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「非国民的ヒーロー」投げ銭ヨロシクちゃんnote(おまけつき)

ガーーーーっと一番下のところまでスクロールして「サポートする」で投げ銭が出来ます!!本当にありがとうございます!!!

かるがもだもの 吉田剛体







 とだけ書いて終わらせるようなことは出来ませんね。

 まずは去る3/28に行われた「かるがもだもの第一回単独ライブ『非国民的ヒーロー』」にご来場いただいた皆様、もしくはその動画をお楽しみくださった皆様。ほんとうにありがとうございました。1年ぶり3回目のライブにして単独的ライブが2回目というという意味の分からない経歴の自分たちのライブを観ていただけることに本当に感謝しています。

 また、特にそのような事情を知らずにこの記事を見ている方々。もしよろしければかるがもだもののアカウントにDMいただければ映像をお送りいたしますので、ぜひともご検討ください。→https://twitter.com/y_y_graduate?s=20

 本題ですが、せっかくこんな物乞い丸出しの記事を開いていただいた方に自分から何かお送り出来ないかと思い、ライブのライナーノーツを書くことにしました。
 正直かなりどうでもいいしキショいことを書いていくことになると思うのですが、このライブを次以降の糧にするという自分のためにも、そして去年やった卒業ライブの時に「恥ずかしいんだけど多分ヨシダも書くので」と言って解説ブログを上げたのに俺が完全に見殺しにしてしまったゆにさんのためにも書いていこうと思います。

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http://blog.livedoor.jp/kanesai611/archives/22321662.html
↑見殺したブログ

 すごく長いので、ベラベラ言ってるところをすっ飛ばしてご支援していただけるという方はこのあとの目次から「さいごに」を選んでください。あるいは下に行き着くまでスクロールしてください。
 また、はちゃめちゃにネタバレするので映像をご覧になっていない方は先に映像を見てから読んでいただけるとありがたいです。

https://music.apple.com/jp/playlist/%E3%82%86%E3%81%AB%E3%83%A8%E3%82%B7%E3%83%80%E5%8D%98%E7%8B%AC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96-%E9%9D%9E%E5%9B%BD%E6%B0%91%E7%9A%84%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BC/pl.u-JPAZb2GID12kRX
↑出囃子はこちらからお楽しみいただけます!







OPコント 国民的ヒーロー


 僕が作りました。


 ライブタイトルにあわせてヒーローにまつわるネタをOPED用に色々考えたんですが双方がしっくりくるネタがなかなかできず、3月に入って急にできたこのネタがOPとなりました。
 去年も今年も揶揄ネタがトップに来たんですけど、正直こういうネタは俺の演技力的にも向いてないし求められる方向でもないだろうしもっと深く掘り下げてる先駆者がたくさんいるしで、冷静に考えると僕が手出すべきものじゃないと思うんですね。それでもこういうのを作ってしまうのは“俺かてこんなことできるんだぞ!!”という反骨心なのかもしれません。
 ゆにさんが間違えてマスクしたままネタをしてしまったんですけど、この時僕は疲れと緊張で何も見えておらず舞台降りてからその事実に気付きました。こんなに視野が狭いやつが揶揄できるか!


 去年に引き続き「開場中にすでに椅子が並んでいる」というイキった始まり方をしました。弱い犬ほどすぐイキる


OP映像


 ゆにさんが作りました。去年は僕OPゆにEDだったのでその対です。 

 ゆにさん曰く “ぶつかって入れ替わる“はOP映像のベタ中のベタらしいです。ぶつかった直後、ゆにさんが入ってるはずの僕の謝り方が全然入れ替わってるように見えなくてかなりげんなりしました。

 使用曲【非国民的ヒーロー/大森靖子】
 音楽もライブタイトルもゆにさんのチョイスで「曲の内容と僕が重なったからこれに決めた」とのことです。正直フレーズだけで選んだ感がある去年と比べて確かに納得いくところが多く、さすが毎日オタクとして解釈してきただけあるなと思いました。

 そういえば映像は僕のパソコンからHDMIでプロジェクターに繋げて映していたのですが、パソコンが古かったからなのか入力反応が返ってこず危うくパニックになりかけました。予備のパソコン用意してもらうか、新しいの買おう。


ここからネタです。今年はゆにさんの判断でサブタイトルおよびネタごとのタイトル表示は廃止しました(煩わしいから)

ネタ① ウミガメのスープ

 まず、今年は漫才を去年の3倍の3本にしました。理由はサークル所属時代仮にも漫才を主にやってたのに(アブラオイルなど)去年の漫才の出来が悪くて普通に嫌だったからです。
 あと、(僕が思うに)僕たちは現状「特に何にも定評がない奴が単独やってることが一番のボケ」という状態なので、一刻も早く評価を得ないといけないんですね。そのためには社会人大会が(当時)唯一ある漫才は避けちゃダメだろうという判断もあります。
 それで、去年の漫才何がダメだったかって「大真面目にキャバクラのコント漫才した」ことが主に良くなかったと思うんですね。それでうまくいくなら今こんなポジションじゃないだろ、と。だから今年は自分たちなりの形が見つかればいいなと思って漫才のタイプをそれぞれ変えました。

 そしてこのネタは、単独用に書いたわけではなくそういうことを考える前に僕が作りました。何だよそれ。
 去年Mー1に出るとき2分のネタを作らなきゃということになって、“ボケ方をわかりやすく”と思ってこのネタが出来ました。が、「ウミガメのスープの説明はしないと知らない人にはなんのことやらであろうし、説明をするとどうしても4割くらい説明の時間になる」ということでボツに。んで結局M-1は僕が3年前くらいの別コンビのネタを引っ張ってきて特に何もなく落ちました。その時直前の出番のコンビが僕らとは対照的にボケ方も構成も質も完璧で、文句なくナイスアマチュア賞をかっさらっていきました。めちゃめちゃかっこよかったしめちゃめちゃその直後に出たくなかったです。17日楽しみにしてます。
 そして時が経ち、ゆにさんが「ウミガメのネタ、別に2分じゃなきゃ説明していいし、単独ならみんなウミガメ知ってそうだしいいんじゃない?」と言ったのをきっかけにこのネタをやることになりました。
 形はこんな感じ、という提示はしたんですけど構成とかそもそもの質が弱くてその辺がいかんかったなと思いました。こういうネタ書くたびに「おれは構成とか打率とかを整える能力めちゃないな」と思わされる。あとGReeeeNは歯科医です。練習中めっちゃ気をつけたのに結局ミスりました。

 あと、終演後にゆにさんが「私あのつかみそんな気に入ってないんで」と言っていて正直ショックでした。あんだけコンビの色として推してきたのに……。個人的な理念として、僕はあんまり「どうも〜」で漫才に入りたくないと思っています。真似事みたいになって小っ恥ずかしいから。

 出囃子【IMPERIAL BLUE/モーモールルギャバン】
 去年の時点で「もし次にライブができるならこの曲で幕開けしよう」と決めていた曲。最低な夜に乾杯しよう。


ネタ② 露敏村にて


 僕が作りました。


 ジジイの役は便利だ。普通の人を演じようとするとどうしてもほつれが出てくる自分にとって、ジジイという役は別に様子がおかしくてもそんなに不自然なことではない。そしてその理由は長年の人生の蓄積、という点に託せる。あと大声も出せる。なのでジジイが出てくるネタ案は結構ありました。
 あと、この設定でやりたいことが結構あったのでめっちゃだらだら長くなりそうだったんですね。具体的にいうと最後の僕のセリフみたいな展開で最後にもう一山作ろうかと思ってたんですけど書いてて長くなりすぎると思ってやめて。あと前半の展開も一週間前とかに「押さえなきゃいけない設定が多くて煩雑だからカットして商業展開の部分だけにすべきじゃないか??」とか言い出してたので、今ではそこがウケてもらえてほっとしています。それでも8分あるけど。


 「〜ソン」という名前をウィキペディアで必死に調べた時間は本当にありました。当初はアンダーソン(安田村)だったんですがめっちゃ実在するしそのために改名した感がないのでボツ。候補にニクソンがあったのですがこれはもうどう考えても「肉村」になってしまい、逆に変すぎるのでボツになりました。
 あとゆにさんが女子アナやるネタ案もまあまあありました。主に変人に振り回される役回り。普通ができる人が隣にいるってピンより何倍も心強い。

 出囃子【ロビンソン/スピッツ】
 ゆにさんが選んだ、というかそのまんま。



 映像A 光


https://youtu.be/AlMdDpUWFFI
これです。知らなかった方ごめんなさい。

 マネできるしある程度知名度のあるPVを考えた時、これが唯一しっくりきたので貸し会議室をわざわざ借りて撮りました。これをやると決まってからゆにさんはかなりPVを見て練習してくれてありがたかったです。「サビの時だけ水道を流してる」とか「ここで振り向く」とか、全然気にしてなかった。
 あれ以上フライパンを上げると全然汚れてないのがバレるので、あんなギリギリのカメラワークになってしまいました。反省してます。
 あと実際はフル尺で撮ってるんですけど全然見てられなかったので途中で切り上げて無理くりオチつけました。映像全体に言えるのですが、とにかく自信がなかったので字幕でこすい笑いの取り方をしようとしてます。企画力のある人はすごい。
 フライパンはじゃんけんに負けたゆにさんが雨の中持って帰りました。つけ置きしてるかな…………


ネタ③ 春


 ゆにさんが作りました。
 正直な話、このネタは最初僕はやりたくなかったです。というのも、このネタはかるがも最初のネタにして、大学芸会でかけて惨敗したネタなんですね。それも中盤「ちょっとこういうのも入れておくか……」みたいな感じでねじ込んだネットのくだりだけちょっとさざなみが起きてあとは無風、という“0ウケよりよっぽどキツい1ウケ”で終わったこともあり、出来るだけ記憶から抹消してました。あと僕が男女コンビ組んで女性にドギマギしてがなり上げるネタやるってあまりにも安直に思える。こんだけ言うなら当時対案書け!!!
 ゆにさんがあんまり改変してないこのネタを“こういうのがシンプルに一番いいと思うよ”と言って激推ししてるときは正直「ウソだろ」の一言だったのですが、当時に比べてフリを長めにしたりえぐいところを緩くしたりすることで成仏する程度にウケさせてもらって結果的にこれでよかったと思えました。憑き物が落ちました。 


 でもこれからも自分からはこういうのを書かないと思います。自分から童貞をネタにしていくと“ネタになっているんだから”という理由で自分が童貞であることを良しとし、それどころかより童貞であろうと振る舞い出してしまうかもしれませんもんね。心まで童貞になるな。

 出囃子【スターラブレイション/ケラケラ】
 ゆにさんが決めました。



ネタ④ 箸のマナー
 

 僕が作りました。


 「ヨシダを誇張する」というテーマで書いた漫才だったんですけど、練習していてとにかくキメの部分が決まっている感覚が無くて。そうなると後には共感性絶無の豚が大声で喚いてる印象だけが残る気がして、本番前まで一番凄惨にスベるのはこれなんじゃないかと思ってました。でも本番ではアドレナリンもあって練習よりは決まってほっとしました。クールかなと思ってやったオチはまるきり決まりませんでしたが。


 不安の現れなのか、かなり直前に「『サテライト・ビュー』ってそんなカッコよく聞こえないから『オール・アラウンド・ザ・ワールド』に変えてくれない?」と懇願して「絶対覚えられない」と断られました。他人が作った意味のわからん単語を連発するネタなのでただでさえパンク寸前だったのに酷なお願いしてしまった。あとそれでウケが変わることは絶対ない。


よ「マナー違反かっこいいな!!え?これってひょっとしてさあ、“マナー違反は、かっこいい”というマナーがある?」
ゆ「え????」
よ「いやだから、“マナー違反はかっこいい”っていうマナーが…
あ、でもそれだとマナー違反はかっこいい、っていうマナーをめっちゃ守ってることになるからめっちゃカッコ悪いな。ごめん解決した忘れて!」
ゆ「???????」


 ↑いいと思ってたけど「これ以上わけわかんなくしてどうするんだ」と思ってボツにしたくだり。

 出囃子【Debora/Helsinki Lanbda Club】
 とにかくはしゃぐからというのと、2020年のベストソング。


 映像B せやろがいおじさん


https://youtube.com/playlist?list=PLuFzejQNtwRxQb0uus0N8ImmPObyKjT47
これらです。知らなかった方ごめんなさい。

 本当は僕の方もPVにしたかったんですけど男一人低予算で再現できるPVと案が「ミスチルのしるしで、桜井に扮した僕が歌ってる間どんどん前傾姿勢になっていき最終的に前転し続けるようになる」というゴミしかなかったため、ゆにさんの「せやろがいおじさんのマネ私絶対笑っちゃうのよね」に従ってこうなりました。
 元ネタをうっすらとしか知らず、関連動画一覧が終わりそうだから改めて見たくもなかったので本当にうろ覚えの状態でなんとなく空撮をたくさんと適当にしゃべるシーンを3カットだけ撮ってセリフはあとで録音しようとしばらく放置してたんですが、改めて編集しなきゃの段階で本家を見れば見るほどこの姿勢が間違いだったと後悔しました。まずせやろがいおじさん、生でめっちゃ喋る。3カットじゃ足りない。ユーモアの手数も多い。編集とか音声とか、明らかにプロの仕事。ナメていた。でもQアノンの動画とか勧められるからそんなに研究したくない。


 結局「見るに耐えないから2分くらいで終わらそう」ということになって、正式に台本を書いたのがライブ当日の朝4時。そこから7時に起きてすぐ実家で声を収録し、下北行きの電車でバカデカ字幕を入力するという終わってるスケジュールでできたのがあれです。なんでこんなことを、が頂点に達した瞬間でした。


 このために撮影した動画に「最初のシーンでズームアウトがうまくいってるかを2人で確認したが、カメラを持った手をしっかり固定しなかったせいで即ヨシダが見切れていて2人で崩れ落ちる」というものがあり、これがめちゃ良すぎたんですが本編にはどうやっても使えなかったので、EDの肝の部分で使うことになりました。(撮ってくれた電子レンジありがとう)


ネタ⑤ カルタクイーン


 僕が作りました。
 この中で一番最初にできたネタで、一番自分好みのネタ。こういう振り回し方をしたいし、してほしい。あと僕の見る限りあんまり誰もやってない題材のはずで、こういうのを見つけられると嬉しくなる。
 でも一番ミスしたのもこのネタで、僕はツッコミが早くてあるくだりを完全に潰したし、ゆにさんはパーパーと同じミスをしてしまいました。悔しい。今後ライブで単独でやってきたネタを練り直して披露したいんですけど、最右翼がこれですかね?


 あとこの大きく出た設定にゆにさんが拒否反応を出していたんですが「笑いが起こったらそれはそれで勝ちだから」という下手すぎる説得でなんとかやってもらえることとなりました。こういうところからパーパーも不仲になっていったはずなので気をつけていきたいです。最終的には「こういう人は頭空っぽだよね?〇〇みたいな(配慮とかじゃなくてモチーフ誰って言ったか忘れた)」と案を出してくれるくらい乗ってくれてありがたかったです。

 カルタ読みを音響のスタッフさんにやってもらう予定で当日頼んだんですが、それを聞いて即誰かがカルタを読んでる素材をDLしそれを流す準備までを超速で整えてくださいました。その仕事の速さに驚嘆したことをここに記しておきます。大学お笑いは演者だけでなくスタッフさんもすごい人が集まっているからこそとてもいい環境。

 出囃子【DANCE QUEEN/SPARTA LOCALS】
 クイーン繋がり。あとイントロがいい(出囃子向きではないと思うけど)


ネタ⑥ オススメのアイドル


 僕が書きました。題材が題材なこともあり「ゆにさん作の」って書かれてるアンケートがあったんで強調します。
 だからこのネタは「アイドルをカワイイと言え!」というゆにさんの怒りから着想を得たのではなく、僕のああいう振る舞いから産まれたものです。具体的に言うと、「僕がモルカーをカワイイ以外で褒めようとしてる様」から産まれました。SNSで見たモルカーが面白い。でも「カワイイ」みたいな褒め方したら「こいつ流行りに飛び乗った上に感受性も雑魚なのかよ」と思われかねない。かと言ってストップモーションアニメの技術みたいなところも知らないから褒められないしコメント欄で散々言われてるパロディへの気付きを自分のものとして書けるほど厚顔無恥じゃない。結局1時間くらいかけて何もツイートできず、「散々先輩から指摘されてきた”僕のカッコつけ”ってこういうところだったんだ……」という反省も込めてこのネタの雛型を作り、「せっかくだから2人の個性のぶつけ合いにしよう」と思って題材をアイドルに寄せて作りました。


 練習からゆにさんのこのネタへの熱は強く、ゆにさんからアドリブも出てそれを採用するといったコンビとして嬉しい瞬間も生まれ、「演者の主張が程よく出てるネタの方がリアリティが出て面白い」というピンのときに生まれたメソッドを強調する結果になりました。あとオタクの主張を僕が想像で書いて台本にしたところ「この部分はオタクの思想とは反するから変えたいね……」という『オタクの赤ペン先生』も向こうから飛び出し、そのおかげでこのネタは大変盛り上がりました。EDの『監修・ゆに』はこのことを指してます。
 台本の段階では架空のアイドルの名前は「シャイニーシスターズ」だったのですが、何かに似てるらしいという指摘が入り結果的にゆにさんが演じていた元素アイドル・エレメント⭐︎ガールズ(星いる?)になりました。ゆにさん曰くメンバーのさくちゃんは引退後にアパレルを立ち上げるらしいです。

 僕が相方の個性としてはっきり見出してる部分が「オタク」という表面的な部分しか無いのはコンビとして厳しいしそういうのを見つけるのが下手だから僕はコンビネタが苦手なんだと思ってますが、それを差し置いてもゆにさんが好きなことを喋ってるときの輝きはすごいのでこれからも使わせていただきます。


 出囃子【IDOL SONG/大森靖子】
 ゆにさんチョイス。好きだな大森靖子。


映像C ED曲をつくろう!(作詞編)


 ここから映像の縦軸にオリジナル曲作りという企画をもってきているのでまずはそのきっかけから。
 音楽をうっすらやってるものとしていつかは作曲をしたいと思っていたんですが、曲を書く理由がないし技術がなく恥ずかしいし何より僕の真剣な歌に価値を見出す人がいないだろうというのもあって全然やってないし発表もしてなかったんです。そんな中流れてきた野田クリスタル氏のR1優勝インタビューに「ライブ企画の一環としてじゃなかったら僕のゲームは技術レベルが低いので世に出せなかった」と載っていたのを見て、僕も多分ここで披露できないなら一生セコセコ妄想だけし続けて終わりだなと思ったのでこのライブをきっかけにやってみることにしました。クッソ寒がられたら「クッソ寒いことしてすみません」とヘラヘラしながら舞台に出てくれば最悪大丈夫だろうし(絶対悔しいけど)
 


 映像の話にうつります。
 せっかく作るならそれ関連で幕間も作りたかったしそもそもいきなりオリジナル曲を流したら困惑の方が勝つに決まってるので、ちょうど足りなかった映像の枠を2つこのプロジェクトに使うことになりました。


 しかしやっぱりいい企画が思いつかない。当初は「オオギリダイバー24なでしこオープン並びにオオギリライジングリーフグリーン優勝者・かねきさいりに大喜利で歌詞の案を作ってもらう(その上でその案を全部無視してそれをライブ全体のオチとする)」という感じだったんですが、撮影当日に「いかに華の95年大喜利組のリーダーにして優勝の2文字が最も似合う女・その圧倒的戦果からついた異名は“女帝”、その場に最も合った解答を適切に処方するお笑いファーマシスト・かねきさいり様といえどもなんの工夫もない一人大喜利じゃ映像としてもたない」ということから変更になり、あのような手癖になりました。
 あんまり聞かない表現かもしれないんですけど、これは“良いイジり方”です。


 超幸運にもかなり体を動かせる部屋をカラオケから当日案内され「これはガンガンにプロレスが出来そうだ」思ったんですが、戦うにはゆにさんは優しすぎました。それらしい技をひとつも知らず、試しに海老反り固めを教えて見たところ俺がまだ仰向けに倒れてるのに足を持ち出し「本当の海老の方向」に固めようとしてきて、なおかついつの間にスネを強打していてテンションがガタ落ちになっていたので、撮影を早く切り上げ2回だけ撮った2回目を素材として編集することになりました。古すぎるセクハラを食らった挙句スネを庇って蹲るゆにさんの姿を見て「もう二度とこの人にこんな顔はさせないようにしないとな」と肝に銘じました。


 実際の歌詞はゆにさんに相談したけどほとんど僕が書きました。(EDではああいう表記してみたかったのと恥ずかしさを軽減したかったので共作としてます。T.Y.は栃木吉田です)最後に言ってた通り色んな要素を散りばめてたんですけど、俺の「スナック」ゆにさんの「OK」を入れておいて“ゆにさんのもう一方の要素”を組み込んでないぞ!!!ということに2日前くらいに気がつき、急遽「生物」を歌詞に組み込みました。危なかった〜〜〜〜〜〜〜〜
 コロナ禍でなくなるかもという話を僕は聞いてます、「生物」がずっと存続することを祈ってます………


ネタ⑦ 青い空


 僕の責任です。すみません。

 あるプロ芸人に「限界を超えた気持ち悪さ」と評されたのにこういうキモキャラネタを7年間全くやってなかったのでここで試そうと思い製作。しかしただキモいだけだとゆにさんを筆頭に嫌がる人が多いので(キモいだけのネタはかなりボツを食らった。例えば首のまわりの皮がダルダルすぎる人が頭頂部以外の頭を全部皮で包み込んで辮髪にするネタとか)、いい話っぽくしてみたけどその部分はもう全部と言っていいくらい外しました。しかもネタ尺が狂気の15分、音声きっかけ7回でスタッフから総スカン。それでスベったもんだから披露後吉田の磔刑が決定し僕は今十字架にハリツケの状態で舌だけを使ってこのブログを書いてます(更新が遅くなったのもこのせい)


 今年も去年に引き続き2人の愛する後輩である電子レンジに協力していただいた上、今回は事前に音声収録にも参加していただきました。曰く「収録環境(ipad用の安いマイク)を見てオタク魂が完全に燃えた」とのことで、実際僕ら2人を軽く超える熱演を見せてくれました。もっといいマイクを買いたくなりました。


 この自粛期間中とにかく絶不調の期間が長く、そういう絶不調の時ってえてして自分の人生だけでなく考える必要のない大きすぎる問題まで考えてしまうものなんですね。そのときに「死んだ後に天国があってそこでずっと幸せなんて絶対ウソだと思うし、もしそうなら絶対なんか裏がある」とか考えていたのがこのネタのもとです。あたかも僕が考えたみたいに書いてますが絶対なんかの作品にこういう死生観みたいなの書いてあると思うので、近い作品があったら「〇〇みたいですね」と教えてください。その作品から着想得たことにするので。
 キャラクターのほうの元ネタはそのままネタのタイトルになってるんですけど、出囃子の曲ではないです。その曲はあまりに出囃子に向いてなさすぎるので代わりにandymoriの方にしました。


 このネタで反省すべきことは主に3つなのでそれを書いて結びとします。


 1つ。金玉落としたくだりは「最初ウケたらウケなくなるまで、ウケなかったらウケるまでやるアドリブ」というものだったんですが、リハ含めてその日やった3回の中で一番出来が悪かったこと。滑舌が悪すぎて最初何言ってるかわかんなかったし。
 2つ。最後のカーテンコール、思いついたときはみんなで爆笑してたんですけど本番ではただのキレの無いカーテンコールになってしまったこと。しかも直前まで「スタッフ全員に実際に来てもらう」とか「受付をやってる後輩(スナノハの大津)一人だけを何故か壇上に上げる」とかのもっとひどい巻き込み方をするつもりでした。僕たちがちゃんと責任を負うと決意してやめたけど。
 3つ。本番衣装を「競泳水着みたいなパンツ」か「ヒートテックを切って競泳水着みたいにしたもの」にしようとしてたんですけど、そのどちらもピチピチすぎるが故に完全に『影』が生まれてしまうことが判明し、「このままでは面白い面白くないとかじゃなくネタの印象が『影』に支配されてしまう」と問題になり、急遽電子レンジにユニクロにステテコを買ってきてもらったこと。これが一番ひどい。前日にちゃんと着ろ。結局衣装が総額7000円かかりました。

 本当にすみませんでした。次からはちゃんとキモいだけのネタを書きます。


 出囃子【青い空/andymori】
 先述の通り。


映像D ED曲をつくろう!作曲編


 僕のピンネタです。
 去年一番自信のあったピンネタとピン映像がどっちもスベったのが本当に悔しかったので、今年こそやりたい放題でリベンジしてやる!!!と息巻いてたのですが、このライブで一番残酷なまでにウケとスベりがハッキリと浮き彫りになる結果となってしまいました。「パワーパフガールズの二軍」がダメだったときに死を悟り舞台袖で舌を噛みました。


 というかそうでなくてもこの映像は何も狙い通り行かない映像でした。外で映像を撮影し出したら晴れてるけど爆風で三脚が2分に1回倒れ、倒れなくても風が爆音すぎて部屋の中でやってた「音楽語る動画特有のボソボソ喋るミュージシャン」のスタンスが完全に崩壊、日程がギリギリ過ぎて撮り直せず挙げ句の果てに書き出しシーンのあの惨状。
しかも“このままだと僕の意図するものと違うハプニング笑いだけが起きてしまう”と思い、急きょ破れないことに対するリアクションを台本に足して撮り直したら今度はあっさり袋が破れてしまう始末(EDにその様子が流れてます)。撮り終わったあとゆにさんに「こんなもん流したら完全に気が狂ってると思われる」と泣きながら相談しました。
 しかしゆにさんに実際に撮った動画を見せたところ袋をまるきり破けないシーンで大ウケ、本番でもドンと言う笑い声が聞こえたとき、「思い通りいかないことを嘆くんじゃなくて、思い通りいかないことを楽しんでいけるようにならないとダメだな……」という人生の教訓を得ました。人生で大事なことはお笑いが教えてくれる……


 あと「リンカーンの蛍ちゃん」は僕は「面白くないわけがない」レベルの自信を持っていたのにゆにさんの反応が皆無だったので不安だったのですが、ここウケて安心しました。ありがとう蛍ちゃん、お前のおかげでこの映像ができたんだ……


 実際の作曲は本当のiPad上で全部やりました。本当にDTMをやってる人にとっては噴飯もののクオリティなんですよね。録音時期でギターの音が全然違うし、ドラムがオカズもくそもないコピペだし、収録環境がちゃちくてマスタリングがうまくいってないからボーカルがこもってるし。あとサビのギターは本当に前日に入れ直したけど、これは無くても良かったかも。
 それでも「このライブはすべて自力でやってみよう」という思いのもと全部1人で勘でやりました。気持ちによって「いい曲書いたな」って感じる日と「だっさ〜」って感じる日があります。


 ゆにさんが歌うから普段と違うシティポップ的にしよう、というのは最初から決まってました。曲の原型は去年の8月にちょうどconvaのライブを見たあと坦々麺をすすってたら思いついて、食い終わったあと路地裏に駆け込みiPadのガレージバンドに忘れないうちにメロディを入力しました。素晴らしいライブを見た後の「ボクちゃんもすてきなものつくりたいのねん!」という思いがこの曲を産んでくれたのかもしれませんね。どこまで恥ずいんだこいつ。



 EDコント 非国民的ヒーロー


 僕が作りました。
 元々OPコントのつもりで書いてたんですけど、長さ的にも内容的にもEDにおいた方がいいと言うことだったので最後におきました。


 だからまあまあ自信あったんですけど、不思議なくらいダメでした…………いつもと違う笑いの取り方も出来そうで期待してたんですけど…………今考えると話がなろうの追放系の冒頭だったのできしょすぎたのかもしれません。
 僕が完全に自分ではないものを演技しようとしていて不自然だったのもあるかと思います。変身デバイスをツカミのところまでに落としたら全部終わりなのでビビりすぎて高く投げることが出来ず浮き方がドラえもんレベルでした。

 あと音源と同じ声をなぜか出すことが出来ず、直前にレンジに「この声で再現できてるか?」と確認したら「爆破で喉やられてるって言い訳効くから大丈夫ですよ!」と返ってきました。演技、教えてくれ〜〜〜〜〜〜!!!


 出囃子【非国民的アイドル/神聖かまってちゃん】
 ゆにさんが選びました。アンサーソング。


ED映像


 僕が作りました。あまりにも2人の1年の思い出が少なかったので使える素材は全部ぶち込んでます。
 映像の半分がリハーサルスタジオ内でのボーカル録りの様子なんですけど、互いに歌の下手さ声のヘロヘロさに萎えながらやってました。ライブ終わったらボイトレ行こう、と2人とも固く決意したのでした。習いたいものが多すぎる。僕ジムにも行きたいしなあ。婚活とかももうしなきゃですよねえ。たすけてー(左卜全)


 あとテロップは自分が手書きしたのをスキャンしました。「字がうまい」と言われたのを真に受けたのですが、あくまで「キャラの割に」だと言うことを忘れてました。赤鉛筆持ちにくくて字が乱れたし。


 最後に。ゆにさんが「OP曲の内容を吉田と重ねた」ということを言っていたので、EDは「お互いがお互いを重ねられるような歌詞を書こう」と思って作りまして。


悲しみに悶える相手を、忘れさせられるように虚勢を張る自分。
震えている自分に、同じく震えながらも手を重ねてくれる相手。
互いが支え合うことで初めて僕たちは舞台に立てるんだ、と。


そういう想いを込めて、下手なりに少しでも伝わればいいなと思いながら、金玉を掻いてました。

いや曲かかずに金玉かいてたんかい、ムール貝、砂抜きをして〜いや岩場に生息してるから、必要ないよ〜〜〜〜〜〜ん様、ンサタバサ(貝好き!YesどんぐりRPG)



激重wavファイルを、君に。



 客入れ曲一覧


○ゆにチョイス
・原宿サニーデイ/天晴れ!原宿
・あいあい/倉橋ヨエコ
・自由へ道連れ/椎名林檎
・Sugar cane train/JUDY AND MARY
・さいしょのさいしょ/桜エビ〜ず

○ヨシダチョイス
・いちごの唄/銀杏BOYZ
・春は昔/台風クラブ
・world is yours/踊ってばかりの国
・いつでも夢を/プププランド
・don't trust anyone over thirty/ムーンライダーズ

 ゆにさんはライブの出囃子的に向いてるものを選んだりしてるのに対して、僕は完全に趣味のことしか考えてないですね。ゆにさんが「全体的に春を意識して選んだ」といっていたので僕もそうしました。台風クラブを「ダンスフロアのならず者」から変えたりして。




総括と今後の展望

こんだけ長く書いたら恥ずかしいのはゆにさんじゃなくて俺のほうになるだろ


 とにかく去年よりしっかりウケたのが嬉しかったです。ちゃんと積み上げていけるのが嬉しい。でもネタ一本の尺度で見るとどうしても外してたり不必要だったりって部分も多くあるのでそのあたりをちゃんと鍛えていけるようなことをしていきたいですね。
 あと今回のライブは「自分の卒業ライブというより社会人としてのかるがもだもののスタートのライブ」という心づもりでいたので(でないと2回卒業ライブやっててわけわからないし)ピンを全部排してコンビネタのみのライブにしたんですけど、やっぱり今後ピンをやらないのももったいないと思えたので、次に動いていいならそういうところも満足できるライブをしたいです。今後やりたいことがたくさん出てきて嬉しいな。まずちゃんと続けられたらいいなあ。






さいごに

ライブを観てくださった皆さん、ライブに協力いただいたスタッフの皆さん、そして出てくれた相方のゆにさん(とレンジ)、本当にありがとうございました!!これからも精進して、皆さんが楽しめるものを作っていくことで自分も楽しんでいきます!!!!

2021.4.1.
ヨシダin the sun

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