【日本語訳】邓孝慈《精品购物指南》 2021年8月刊インタビュー

2022年8月25日 19:14

こちらは2021年8月5日に公開された記事を日本語訳したものです。つたないうえに意訳も含まれますが、ご容赦ください。

IXFORM-邓孝慈深い青色に潜り込み、その実力で波に乗る

“夏の風が吹く入り江——邓孝慈の誕生日が近づく頃、我々は秦皇島で出会った。正面には波、背中には海風。目の前の道にどれだけ未知が多くても、彼は挑戦を恐れず流れに逆らっていく。
彼は自分がどこに向かうかを知っている。そして、このまままっすぐに歩き続けていくのだろう。”

邓孝慈はもう長い間海に行っていなかった。
誕生日を目前にして、彼は久しぶりに裸足で柔らかい砂浜を踏みしめた。
背中には海風がそよぎ、目の前では波しぶきが次から次へと打ち寄せる。

辺りには午後の湿った空気が立ちこめていた。
彼は遠くに続く海岸線を眺めながら、時に考え込み、時に足を進める。
久しぶりに一面の深い青に向かい合い、彼はここ最近の思考をよりクリアにさせていく。

この日、彼は朝6時に起きて仕事を開始していた。
そのせいだろうか、邓孝慈と顔を合わせた際、彼の表情は少し疲れの色を帯びていた。
それでもインタビューが始まると彼はまっすぐ座り直し、かわいらしいほど真剣に言った。

「今起きました。」

多くの人が邓孝慈を知ったのは、彼がはじめて正式に自己紹介をした時だろう。
当時の彼は深緑のスーツに金縁のメガネをかけ、たった数秒の映像で多くの注目を集めた。
数えきれないほどの人が彼の登場シーンをスクリーンショットし、この美しい少年の名前を検索した。

“邓孝慈の鏡越しショット”、“邓孝慈横顔写真”……
我々はこれまで、彼が何度もホットワードに入る姿を目にしてきた。
彼の場合、その外見の輝きがあまりに眩しすぎて、それ以外の多くの要素は見落とされがちだ。
だがこのことについて、彼の反応は想像よりずっと冷静だった。

「実際、容姿への評価を目にしたこともあります。でもそれで僕の考えが揺らぐことはないし、僕は自分に対してはっきりした認識を持っています。
実を言うと、僕も自分はまあまあだと思ってるんです。とは言ってもそんなに突出してるわけではないし、強みとまでは言えないでしょう。」

芸能人にとって、その容姿は往々にして“出世の足がかり”になりうる。しかし、この業界で歩み続けるために必要なことは他にある。
外見がすべてではない。実力こそが長期的に人を惹きつけ続けるということを、邓孝慈は理解している。

「多くの人は、容姿が綺麗な人に対して誤解しがちだと思います。外見しか見ずに、その人が持つ能力や、別の素晴らしい部分を見落としているんです。」

彼はすぐさまこう加えた。

「——もちろん、僕は自分のことを言ってるわけじゃないですよ。」

時として、我々は彼が持つ矛盾感を窺い知ることができるかもれしない。
彼は自分のことを鼻にかけない。終始この世界とは一線で隔てられているかのようで、彼の心が波立つことは少ないように思える。
しかし実際には、邓孝慈は自分にも“野性的”で感情的な一面があると言う。

過去の彼はもっと理知的だった。
だが現在の彼は、感情を解き放つことも、ありのままの自分を見せることも恐れていない。

「多くの人は、嘘のない姿を見せている人を好きになりますから。」

自分は心からの交流で多くの友人たちを得てきた、と彼は語った。
邓孝慈と親しい友人たちは、よく彼の性格を“外は冷たいが中は熱い”と表現する。彼のクールな外見の下には、仲間を思いやる温かい心が隠されているのだ。
彼自身も、感情は一定期間の積み重ねが必要なものだと考えている。

「その場ではわからなくても、後から振り返ってみると、この人とは最初から気が合ってたんだな、と気づくことがあります。」

友人付き合いにおいて、彼はまず縁を大事にし、次に直感に頼る。その中で彼が最も重視しているのは、“ありのままの自分でいられるか”だと言う。

IXFORMの一員になった今、邓孝慈は以前よりさらに前向きになった。
多くのことは人為的にコントロールできるものではない。それでも彼は自分自身への誓いを胸に、人生のあらゆる段階、あらゆる体験を日々楽しんでいる。

たまに心残りに思うこともある。
「でも、僕は全力を尽くしましたから。心の中は満足しています。」

どこまでも続く海辺で、カメラマンが機材の調整をしている間。邓孝慈は砂浜の上を裸足で歩きながら、遠くを飛ぶカモメを眺めていた。

彼は自分がどこに向かうかを知っている。そして、このまままっすぐに歩き続けていくのだろう。

QA

Q：どんなスタイルの服装が好きですか？

A：僕の私服の好みは一定期間で変わるんです。ふと突飛なことを思いついて試してみたくもなるんですけど、実際の結果はまぁ……（笑）。
最近だと、比較的シンプルで大学生っぽい格好が好きです。バッグは僕のコーディネートの必需品で、ないと不安になります。

Q：普段はどんなことをしていますか？

A：休みの日は家にいるのが好きです。最近は《リーシーの物語》を見ました。好きな役者さんが出ていたのと、題材に興味があって。ループしてる物語なんです。
新しい作品や興味のある作品、あと人におすすめされた作品なんかも、とりあえず全部見ています。

Q：誕生日を迎えるにあたって、新しい抱負や目標はありますか？

A：何事も円満に、悔いなくやりきれる一年にしたいです。あと、神様が少しでも運を分けてくれるといいな。
僕も一つ一つに全力を尽くしますが、僕が心の中でどう思っていようと、どうにもならないこともあります。
だから、なるべく良いスタートを切って、良い終わり方が出来るといいなと思います。自分自身が満足できて、心残りがないように。
難しいことではありますが、これから先まだまだ時間はたくさんありますからね。