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僕らが旅に出る理由

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11 寅さんの妹「さくら」のイメージが強すぎるためか、歌手として話題になることが少ない倍賞千恵子さん。実は松竹歌劇団(SKD)出身で、その歌唱力には定評があり、流麗で心に響く澄んだ歌声を聴かせてくれる。この曲は2015年の映画「GAMBA ガンバと仲間たち」の主題歌で、小沢健二「僕が旅に出る理由」のカバーソング。あまりにも穏やかな世界を醸している。

12 1991年にたった1枚のアルバムを残して解散した英国・リヴァプール出身のThe La’s。インディーズ時代の1988年に発売したシングル”There She Goes ”は「'90年代最高のラブソング」「20世紀最後の名曲」と呼ばれている。韻を踏んだLyricsをリフレインするその歌詞が不思議な魅力を放つ。

13 プログレッシブ・ロックの影響を受け、コンセプトやストーリー性を持った楽曲で独特の世界観を放つThe Alan Person’ Projectの”Eye in the Sky"(1982年)。アルバムジャケットに古代エジプトの象形文字を用いており、天空の神である「ホラスの瞳」、すなわち、”Eye in the Sky”を示している。アルバム冒頭の”Sirius”とシングルカットされた”Eye in the Sky”は一体の曲を構成していて、続けて聴くと味わい深い。

14 1980年頃の夜のヒットスタジオからの映像と思われ、松坂慶子さんが東北弁でシャンソンの名曲「Bon Voyage」を歌うというレアな楽曲。二丁目のマスターと交友のあった松坂さんならではの世界観。花巻の老舗旅館の前で行き倒れたというマスターのことに思いをはせて泣いているのか、女優としての演技なのか、本物の涙なのか。

15 アーネルピネダはフィリピン出身で、YouTubeでJourneyの過去の曲をカバーしていた映像をJourneyのギタリスト、ニール・ショーンに見出され、アメリカに呼ばれてオーディション、本当にJourneyの新ボーカリストになってしまったという奇跡のようなシンデレラストーリーの持ち主。もともとこの曲を歌っていたSteve Perryと声質も似ており、その伸びやかなボーカルは昔からのJourneyのファンにも違和感なく受け入れられた。そんな新生Journeyがリモート収録したDon’t Stop Believingは1982年の大ヒット曲の「セルフカバー」である。

16 1983年発表のTotoの4枚目のアルバム「聖なる劔」からの大ヒット曲”Rosanna”。海外のレコードマニアが盤質のよい日本版をアップしていて、音質が最高によいのでぜひ聴いてほしい。

17 1979年に大ヒットしたThe Babysの”Everytime I think of you”。ロックバラッドの名曲として名高く、今でいうところの秦基博の「鱗」のような空気感がたまらない。ボーカリストのジョンウェイトはその後、1984年にソロデビューして、MTVでも話題になった曲"Missing You"をヒットさせているが、その歌い出しが”Everytime I think of You...”。

18 「不滅のスカイ・テナー」と賞賛される内田正人のファルセットを中心に、今なお唯一無二の和製R&Bグループとして多くの尊敬を集め続けるザ・キング・トーンズ。1968年のヒット曲「グッドナイト・ベイビー」は米国でもR&Bの総本山"Atco"から(日本語歌詞のまま)発売され、米国業界紙キャッシュ・ボックスでチャートインする(最高位114位)という快挙を成し遂げた。

19 エレクトロ・ディスコ・ミュージックの草分け的存在として、ダフトパンクが敬愛してやまないGiorgio Moroder。1978年にリリースされた”Chase”は映画「ミッドナイト・エクスプレス」のサウンドトラックとして制作されディスコ・ヒットの名インストルメンタル。

20 ソフィア・コッポラ監督の”Lost In Translation”は東京で偶然知り合った米国人の2人が、付かず離れず淡い恋心を成就させないまま、ただ東京の街で語らい続ける名作。この映画のサウンドトラックには名曲が多く、Cold PlayのTroubleのほか、Jesus & Mary ChainsやAirなどもおすすめ。


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