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NEEのことで感情移入。

阪急阪神の乗り放題きっぷで神戸新開地へ。そこでお昼を食べようと店に入って待ってるときのこと。スマホでインスタグラムのストーリーズを開くと、そこに映ったスクリーンショットを見て僕は青ざめた。

4人組ロックバンド「NEEニー」のボーカル&ギターくぅさんが8日前に亡くなったことが公表された。享年25歳だった。

体調不良ということでキャンセルがあったのは聞いていたが、まさかあの日にこの世からいなくなったのは予想外過ぎた。去年は「レディクレ」こと「RADIO CRAZY」を始めたくさんのフェスに出演し、今年も9月にかけてフェス出演、野音ライブが決まっていたし、これから脂が乗り始めばかりというときだった。年齢も僕と1つ違いであまりにも早すぎる別れだ。

生命謳歌

僕が唯一知っていた『生命謳歌』は密かに気に入っていた。きっかけはFM802のヘビーローテーションで、これが1ヶ月毎日流れていた。明るい雰囲気のハイトーンボイスで元気が出そうでライブでも盛り上がりそうな1曲だと思った。

月曜日の歌

FM802の番組『UPBEAT!』でもエンディングでこの話題に触れられ、この曲が流された。

くぅさんと何度も共演したDJ加藤真樹子さんの思い出やリスナーのメッセージを聞いていると感情移入してしまい、僕は涙が出てきてしまった。局ゆかりのバンドだけにこういうコメントは真っ先に気になる。

インスタグラムで

これ以外全く聴くことはなかったが、インスタグラムのストーリーでNEEのライブに毎度行って、タオルを掲げて、推しまくってる女の子をいつも見ていた。その子はといえば

むりかも、今日は帰りたい

とショックな気持ちを隠しきれていない様子でストーリーズを上げていた。こんなことじゃ仕事に身が入らないし、ボロ泣きすることだろう。

興味なかったのに

今までそんなに興味がなかったのにこういうときだけ強く興味を持ってしまう僕。本音を言えば、好きなバンドが多過ぎて興味を持ちきれないし、頭が疲れてしまう。本気で好きな人に比べればたかが知れてる。

青天の霹靂ともしファンやったら

それでも、こんな青天の霹靂なことは気持ちが揺らいでしまう。名前だけ知ってる、あの曲をラジオで聴いただけでも、そうなるし、僕の場合は変に記憶力が強かったりする。もし僕が推していたら、「嘘やと言ってー!!」なんて言ってしまうかもしれない。

早逝してしまうバンドマン

早逝してしまうバンドマンはたくさん見てきた。その中でボカロPやってる人はなぜか短命で、突然体調を壊して亡くなってしまうことが多い。くぅさんも元はボカロP出身だ。

5年前に亡くなった「ヒトリエ」の初代ボーカルwowakaヲワカさんもボカロPで31歳の若さだった。生活実態はわからないが、家にこもってもできてしまうし、バンドマンはけっこう昼夜逆転になりやすいし、忙しい。憶測だけ言っても仕方ないが、そんなことを思ってしまう。


側から見てるだけでも、NEEやくぅさんがどれだけ愛されていたかはわかる。改めて『生命謳歌』を聴きながらこれを綴ってると、「こんないい曲作るのになんでや」と惜しい気持ちが湧き上がるし、涙腺が緩んでくる。

「ヒトリエ」や「フジファブリック」「sumika」のように残された人たちで続けてほしいと願ってやまないが、今は供養のためにNEEの曲を聴く。リスナーにできるのはこれだけだ。

ストリートミュージシャンの投げ銭のような感覚でお気軽にどうぞ。