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ミーターの大冒険 エピローグ 第21話 ハニスの運命・ミーターの旅立ち・別動隊

ミーターの大冒険 エピローグ 第21話 「ハニスの運命・ミーターの旅立ち・別動隊」

あらすじ

アルカディアが81歳で亡くなった。
 
 ハニスの直感とミーターの柔軟性のある論理思考が冴え渡る。「微細心理歴史学」、「極素輻射体」、「ロボット第零法則」の真実理解までも到達した。後は、オリンサス・ダムの図書館改造とファー・スター号の改造を待つだけ。
 
 ハニスは、いよいよ銀河復興への第一歩が胎動して来たとの予感を感じるのであった。それはドースの盟主の思惑なのであろうか、ハニスに戦慄がはしる。彼は今や、通常人間の世界には許されてない限界点を超えようとしている。
 ハニスは、イオス星でドース・ヴェナビリに会い、続いて、かつて天の川銀河の中央、中心都市、トランターに降り立った。果たして、彼ら(第2ファウンデーション)の感応能力によって、ハニスへの干渉のボーダーラインは、どの地点に設定されたのであろうか?ハニスの記憶はどこまで、どのように保持されるのであろうか?ハニスはアルカディアに続いて、単独人としてのボーダーラインに立っている。
 
 ついにハニスは、第2ファウンデーションの第一発言者に会った。壮大な宇宙史が解き明かされて圧倒される。そこでハニスの探索は終わる。暗示されていた「反ミュール」には遭遇能わず。しかしハニスはこの成功をミーターへの土産としてターミナスに凱旋した。
 ジスカルド・レベントルフ、ダニール・オリヴォー、そしてミーター・マロウ(ダレル)。第零の法則を遵守するロボットたちの活躍を思って、ハニスは、自分の命を、ミーターに捧げる決意をする。それは、第零の法則を信奉する人間を造り出す道に進むことだと悟ったのである。人間が、新しい銀河をつくらねばならないからである。ミーターは、そのハニスの志しを心からありたがるのであった。
 ハニスは第2ファウンデーションが「反ミュール」との共鳴を受容しつつ、銀河の再興の時を予見しているのを確認して来た。あとの課題は、第一ファウンデーション(ターミナス)の方向性だけだ。
 ハニスは政治家を目指す。しかし、これが熾烈な難問になる。政府当局が彼ら3人組に気がつきはじめて来たからだ。
 ハニスが主導する「銀河再生党」はハーラ・ブラノ率いる「ターミナス第一」に惨敗した。ミーターとアルカディアを模したチクタク(単純型ロボット)を駆使して、アルカディアの人気を裏手に使った。
 そこでハニスはミーターからの進言で、イフニアへの遷都案を決意するが、...
 一方、オリンサス・ダムは、持病の心臓病が悪化する。3人組の運命や如何に?
 ハニスは、例のコンパーを図書館の執務室に訪ねた。コンパーが、第2ファウンデーションのスパイであったことに驚愕する。

 コンパーが、アルカディアの館のミーターを訪ねる。コンパーは、ファー・スター2世号を完成させて、ミーターの地球探索の出発を薦める。ミーターは承諾するのであったが、コンパーの態度に一抹の不安を感じるのであった。大枠では、承知するものの、他に何かあるような気配を感じるのであったが、ハニスのことばで、ミーターは旅立ちを決意する。
 ハニスは、彼の主導する「銀河再生党」が非合法化され、イフニアで地下組織として活動を継続することになったことを告げる。
 いよいよミーターは完成されたファー・スター2世号に乗り込むのだったが...

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ハニス ミーター君。残念だが一時撤退だ。挽回する策が全部潰された。我が党「銀河再生党」は非合法にされ、旧党員も連行されると通報を受けた。これからイフニア行きの航宙船に密航する。イフニアで地下グループを組織する。今、コンパー君と連絡を取り合っていたところだ。コデルの奴らが俺のアジトを取り囲み、俺はすんでのところで脱出して来たんだよ。

ミーター なんですって!ハニスさん、ほかに何か方法があるのでは?残念で悔しいです。

ハニス コンパー君によれば、君には累は及ばない。それで少しは安心した。ところで ...

 というより、君にはこの場所をしばらくの間、留守にしてもらう。俺の再起が遅れ、君がこの場所に戻って来るのが早かったら、俺の加勢に来てくれてもいい。
 実に、アルカディアと君の悲願を達成出来ないで申し訳ない。
 しかしコンパー君の計らいで、別の策を立てることになった。それはセルダン博士に見習って、敵の裏の裏をかく戦法なんだ。
 俺は、イフニアに潜伏して、ターミナスのコンパー君と連絡を取り合って、それを進める。
 君は、ファー・スター2世号に乗り込んで、別動隊の下準備の旅をしてもらう。そのスペース・ワゴンはターミナス五百年の知恵が詰まった超高性能の航宙船だ。亡きオリンサスさんの置き土産の。

ミーター なんですって?そういうことは、あれですね!

ハニス そうだ。銀河百科辞典編纂図書館の全データの移送が完了し、もう一段階上の機能が加わった。
 もうじきこの館の上にファー・スター2世号が来る。君は完全自動のその船に乗るだけでいい。
 いよいよその時だ。「故郷の星」までひとっ飛びだ。心配するな。

ミーター ハニスさんは僕と一緒に行かないのですか?

ハニス 俺には、やることがある。これもコンパー君の考えだ。「無謬の直感力」の青年を探す。そしてもう一人、「故郷の星」に魅せられた、ほとんど気違い歴史家。彼は「証古学」とやらの亡者らしい。

ミーター 二人の人間?それが別動隊ということなんですね、ハニスさん!!

https://youtu.be/fyrUwHdgLfY

yatcha john s.

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