見出し画像

#ヨソドラ 2021 ヤクルト陣営まとめ

Hello,World.

今年もARA(@arai_san_28)さん主催の"予想"を主眼としたヨソドラにヤクルト担当として参加させていただきました。
この記事ではそこでの指名内容・プラン等についてお伝えできればと思います。

はじめに

まずヨソドラについてなんですが詳しくはこちらの概要ページをご覧ください。

ざっくり言っちゃえば、担当たちが好きな選手を指名するのではなく、いかに現実の球団が行う指名に近づけるかを競うイベントだと思っていただければ結構です。当然過去の指名傾向から今年の補強ポイント、視察情報などありとあらゆる要素を結び付けて指名を決断する訳ですからかなりエキサイティングな内容となっています。

そしてこちらが指名結果です

わざわざ長文読むの面倒くせえって方はこのページの「Ys指名」のところを読んでいただければだいたいの言いたいことは書いてあります。
今回はそこに加えて全体の総括や言い足りないことなどを多少肉付けして記す感じですのでよろしくどうぞ。

補強ポイント

優勝が大きく近づいているヤクルトにあって例年ほど全部が全部補強ポイントという感じは薄くなっています。
その中でいくつかポイントを見てみましょう。

投手
今年は投手陣の調子がすこぶる良く、そんなに投手を考えなくて良いのでは?という考えも一つ
しかし言っても多いに越したことはなく新陳代謝は大事にしていかなければと思います。
さらに左腕については昨年獲得した山野が故障で満足に野球をすることが出来なかったため、引き続き左腕を強く狙っていくことも予想されます。
外野手
昨年上田・田代を放出し加入した外野手は並木1人と総数では減らす動きとなりました。その結果戸田の布陣は内野手登録の選手たちが外野を埋めるという試合が大きく目立つシーズンとなってしまいました。もちろんその選手たちが外野手として花開くならばなんら問題はないのですが、本職であるに越したことはないでしょう。まして、まともにセンターを守れそうなのが塩見、山崎、渡邉、なんとか並木くらいという状況。さらには濱田より若い外野手が一人もいない24歳以下でも3人しか外野手がいないのはスカスカと言わざるを得ないでしょう。
捕手
中村が大黒柱、戸田では内山壮が未来溢れる才能を見せつけてくれるため補強ポイントでないと言えばその通りであります。
ただこの球団は基本的に1人捕手を放出し1人捕手を引き入れることが多いのでとりあえず1人という感じです。(ただし優先度は低い)
"捕手らしい捕手"よりは多少ユーティリティ性が高い選手が望ましいでしょうか。

内野手に関してはそもそもの放出する選手がほとんどいないのではないかと予想し、枠の問題もあるので現状はあまり突っ込まなくていいと考えています。
一・三塁では村上が大きな存在ですし、二・遊は戸田で長岡・武岡コンビに一軍ではルーキー元山が頑張ってくれていますから喫緊の課題ではなくなりつつあるように見えます。

指名結果

第1巡選択希望選手
小園 健太 投手 市立和歌山高

ヤクルト球団というのは基本的に一発目の指名はミーハーであり、人気の高い選手を狙うのが基本線となっています。ただ今年の問題は「その1番って誰だ?」ということでありました。当初補強ポイントも含め佐藤隼輔あたりも考えてはいましたが少し全国的な知名度がついてきておらず、ならば高校生投手だろうと考えました。
高校生といえば森木・小園・風間の3人となりますがそのうち小園を狙った理由はもちろんございます。
ヤクルトは夏場に一気に評価を上げた選手についてはそこまで熱心に見ない傾向があるように感じます。その中で春先からずっと1巡目で指名されるという評価を得ていた小園健太が適任であろうと結論に至りました。
さて、小園という投手についてですがセンバツなどは調子があまり良いように見えないながらも小手先でどうにか出来てしまえる頭の良さ、冷静さが高い武器と見ます。高校生とは思えない大人なピッチングをプロでも見せてくれることを期待してヤクルトの指名を待ちましょう。


第1巡選択希望選手
隅田 知一郎 投手 西日本工業大学

残念ながら小園投手のクジは6球団競合で当てられるはずもなく、外れ1位指名へと動くことになりました。
クジを外した場合は陣営内で大卒投手でいこうと合意していまして、その中で関学大の黒原投手を有力候補として想定していました。
…が!困ったことに隅田投手がまだ指名されていないではありませんか。状況的な正解を考えれば残っていればヤクルトは間違いなく指名するだろう。一方で選手的な正解を考えれば、そもそも隅田は残っていない可能性が高く指名しても仕方ないだろうというまったく正反対の二つの考えが思い浮かぶ訳です。
結果もしかしたら現実も隅田が奇跡的に残るかもしれない(結果的には西武が公言したためその可能性はほぼなくなりましたが…)のと、仮に現実は黒原としても大卒左腕を想定したという実質正解という主張が出来るので行っちゃおうという結論に至りました。
西日本工業大といえばヤクルトは丸山翔大という先輩がおり、この丸山もスカウトが隅田を視察しようと思ったら丸山が目に入ったという経緯もありかなり縁深い人物となるでしょう。
神宮球場での快投もありヤクルトとの相性も良し、変化球のキレは抜群でスケールアップした石川雅規といった感じも受け期待大ですね!


第2巡選択希望選手
阪口 樂 外野手 岐阜第一高

2巡目では外野を指名する予定で候補は高卒、大卒、社卒と多岐にわたりましたが、まずは年齢層の歪みを正すべきだろうということになりました。あと優勝した2015年では廣岡を2位で指名していたのでまたしても高卒野手行くんじゃない?というゲン担ぎでもあります。
まず阪口の魅力はスイングの強さでありましょう。加藤翼からの一発など飛距離はバツグン。多少調子を落としている様子ですが、まあまあそこを補って余りあるポテンシャルの持ち主のはずです。
さらに肩の強さも武器の一つですから外野手として充分やっていける素地を備えています。鍛え方によってはセンターを守るのも夢物語ではないのでしょうか。


第3巡選択希望選手
深沢 鳳介 投手 専修大学松戸高

過去10年の3巡目指名中、田川・高橋・梅野・市川と4例が高卒投手、さらに広げれば山川・内山壮と高卒選手ならば6例と強い傾向が見られます。ですので高卒投手で行きましょうとなりました。
それに加え小川淳司体制になってから意図を持ってやっているのかたまたまなのかは分かりませんが渡邉・金久保・長岡など妙に千葉の高校から指名が多い傾向が見られます。
サイドハンドから繰り出す左右の変化球が光り、サイド製造機になりつつある戸田の育成法にも合致しているんじゃないかなと思っています。
特に視察情報はないのですがヤクルトファンからは彼の人気がかなり高いようにも見えますし”らしい”指名が出来たのではないでしょうか。


第4巡選択希望選手
梶原 昂希 外野手 神奈川大学

2巡目で阪口を指名しましたが、センターとして計算するのは流石に博打すぎるのでセンターを守れる選手をここで指名しようということになりました。なかなかヤクルトの外野手2枚指名は例がないのですが、そもそもこのスカスカ布陣が例のない話ですから仕方ねえやと思い切りました。
傾向的にはこの巡目で外野や大学生の指名がそれなりにありますのでそこそこの該当度って感じです。
見るからにゴツい外野手であり、見たままの高いパワーを持っています。それが走攻守に活かされており「ギータ二世」なんてのは巷でよく言われる二つ名ですね。粗さはどうしても怖い部分ではありますがウチには似たような塩見という男がいますからいろいろ参考にしつつ、いろいろ反面教師にしつつ大きな飛躍を望みたいですね。


第5巡選択希望選手
泰 勝利 投手 神村学園高

毎度の如く傾向を気にした指名となりました。ここ5年では梅野・村上・濱田・久保・丸山と九州地区からの指名が多いヤクルトですのでその中から選んでみました。今まで九州担当だった松田スカウトが全国の投手チーフスカウトに昇進したため九州枠の消滅の可能性はありますが、とりあえずまあいいかと九州枠を埋めていきました。
若い左腕として制球はやや危なっかしいものの投げてる球筋が非常に綺麗。だからこそ救援としての道が強いんじゃないかと思っています。今のヤクルトには左殺しと呼べる左腕はいません(今野のように左打者が得意な右腕は何人かいる)。ですから泰はそこを狙ってみたいところでしょう。…というか左殺し以上のリリーバーが最終到達点ですね。


育成第1巡選択希望選手
谷口 佳祐 捕手 富山GRNサンダーバーズ

ヤクルト的いつもの育成独立捕手枠を再現しようということになりました。その中で何人か候補を挙げて絞っていく中で栃木の叺田捕手とこの富山の谷口捕手の2人を並行して狙っていました。結果的に叺田選手は先に指名をされたため谷口選手の指名に相成ります。ヤクルトの指名する独立捕手はともかくチームを円滑に運営するためのなかば便利屋的役割を狙っており、打撃をある程度考えているのかなと睨んでいます。具体的に言えばその年の打率が.280は越えていないといけないくらいが基準だと思われます。その中で谷口選手はチームでも四番で3割超、守備もそつなくこなせる強肩でちょうど良いんじゃないかと思いました。


指名全体のまとめ

支配下6名、育成1名程度の想定をしていましたが途中で全体で5,6人の指名という情報が入ってきたため、支配下5名育成1名としました。

投手に関しては大卒左腕1人、高卒投手左右1人ずつと満遍なく指名できたのでまあまあ現実の内容を広くカバーしているんじゃないかと思います。
次いで外野手に関しては人数は2人行くかは分かりませんがここも高卒大卒1人ずつきっちり指名出来たので対応できていると信じたいですね。
捕手はヤクルトらしい独立からの捕手を1人を指名でOKでしょう。もしかすると支配下下位での大学生あたりを指名することは考えても良いかもしれません。
内野手に関しては難しいところですがスルーとなりました。


最後に

改めまして主催ARAさんに大きなお礼を申し上げます。そして共に指名を作り上げた各球団の担当・サポーターの皆様もありがとうございました。

予想という性質上やはり本番どうなるかが一番大事です。どれだけ我々が近づけるのか楽しみなような怖いような複雑な感情です。
なんと言ってもヤクルトは育成方針をここ数年で大幅に変革している最中でありますから何があってもおかしくない訳です。昨年などはまったく予想だにしていなかった育成4位指名などもありましたからね。
だからこそその変革を見極めたい今回でありました。

長文読んでいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?