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海とEV電車

西鉄に乗った後、地下鉄と筑肥線にのって佐賀唐津に行こうかなと一瞬思ったが、珍しい電車に乗りたくなったのと海の見える駅を見たくなってそちらに行くことにした。

「でん“チャ”」に乗って。

「かしわうどん」で腹ごしらえし、博多から鹿児島線で香椎かしい駅へ。そこから香椎線に乗り込んで西戸崎さいとざきへ向かう。

香椎駅。駅ビルから漂う美味しい匂いで刺激される。さっき食ったばっかやのに。
香椎線ホームへ。

そしてやってきたこの電車。「福北ゆたか線」などでよく見る白いあいつ。でもちょっとだけデザインが違う。

DENCHAロゴ。
Z5300番台の編成は「自動運転対応」

「BEC819系」と言い、別名は「Dual ENergy CHArge train」略して「DENCHAデンチャ

パンタグラフで充電。

蓄電池を搭載していて、充電することでパンタグラフを下ろしても自走が可能。充電はパンタグラフとブレーキで発生する電気から行っていて、香椎駅が「充電ステーション」になっている。ざっくり言えば鉄道版EVで、これでディーゼル車を置き換えて、非電化路線での排出ガスを削減に取り組む。さらに、一部の編成を「自動運転」対応にして実証試験を行なっているなどいろいろ進んでる。

「黒のリレーかもめ」と博多へやってきた「DENCHA」

もちろん「電車」同等の加減速性能があったり、架線の電気を使った「電車走行」や既存の電車と連結して走ることも可能。これを生かして、香椎線西戸崎から博多行きの直通快速として、また、若松線※から直方のおがた方面では「817系電車」と連結することもある。

※北九州市折尾と同市若松を結ぶ路線。こちらも「DENCHA」が走る非電化路線で、折尾駅で充電したり、折尾から「電車」としても乗り入れる。
架線から充電中
電池使用中。背景が「海の中道」の水族館になっている。
車輪が点灯し、ブレーキで電気をリリース。電車、ハイブリッド車、EV、一部の電動アシスト自転車でもこういった仕組みがある。

「マルチサポートビジョン」と呼ばれるモニター画面では次の駅の情報の他、電車の充電状況、使用状況をリアルタイムで可視化している。ビジュアルでは分かりづらいからこれでその凄さを感じられる。

香椎線は香椎駅を境に「内陸側」「海側」に分かれていて、同じ名前でも性格が違う。特に後者は「海の中道線」と呼ばれている風光明媚なところで、「アクアエクスプレス」という観光列車が走っていた過去もある。この列車というのはJR九州における「水戸岡デザイン」第一号という始まりの地である。

「海の中道」の砂丘。目の前には防砂柵を設置。

そんな路線は「福岡市内」ゾーンであるからに住宅街も多いが、雁ノ巣がんのすを越えて西戸崎に近づくとリゾートや森が広がってくる。さらには砂丘のそば走る区間まである。

そして、海の中道駅から西戸崎駅までは博多湾のオーシャンビューが広がる。「アクアエクスプレス」無き今だが、珍しい「EV電車」という体験と絶景という「2度美味しい」列車旅が楽しめる。

西戸崎に到着。眼前に博多湾。
コンクリートでモダン。
「BE KOBE」みたい。
マンションと西鉄バス。
バスで歴史の1ページへ行ける。

西戸崎駅は「海の見える駅」青い海に白いボディの「DENCHA」はよく似合う。「海の中道海浜公園」の他、「『漢倭奴国王』の金印」で知られる志賀島への玄関口としても機能する観光拠点。その他、リゾートマンションが建つなど賑わう。 

そこから、「海の中道海浜公園」にも行ってみた。景色が良く風の心地いいところだったが、ちょっとやらかしたのが惜しい。何があったかというのは別の機会で。

マリオカートにこんなコースあるよなぁ。
ヒガンバナがたくさん。
ひつじ雲がいい〜
アスレチック。
鯉がめっちゃ餌求めてくる笑

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。