接続していた箇所にこれまたいい感じにマウントできます。

綺麗に収まった。コネクタの件といい、HitBoxはこの利用法を想定していた…?

付属のケーブル2本を接続して完了。

VDD/GND線はネジ締めで固定するだけ。とても簡単

HitBoxの筐体は高さが抑えられているので、そのままではケーブルが裏蓋に当たってしまいます。強引に閉められないこともないですが、今回はファストン端子を曲げて収めてみました。

素手でも曲げられる。曲げ方が悪く1本端子を折ってしまったが、テープでぐるぐる巻きに固定してとりあえず使えているのでヨシ

PCに接続して、ファームウェアをアップデートします。

PSボタンとSHAREボタンを押しながらPCに接続
お手製のUSB接続部が心配だったものの、無事に完了

いよいよPS5(GGST)で動作確認してみます。

有線コントローラとして普通に認識され、ホームメニューも操作できた

・・・

動作かくにん! よかった。

換装した感想

・USBコネクタ部の流用についてはあまり情報がなかったが、ジャンパーケーブルのみの調達でいい感じに接続できたので満足。
・入力遅延に関しては元基板もBrook製?だからかわたしが鈍いからなのか、体感できる違いは感じられませんでした。PCのハイリフレッシュレート環境だとまた違ってくるのかもしれません。
・だれかGGST教えてください


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?