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ミーターの大冒険 エピローグ14 「マイコゲンの秘密」

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 ジスカルド・ハニスさん、ここマイコゲン地区にある、金属という金属全部、あるいは利用可能な機械類、集積回路類は全部ご提供致します。ドースさんからの連絡で、快くご協力致します。なにしろ二つのファウンデーションともう一つのグループが一致して、暗闇からの銀河復興を成し遂げることが、われわれに課せられた唯一の願いなのですから。
 
 リー・センターさん、貴方は何人目のリー・センターさんなのですか?

 ハニスさん、あなたはそこまでご存じだったとは、驚きですよ。われわれは、現在は、農業輸出星ではありますが、銀河帝国崩壊後は、ニュー・トランターと農業生産物と金属類との貿易で補完関係にあります。
 では、ここマイコゲンの由来もご存じのはずですね。

 いいえ、存じ上げません。マイコゲンの由来とは?
 何か銀河帝国の起源について、この場所と深い関係がありそうなニュアンスですね。

 今から1万1千年前の、銀河暦の初まりの1000年期について、なにも伝わっていないという状況のなかで、チャッター・ヒューミンという名前でかの不死の従僕は、ハリ・セルダンをこのマイコゲン地区に陰ながら誘導して、徐々にではあるが、着実に、ハリの「心理歴史学」は、完成に向かわせていったのです。
 
 私は、100年前の第一発言者のような銀河を出回っての活躍はできないですけれど、いよいよ銀河復興の探索工作に出て行く時期ではないかと考えております。その具体的な行動を託せる次期第一発言者に譲りたいと願っています。
 そうして、第一ファウンデーションとの確執云々などの問題どころか、もうすぐ銀河復興に直接的な取り組みをしなければならないでしょう。
 それと同じように、極めて最近、様々な起源譚が妙に解き明かされ初めているのですよ。実は、「反ミュール」というグループが、最近われわれに干渉しはじめているのにも、なんらかの訳があるみたいだと感じています。

 マイコゲン地区とは?

 正直にお伝えいたします。あなたには、ドースさんから、そうするように依頼され、わたしもそうすべき、と考えておりますので。

 トランター星がこの銀河のセンターを占める段階で、当初からこの星に入植したスペーサーという50もの星のグループの中心星「オーロラ」に纏わる事実もセルダン理論の構築に大いに作用した模様です。その起源、オーロラ人の聖地がここマイコゲンなのです。われわれ第二ファウンデーション人も彼らの血を受け継いでいると思うのです。

 また、それにセルダンから300年目には、突如としてミュールが出現して、この銀河を席巻しました。そして彼は、順調に進んでいたと信じられていた「セルダン・プラン」の機能を停止させてしまいました。
 そのことが、皮肉にも逆説的に、その「セルダン・プラン」の真実を浮き彫りにしてしまったのです。
 ですから、今回のドースさんからのご依頼は、新しい時代の始まりのように思えるのです。言うなれば、最終的なその入り口です。

 是非とも、あなたハニスさんが、ミーター君とともに、これからの二者、いやもう一者を加えたグループとともに銀河復興の時代を作り出して頂きたいと願うものです。

 なんと、ミーター君のことも、あなた方はご存じなのですね!ミーター君と、新時代の探索機能を作りつつあるオリンサス・バーさんとファー・スター2世号には、いい土産をもって帰れるというものです、センターさん。

https://youtu.be/cUSl1dc_qCc

yatcha john s.   『ミーターの大冒険』 エピローグ 14「 マイコゲンの秘密 」

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