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Do You Believe In Love?

https://music.apple.com/jp/playlist/do-you-believe-in-love/pl.u-LdbzWAqtxKddZx

21 Huey Lewis & the News/Do You Believe In Love
ヒューイ・ルイスは西海岸ベイエリアのサンフランシスコ出身。一年中、乾いた心地よい風が吹く温暖で風光明媚な土地。GAFAやGenentechなど多くのベンチャーが創業に関わりある頭脳の集積地でもある。この曲はヒューイルイスが映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主題歌”Power Of Love”で世界的に有名になる以前のヒット曲。この曲が収録された”Picture Hits”の邦題は「ベイエリアの風」。日本発売のシングルジャケットも鈴木英人ぼくアレンジ。山下達郎やナイアガラトライアングルと同じ路線で売ろうとしていたらしい。

22 New Radicals/You Get What You Give
”You Get What You Give”はNew Radicalsが残した唯一の1998年のヒット曲。いわゆる一発屋(One Hit Wonderer)の90年代代表であるが、若さの奥底から湧き上がるエネルギーを感じるこの曲を20年以上愛聴しているファンは多い。

23 The Cranberries/The Linger
女性ボーカルのドロレス・オリオーダンが印象的なアイルランドのクランベリーズ。1993年のヒット曲”The Linger”はオーディションを受ける際にドロレスが作詞して持ち込んだものだという。初っ端からのこのQualityである。時代的にCDでしか聴いたことがなかったが、レコードで聴くとまた違った魅力が見えてくる。このほか”Dreams”やカーペンターズのカバー”Close To You”(映画「ロミオ&ジュリエット」の挿入歌)も素晴らしい。ドロレスは三年前に46歳で不慮の死を遂げてしまった。ポップス界が一人の天才を失った損失は大きい。合掌。

24 Kraftwerk/Tour de France
ドイツのテクノポップの祖がフランスの自転車競技大会の公式記念盤を発表したのは2003年。もともとコンセプトアルバムの制作を企図して1983年に発表したシングル曲を、ツール・ド・フランス百周年を機にアルバムとして蘇らせた作品。心電図や呼吸音を取り入れるなど斬新なアプローチながら、山岳地帯の自然の中を疾走するレースさながらの疾走感が心地よい。

25 Cher/Take Me Home
日本での知名度はさほどであるが、シェールはこれまでに 1 億枚のレコードを販売した世界で最も売れたアーティストの一人。75歳の今なお現役の歌手として活躍している。1960 年代から 2010 年代までの 60 年間連続してビルボードにチャートインする偉業を成し遂げた。この曲は1979年のディスコ・ヒット。バイキングに身を包んだシェールのアルバムジャケットが鮮烈。イメージと裏腹に、後日、本人は本当はディスコ音楽をやりたくはなかったと述懐している。

26 チャック・マンジョーネ/Feel So Good
ジャズが60年代に前衛音楽のようになって一般の支持を失い、70〜80年代初期のジャズミュージシャン達はソウル・R&B寄りのファンク音楽を演奏すふ人々(このジャンルはレコードが売れなかった分、90年代に再発掘されることとなり、レア・グルーブと称される)と、一般受けする耳に心地良いロック・ポップス寄りのAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)にも括られる都会的なインストルメンタル音楽を提供する人々(クロスオーバーとかフュージョンと呼ばれる)、開き直ってフロアで踊らせるディスコ・ミュージックに走る人々…と百花繚乱の様相を見せていた。フリューゲル・ホルンというトランペットに似た楽器を操るチャック・マンジョーネがAOR市場で見事に当ててみせたこの曲はブラジルのカーニバルのフィールに溢れていて軽快かつ心地良い。

27 ちあきなおみ/黄昏のビギン
今では信じ難い話だけれども、日本の歌謡界では長らく他人の曲をカバーしたりリバイバルすることが御法度とされており、日本レコード大賞も新作オリジナル作品のみが受賞できるという掟があった。戦後アメリカ音楽の受容とカバーソングから始まった大衆音楽の世界を何とか日本独自のオリジナルソングで盛り上げようとした試みは尊重されるべきだが、日本では長らくスタンダードが育ちにくい土壌だった。そんな風潮に風穴を開けたのが1991年にちあきなおみが発表したアルバム「すたんだーどなんばー」。日本人の心に残る永く歌い継がれる名曲ばかりを集めたこのアルバムの冒頭が、「八・六コンビ」(作詞:永六輔、作曲:中村八大)の「黄昏のビギン」。今や、徳永英明、平井堅、さだまさし、柴咲コウ、岩崎宏美、由紀さおりと数多くの歌い手がこの曲を大事に歌い継いでおり、日本が誇るスタンダード・ナンバーに育ったのはちあきなおみの功績に他ならない。

28 エルビス・コステロ/She
映画「ノッティング・ヒルの恋人」のラストシーンで、喧嘩別れしてもう終わった恋と完全に諦めていた有名人ジュリア・ロバーツの記者会見に密かにヒュー・グラントが乗り込み、マスコミの前で諦めきれない思いの端を爆発させて大々的に愛を告白するという大どんでん返しのバックグラウンドに流れていた音楽。エンドロールでこの曲を聴くために席を立たなかった。

29 松たか子/I Stand Alone
日本の女優は素晴らしく歌が上手い人が多く、倍賞千恵子や薬師丸ひろ子のほか、若手では松たか子、柴咲コウ、高畑充希が群を抜いて実力派である。松たか子のハイトーンボイスはアナと雪の女王で世界的に評価されており、人を酔わせる何かしら不思議なゆらぎを感じる。将来、歌手として世界的にとんでもない功績を残しそうな気がする。

30 Frankie Knuckles/The Whistle Song
ハウス・ミュージックの父、フランキーナックルズ。本当に心地良い。PVがあるのを最近まで知らなかった。






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