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アルゼンチンタンゴのパートナー...パレハを組む

私、台湾でアルゼンチンタンゴ習っています。あと3か月で3年。
コロナウイルスの一件がある前までは、レッスン、プラクティカ、ミロンガと、週に3〜4日は踊っていました。

2019年の年末、7〜8年くらい踊っている先輩に声かけられて、ダンスパートナーを組むことになりました。
ミロンガやプラクティカでたまに踊ったりしていましたが、それまでプライベートでの交流は一切なし。
彼に対する印象は、リードが珍しく「立体的」で(移動の幅、方向性、上下の重心移動の3Dリード)、音楽性にいい意味でオリジナリティがあるというくらい。

ちょうどアルゼンチンタンゴやり始めてから2年半で、何となく伸び悩んでいたし、タンゴ熱も下がってきてたので、良い刺激になりそうだと思い、組むことにしました。

パレハ選びの基準

アルゼンチンタンゴでは、ダンスパートナーのことを「パレハ」というらしいです。(根拠はグーグルなので、間違えていたらごめんなさい...)

最初、声をかけられた時は、「え?何で私?」と思いました。
相手と組んだら私はたぶんコンプレックスしか感じられないほど、現時点ではレベル差がありすぎるし、私より踊れそうな女性の先輩もそれなりに居るのに...。

彼曰く、同じレベルで踊れる相手はみんなすでにパレハが居て、先生やったりしてるから、今すぐ同じレベルの相手で組めるフリーの人はいないとのこと。
さらに言うと、彼は今のレベルには満足していなくて、とにかく踊りをレベルアップさせる目的でパレハを組みたいらしく、今のレベルで先生の道に進みたい人とは志が違うので、組めない事情もあるらしいです。

私が最初に感じた疑問、他の先輩達ですが、「踊りの型がすでに定着してて、新しいものに抵抗を示す」ので、逆に組み辛いと言っていました。
私の場合は、踊っている中で、リーダーのリードの仕方を感じとって、それに合わせるように調整しようとしている心意気が感じられるとのこと。

とても嬉しい一言でした。
タンゴを習い始めてからずっと、どんなリーダーとも踊れるフォロワーになりたいと思っていましたが、ちゃんと感じとってくれている人もいるんですね。

あとは、ミロンガを楽しむためだけじゃなくて、真剣に踊りを極めたい人と組みたいからとも言っていました。
全力で頑張っているのも、感じとられていたんだろうか。

組んでから気づきましたが、やり始めたことは、とことんやり尽くさないと気が済まない性格は、彼と私で、めちゃくちゃ似ていました。
私があんまり自分を追いつめ過ぎていると、いつものめちゃ厳しいパレハから、優しいパレハに切り替わってくれるのは、似ているが故の気遣いな気がします...有難や。

逆にパレハがめちゃくちゃ厳しくて、ズバズバ指摘してきても耐えられるのは、正しいのであればそれが一番効率的な練習法だと私も思うからです。
(たまに悔しくて泣きそうになるけどね。伸びを期待されている分、頑張りたい。)

恋人とパレハは別の人

もちろん、パレハ組む前に恋人の了承はとりました。
今の恋人とも、付き合い始めの頃は、真剣な練習相手として練習しようとしたこともありましたが、熱量が違いすぎて喧嘩になるので、真剣に練習するのはやめました。
恋人にとっては、プレッシャーが大き過ぎたようです。(彼は、のんびり練習して楽しく踊りたいタイプだけど、彼にとって私はストイック過ぎるとのこと)

今のパレハとは、ダンスの話以外、プライベートな話はお互いしないし、会うのも練習する時だけなので、単純な関係で楽だなと思っています。
(相手もプライベートとダンスは分けたいと思っているらしいです。)

余談ですが、パレハと恋人は、性格が全然違います。
私とパレハの性格は完璧主義、白黒ハッキリしているのに対して、彼は「和」を大切に、なぁなあになることもけっこうあるタイプ。
パレハはダンスパートナーとしてはかなり相性いいけど、プライベートではゆる〜い性格の恋人に癒されています。

良い恋人にもパレハにも恵まれて、本当に有難いです。
恋人以外とパレハ組むのは恋人の理解が必要だけど、恋人とパレハが別々なのは、選択肢としてありだと思います。

#アルゼンチンタンゴ #パレハ

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