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カジノが儲ける仕組み、ハウスエッジについて

はじめに

ここではカジノが儲ける仕組みの1つであるハウスエッジについて纏める 。自分も細かい数値とか計算式を忘れがちなので備忘録も兼ねて。

今後、カジノで遊んでみたいと思ってる人はぜひ一読して欲しい。

ハウスエッジとは

カジノ側が儲けるための仕組みで控除率とも呼ばれる。これはカジノに限らずパチンコ・パチスロや競馬、競艇、宝くじにいたるまで、一般的に”ギャンブル”にカテゴライズされる遊戯には基本的に存在すると考えていい。

カジノは慈善事業ではないためどこかで利益を生む必要がある。その1つがハウスエッジであり、この仕組みを理解することがカジノゲームで効率よく勝つ(負けを最小化する)ために必要だと思う。カジノは観光目的で楽しく遊べればよい、という方には不要な知識かもしれないが。

ハウスエッジとは勝者に対して確率上、本来受け取るべき配当から一定の割合を差し引いて支払うことで実現している。一体どういうことか、分かりやすくルーレットを例に説明する。

ハウスエッジの仕組み

こちらは一般的なルーレットのベッティングエリアである。

キャプチャ

ご覧の通り、ルーレットには1~36に「0」と「00」を加えた計38種の数字がある。余談だが「0」「00」があるのがアメリカンタイプで「0」しかないのをヨーロピアンタイプと呼ぶ。※カジノではアメリカンタイプが主流

そしてルーレットの1点賭け(1つの数字に賭ける)の配当は賭け金を含めて36倍である。つまり$1を1点賭けして当たった場合、$36になって返ってくる。これがルーレットで1番大きい配当である。36倍になるなんて凄い!と思った方もいるかもしれないが、実はここにハウスエッジの仕掛けがある。

冷静に考えてみて欲しい。アメリカンタイプのルーレットで1つの数字にボールが落ちる確率は38分の1である。つまり当たった人は本来、38倍の配当を受け取って収支イーブン(±0)という計算になる。だが現実は38倍ではなく36倍の配当である。この差分である2倍分はどこへ行ったのか。これこそがカジノ側の儲けとして計算されているハウスエッジの正体だ。

もっと分かり易く言うと全ての数字に$1賭けた場合、必ずどこかの数字に当たるが配当は$36なので、プレイヤーは必ず$2損してこの$2がカジノ側に回収されるのである。

他の例でルーレットでは赤・黒や奇数・偶数といったアウトサイドベットがある。これらは配当が2倍で確率も50%のように見えるが「0」または「00」の場合はハズレとなる。つまりこれらも厳密には50%の確立ではない。「0」と「00」もカジノ側を有利にするために存在しているハウスエッジなのだ。

ハウスエッジの計算式

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ハウスエッジは以下の計算式で求めることができる。


名称未設定 1


ルーレットの1点賭けを例にハウスエッジを求めてみる。当たりの数は1点賭けなので「1」。賭け金込みの倍率は、配当が36倍なので「36」。全てのパターン数はルーレットは38種数字があるので「38」

これを式に当てはめると、

1 - (1 × 36) / 38

答えは「0.0526...」でおよそ5.26%となる。これがアメリカンタイプのルーレットのハウスエッジ(控除率)である。勿論、控除率は値が高ければ高い方がカジノ側(胴元)が有利となる。基本的にこの計算式でギャンブルの控除率は計算できてしまう。

余談だが、カジノゲームでは配当が大きいほどハウスエッジも高くなる傾向がある。配当が大きければ当たった時にプレイヤーはたくさん儲けた気分になったり場が盛り上がってハウスエッジの存在が曖昧になり易いからだ。人の心理状態を緻密に利用した設計である。

還元率について

ハウスエッジについて説明したのでついでに還元率も紹介しておく。還元率はリターンとも呼ばれ、これはプレイヤー側がどれくらい儲けるかの値だ。

アメリカンタイプのルーレットのハウスエッジが5.26であることは説明した。では還元率は?と言われたら100 - 5.26 = 94.74となる。これはつまり1万円賭けたらおよそ9474円になって戻ってくることを意味する。還元率が100%を超えない限りは胴元が有利なのだ。

その他のハウスエッジ

ここでルーレット以外のハウスエッジも纏めておく。暗記する必要はないが、ゲーム毎にどのくらいハウスエッジがあるか参考程度に見て欲しい。

- ルーレット(「00」があるアメリカンタイプ)
5.26%

- ルーレット(「00」がないヨーロピアンタイプ)
2.7%

- ブラックジャック(6デック)
0.3~1%(ハウスルールにより変動)

- バカラ(プレイヤー)
1.24%

- バカラ(バンカー)
1.06%

- バカラ(タイ)
14.44%

さいごに

こうしてみると、バカラではタイに賭けるのは止めた方がよさそうだ。ハウスエッジが高いルールだからだ。またバンカーの方がハウスエッジは低いが、バンカーで勝っても通常はコミッションといって手数料を引かれるケースが多い。

ブラックジャックは比較的に控除率が低く勝ちやすいゲームと言えそうだ。ただし、これはベーシックストラテジーを使った場合の控除率である。ブラックジャックのベーシックストラテジーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もぜひ一読してみて欲しい。

カジノがどうやって利益を出してるか、何となく理解して頂けたら幸いだ。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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