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モノボケ。

授業で使う黒板用の大きな三角定規。
取っ手が付いている透明のものだ。
数学の先生が置き忘れたそれを銃に見立てて友達に向けて「バババババ!」などと言って笑っている。
「尖ってるから危ないよ〜。それでモノボケしてみて〜。」と言うと、「えー!せんせーやってーやー。」と手渡される。
即座に「ふんどし!」とやると、「シーン」と言って三人が散って行った。そのあとに大笑い。

そんな彼らはわたしを見つけると何かやってと求めてくる。
今日はたまたま左手に茶色の革製のペンケースを持っていたので「ピノキオ!」とやった。
「おもんな〜〜!」と言いながらみんなが笑う。
なんだ、「おもろい」んやん!笑

こんなくだらないやりとりで無邪気に素直に笑えるのはいつまでだろう。
「せんせーおかちめんこって10回言って」とか
「乙とπでなんて読む?」とか
まだそんなことがおもしろい年代。
そんな彼らにハマるようなわかりやすいモノボケを、手持ちのグッズと共に考えながら、教室への階段をあがる。