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虹の彼方に

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51 キース・ジャレット/Over The Rainbow

「オズの魔法使い」でJudy Garland演じるドロシーが唄う劇中歌「虹の彼方に」は今や世界的で知らぬ者はいないスタンダードナンバー。ジャズの世界でも好演が多く、キース・ジャレットの日本公演(1984年)での貴重な映像。キースは演奏中に一人で唸りを上げながら演奏することが多く、脳内でピアノとは別の楽器が鳴り響いていて、それが即興演奏を生み出すらしい。ソロピアノのライブアルバムとして、”Koln Concert”, ”Melody at Night with You”などの傑作が多い。2007年にジャックディジョネット、ゲイリーバートンとのトリオで来日した際、神奈川県民ホールで観ることができたのは一生の宝物。

52 ケン・イシイ/Bells of New Life

石井けん君は大学の同級生で学校にはあまり来なかったが、ゼミの友達を大事にしている好青年だった。YMOやドイツのDAFの影響を受けてテクノミュージックに開眼し、打ち込み音楽で在学中にベルギーのレーベルと契約してしまった。以来、日本のテクノ・ゴッドとして知らない者はいない存在となり、いつしか、僕ら同窓仲間たちの強い誇りとなった。そんな石井君が昨年発売したアルバム”Mebius Strip”からのファーストシングルは新しい時代の到来を予感させるPVで、コロナ後の世界を予見しているかのようだ。

53 フジファブリック/若者のすべて

この曲が作られたのは2007年になるが、すでに槇原敬之や柴咲コウなどがカバーしており、日本の新しいスタンダードナンバーとなりつつある。フジファブリックは2009年に志村正彦が早逝する前のこの時代を懐かしむファンは多い。稀代の名曲だと思う。

54 Focus/Sylvia

オランダ出身のプログレッシブ・ロックバンド”Focus”。三枚目のアルバム”Focus III”から”Sylvia”。ギタリストのヤン・アッカーマンが美しい旋律を奏でるインストルメンタルナンバーである。1972年の作品とは思えない斬新さを感じる。フォーカスの別ナンバー"Hocus Pocus"は映画「ベイビー・ドライバー」で車が疾走するシーンで使用され話題となった。

55 タンジェリン・ドリーム/Love On A Real Train

エドガー・フローゼ率いるドイツの電子音響集団タンジェリン・ドリーム。”Love On A Real Train”は「トップガン」(1985年)でスターになる前のトム・クルーズ主演の「卒業白書(Risky Business)」(1983年)のサウンドトラックに収録されている。2011年に日本人の山根星子(バイオリン)が加入ことでも話題になった。

56 エゴ・ラッピン/Byrd

2017年の朝霧ジャムの初日、雲間から富士山が見え隠れする夕闇の中、赤いランプの前で歌う中野良恵とステージ最前列で1時間半向き合った経験から語れることは、エゴ・ラッピンはその世界に浸るほどに中毒性が強く全身に染みわたり、魅力がじわじわと脳幹に響いてくる不思議なバンドだということだ。Uptempoな曲、Jazzアレンジの曲もさることながら「サニーサイドメロディ」やこの「Byrd」といったバラードの美しさはえも言われぬ魅力をたたえており、現在進行形アーティストの宝だと思う。

57 アジムス/オクトブロ

ブラジルのジャズファンクバンド、アジムスの歴史は長い。1980年代、NHK-FM「クロスオーバーイレブン」のエンディングテーマとして流されていたこの曲は深夜に聴きたくなる。

58 ロンドン・ロイヤル・フィルハーモニー交響楽団/炎のランナー

キーボード奏者として忍び込んだのは・・・

59 パットメセニー/First Circle

ギタリスト・パットメセニーグループの美しいインストルメンタルナンバー。

60 ミスター・ビッグ/Goin’ Where The Wind Blows

東日本大震災の直後、多くの海外アーティストが来日公演をキャンセルする中、シンディローパーとミスタービッグだけは日本にやってきた。特に、盛岡市公会堂でのライブを断行したMr.Bigは日本とのつながりが強く、ギタリストのPaul Gilbartは友人マーティ・フリードマンの勧めで一時期日本に住んでいたこともある。ハードロックバンドから始まったが、90年代後半から2000年代はアンプラグド・ライブが多く、この映像のほかLive from the living roomの弦楽シクステットとの共演がおすすめ。

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