大喜利企画工場 「面雀人狼」

「大喜利企画工場」にてプレゼンした面雀と人狼要素を組み合わせたゲーム「面雀人狼」のルール詳細を記載します。


0.はじめに

このゲームはお題の言葉に手持ちの言葉を組み合わせて面白い言葉を作るゲーム「面雀」に、人狼の要素を足したゲームである。
※面雀のルール・起源はこちらのページを参照のこと。


筆者の主観となるが面雀には下記の弱点があると考えている。
①運の要素が強すぎる
②終盤にどうしても組み合わせにくい手札が残り、盛り下がる危険性をはらんでいる
③言葉のプレゼン以外でプレイヤーによる要素が出にくい
今回の企画は、上記の弱点を補強するために「人狼」の要素を取り入れることで、より面雀を浸透させ、結果的に新たな大喜利形式が産まれるサイクルを早めることを目的に作成するものとなる。


1.用意する道具

•単語カード…複数枚
※カードは表側に単語、裏側には単語の難易度に応じた点数を記入している。
 以下は大喜利企画工場での構成を記載するが、作成するものの裁量に応じて変更しても構わない。
1点:ランダム単語ガチャの「レベル1」「レベル2」相当の単語(30枚)
2点:ランダム単語ガチャの「レベル3」相当の単語(20枚)
3点:ランダム単語ガチャの「レベル4」「レベル5」相当の単語のうち、専門性が無いと思われるもの(10枚)
4点:事前に田野さんからお伺いした、面雀向けの単語(10枚)

•単語カード入れ…人数分

•ボード•ペン•イレーサー…人数分

•得点表…複数ラウンド遊ぶ場合はある方が望ましい


2.ゲームの流れ

以下の流れを「1ターン」とする。

①プレイヤー全員に「単語カード」を3枚配る。
 このとき、カードを重ならないようにスリーブに入れる。各単語カードの裏面の得点のみを各プレイヤーに開示し、表面の単語は配られた本人しか見えないように留意する。

②単語カードから1枚選び、それを「場のお題」とする。
このとき、「場のお題」の単語カードの得点も発表する。

③プレイヤーは手持ちのカードの中から1単語を選び、「場のお題」と組み合わせてホワイトボードに記入する。
 ただし、プレイヤーは自分の判断で「所持しているカードに記載されていない単語」を「場のお題」と組み合わせてホワイトボードに記入し、あたかもその単語のカードを所持しているように振る舞っても構わない。
※基本的にはお題の前または後ろに単語を並べて作成するが、単語の間を円滑にするために助詞を挿入することは認められる。

④通常の面雀と同じく、一人ずつ作成した言葉をプレゼンを交えて発表する。

⑤一番面白い言葉を作成したプレイヤーに投票を行い、一位を決定する。
 同票で一位が並んだ場合は全員を一位として扱う。
 プレイヤー全員に加えてギャラリー•他ブロックから選出した審査員も投票を行う。

⭐︎Tips
投票の際、プレイヤーは「単語の面白さ」以外の戦術的な観点から投票を行っても構わない。(自分自身に投票するのは禁止)
ただし、あくまで単語の面白さを競うゲームであることから、面白さのみを基準にして投票に参加する審査員をプレイヤーと同数〜上回る程度用意することが望ましいと思われる。

⑥一位が決定したあと、他のプレイヤーは「一位のプレイヤーが単語カードを使っていない」と判断する場合に宣言(以下、ダウトと称する)を行なっても良い。
※一位が複数人いる場合それぞれのプレイヤーに対してダウトするかを判断する。
 一人がターン中に二人以上へダウトを宣言することは出来ない。また、一位のプレイヤーが他の一位のプレイヤーへダウトを宣言することは認められている。

⑦一位のプレイヤーはカードの内容を開示し、「3.得点計算方法」を基にその回の得点を算出。

⑧使用したカードを回収する。

⭐︎Tips
基本的には終了後すべてのカードを回収するが、「一位のプレイヤーは開示した全カードを、その他のプレイヤーは使用したカード一枚のみを回収する」としても良い。
この際、単語カードを使用せず、一位でなかったためカードの開示も行わなかったプレイヤーは「適当なカードを1枚選び、それを使ったという体で提出する」ことと出来るため、ここにも戦術の余地が生まれる。

以上を「1ターン」とし、複数ターンでの得点の合計にて順位を決定する。


3.得点計算方法

①ダウトが発生しなかった場合

手持ちのカードを使用して一位になった。
 →一位は(場のカードの点数)+(使用したカード1枚の点数)の得点を得る。

手持ちのカードを使用せず一位になった。
 →一位は(場のカードの点数)+(所持しているカード3枚の合計点数)の得点を得る。

②ダウトが発生した場合
一位のプレイヤーがカードを使用していなかった。(ダウト成功)
 →一位は(場のカードの点数)+(所持しているカード3枚の合計点数)の得点を失う
  ダウトをしたプレイヤーは(場のカードの点数)+(一位が所持しているカード3枚の合計点数)の得点を山分けにて入手する。
  ※山分けして割り切れない場合は小数点以下切り上げとして処理する。

一位のプレイヤーがカードを使用していた。(ダウト失敗)
 →一位は(場のカードの点数)+(使用したカード1枚の点数)の得点を得る。
  ダウトをしたプレイヤーは(場のカードの点数)+(一位が所持しているカード3枚の合計点数)の得点を全員失う


4.得点計算の例

ここでは「A,B,C,D」の4人でプレイしている場を想定する。
カードの得点は丸付き数字で表現する。

例1)
場のカードの得点:②
投票の結果、(①②③)のカードを所持していたAが一位となり、
B,C,Dからダウト宣言が発生せず、
カードを開示した結果、Aが単語カードを使用していなかった場合
 →Aは場のカード「2点」+ 所持しているカード3枚の合計「1+2+3=6点」の合計、8点を得る。

このターンの結果
A:8点
B:0点
C:0点
D:0点

例2)
場のカードの得点:①
投票の結果、(②③③)のカードを所持していたAが一位となり、
B,CがAに対しダウトを宣言、
カードを開示した結果、Aが単語カードを使用していなかった場合
 →Aに対するダウトが成功。
  Aは場のカード「1点」+ 所持しているカード3枚の合計「2+3+3=8点」の合計、9点を失う
  B,Cは9点を山分けにて入手、「9÷2=4.5点」のため、一人当たり5点を得る。

このターンの結果
A:-9点
B:5点
C:5点
D:0点

例3)
場のカードの得点:③
投票の結果、(①③③)のカードを所持していたA•(①①④) のカードを所持していたBが同率一位となり、
B,CがAに対して、A,DがBに対してダウトを宣言、
カードを開示した結果、Aは単語カードを使用しておらず、Bは④のカードを使用していた場合
 →Aに対するダウトは成功。
  Aは場のカード「3点」+ 所持しているカード3枚の合計「1+3+3=7点」の合計、10点を失う
  B,Cは10点を山分けにて入手、一人当たり5点を得る。
 
 →Bに対するダウトは失敗。
  Bは場のカード「3点」+ 使用したカード「4点」の合計、7点を得る。
  A,Dは場のカード「3点」+Bが所持しているカード3枚の合計「1+1+4=6点」の合計、9点を両者とも失う

このターンの結果
A:-10-9=-19点
B:5+7=12点
C:5点
D:-9点


5.さいごに

「本ゲームを実際に遊んだ際に判断に困る場面があり相談したい」「本ゲームを主催会やライブ企画にて使用したい」「本ゲームを商用展開したい」などのご相談につきましては筆者X(旧Twitter)のDMまでお願いいたします。
筆者X(旧Twitter)→@gotainthesun

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