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新規カードで強化された影霊衣!徹底解説!!

1.はじめに

こんにちは。kazumaです。
今回は僕が使用している【影霊衣】デッキの解説記事になります!【影霊衣】は、2014年頃に流行した少し古いテーマなのですが、流行した当時の環境では使用率が一番高く、環境TOPのテーマでした。また、2015年の選考会ではあの有名な《長谷川陽》選手が【影霊衣】を使用し、世界大会への切符を手にしています。その強さから多くの関連カードが過去、規制されていたポテンシャル、人気共に非常に高いテーマです。
現時点では【影霊衣】の関連カードは殆どが規制解除されていて、以前、環境TOPに君臨していた時とほとんど変わらない事と、先日発売されたSERECTION10で【影霊衣】の新規カード、『アラドヴァルの影霊衣』が登場したことで再び、このテーマに興味を持ちました。私自身、昔使用していた好きなテーマの一つでもあり、大会に持ち込めないか試行錯誤を繰り返した結果、満足のいくレベルのものに仕上がったので今回紹介させていただきます。
また、SERECTION10には【影霊衣】の新規カードだけではなく、それまで高額だった主流カードたちが再録され、今までよりも組みやすいデッキとなりました。これから「【影霊衣】デッキを作ろう!」と考えている方や「【影霊衣】の動きがわからない...」など考えている方、興味を引かれている方、多くいるかと思います。【影霊衣】に興味をもたれている方は是非、ご覧ください!

2.【影霊衣】とは?

【影霊衣】とは儀式召喚を用いて戦うデッキです。
儀式召喚は〝儀式魔法〟〝儀式モンスター〟〝素材〟の3枚の要素が必要で手札消費が多いことと方向性の違う3種類のカードがプレイに必要なことからアドバンテージ面と安定性に問題点のある召喚方法です。しかし、【影霊衣】は儀式テーマでありながらもアドバンテージ面で損をせずに儀式召喚が可能で安定性の非常に高いテーマとなります。
その裏付けとなるのが【影霊衣】の儀式魔法の効果です。【影霊衣】の儀式魔法は共通効果で墓地にある際にその儀式魔法と影霊衣モンスターを除外すれば新しい【影霊衣】儀式魔法を手札に加える事ができます。〝儀式魔法で消費した1枚〟をこのように取り戻す事でアドバンテージの損失を補っています。
また、『影霊衣の万華鏡』EXデッキのモンスター『影霊衣の降魔鏡』墓地の『影霊衣』モンスターを利用する事で儀式召喚に必要な〝素材で消費する1枚〟を補っています。もう一種類の儀式魔法『影霊衣の反魂術』は素材は必要な代わりに儀式召喚したい儀式モンスターを墓地から選ぶ事ができるので〝儀式モンスターで消費するはずの1枚〟を補う形で儀式召喚を行う際に消費する枚数を抑えています。
このように【影霊衣】は儀式召喚に必要な3枚の要素のうち、2枚があれば儀式召喚する事が可能です。また、『虹光の宣告者』や『影霊衣の術士シュリット』が儀式召喚の素材とされた場合、デッキから儀式に関連したカードを手札に加える事ができるので、追加の攻め手としたり、次のターンのリソースとして蓄える事ができます。
また、『ブリューナクの影霊衣』は手札に応じて好きな儀式に必要なカードを供給でき、『儀式の準備』や『宣告者の神巫』などの好きな儀式カードを加えられるサポートカードも充実しています。儀式召喚に必要なカードの枚数が従来の儀式召喚より少なく、豊富なサーチ手段があるおかげで高い安定性を保つ事ができています。

3.デッキレシピ解説

先日、Twitterで挙げたこちらの構築を基準として解説を進めていきます。

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今回の構築は儀式召喚に必要な〝儀式魔法〟〝儀式モンスター〟〝素材〟の3つの要素が重複しないよう極力枚数を抑え、召喚権が必要なモンスターの重複によるスロースタートやギミックの回転に不必要な不純物を可能な限りデッキから取り除き、安定性を損なわないことを意識しました。
先攻時の妨害の質を向上させるために現環境最高の妨害の質を持つ『真竜皇V.F.D.』での制圧ギミックを取り入れ、後攻でも戦えるように『灰流うらら』、『増殖するG』の手札誘発に加え、手札誘発の中で展開を最も阻害できる『PSYフレームギア・γ』を採用し、先攻でも後攻でも戦えることを目指した構築となっています。デッキレシピ解説では採用しているカード1枚に焦点をあて、役割と採用枚数についてより詳しく解説していきます。

◎メインデッキ

《影霊衣モンスター》

『ブリューナクの影霊衣』

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「儀式召喚したいモンスター、必要な儀式魔法、儀式召喚のために必要な素材」【影霊衣】の儀式召喚に必要な3種類のカードの中から好きなカードを手札に加える事ができる【影霊衣】にとって必要不可欠のカードです。『クラウソラスの影霊衣』を経由する事で儀式魔法のサーチを可能としています。速やかに墓地へ送られるので「影霊衣儀式魔法」の②の効果のトリガーにもなりやすく、『影霊衣の反魂術』で特殊召喚する儀式モンスターの対象に選びやすいカードです。レベルが6なので『サイバー・エンジェル-弁天-』をリリースするためにも利用しやすく、『水晶機巧-ハリファイバー』を利用した展開に繋ぐことができます。『水晶機巧-ハリファイバー』を利用した展開方法については後述の5.展開方法で解説してますのでそちらをご覧ください。
【影霊衣】の安定性、その後のギミックの回転どちらもこなすカードなので3枚の採用となっています。

『ユニコールの影霊衣』

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『影霊衣の万華鏡』で特殊召喚する機会の多いモンスターです。素材として『虹光の宣告者』を墓地へ送ることで好きな儀式カードを手札に加える事ができるので、ギミックを回転させる際のスタートになりやすいカードです。
手札の消費を抑えた儀式召喚ができ、加えた儀式カードは攻め手の追加や後続のリソースとして使う事ができます。
2枚目の『ユニコールの影霊衣』や『マンジュ・ゴット』、『センジュ・ゴット』を採用すればランク4のモンスターの特殊召喚に繋げることができ、EXデッキ次第では様々な動きへと繋げる事ができます。今回はエクシーズモンスターは採用していませんが、相性の良いエクシーズモンスターは多く、後述の4.試行したギミック・相性のいいカードで紹介していますので是非、ご覧ください。
EXデッキから特殊召喚されたモンスター限定で『スキルドレイン』と同じ状態にする効果を持っています。【十二獣】や【閃刀姫】のようなメインモンスターの打点が低く、EXデッキのモンスターを利用してアドバンテージを獲得する一部のデッキに対しては制圧力の高いカードですが、このカード自体の攻撃力はあまり高くなく、戦闘破壊されやすいです。EXデッキから特殊召喚されたモンスターのみにしか影響を与えられないことから妨害としての質はあまり高いとは言えません。
墓地に【影霊衣】カードが多く存在する状況なら『ブリューナクの影霊衣』以上の選択肢を生み出す事ができるカードとなるのでゲーム中盤から終盤はこのカードを後続として手札に用意します。
デッキ内の儀式魔法が全て消費された際に、墓地の儀式魔法カードを加える事で儀式魔法の6枚目として変換する事ができます。直前まで3枚の採用だったのですが、『影霊衣の反魂術』、『影霊衣の降魔鏡』とは相性が悪く、被ってしまった際や、『影霊衣の術士シュリット』などギミックの回転にならない組み合わせが何通りか存在していて、1ゲームで3枚目が必要になる場面も滅多にこないと判断し、3枚目の『ユニコールの影霊衣』をデッキの安定感を底上げできる『金満で謙虚な壺』に変更しています。

『クラウソラスの影霊衣』

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『ブリューナクの影霊衣』、『影霊衣の術士シュリット』でこのカードをサーチする事で儀式魔法を手札に加える事ができます。
好きな儀式魔法を手札に加える事ができますが、加えられる範囲が儀式魔法のみでデッキに多く採用する=デッキが安定するカードとは感じられませんでした。被りは弱い点が見られましたが、1枚目で儀式魔法をサーチ、2枚目を『影霊衣の万華鏡』で『トリシューラの影霊衣』と共にフィールドに送り込むゲームに遭遇する機会が多く、2枚目が必要な状況が見られましたので2枚の採用としています。墓地のこのカードと『ブリューナクの影霊衣』を『影霊衣の降魔鏡』で除外することで『トリシューラの影霊衣』の儀式召喚に繋げる事ができます。【影霊衣】儀式魔法の墓地の共通効果の関係から儀式召喚を行う際にこのカードを展開に絡める事ができるなら絡めるように動きましょう。

『トリシューラの影霊衣』

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【影霊衣】の中で最強の返し札となるカードです。『影霊衣の降魔鏡』で特殊召喚する事が多く、儀式召喚に『影霊衣の術士シュリット』を絡める事でチェーンが組み込まれ、『神の通告』などのカードから『トリシューラの影霊衣』の効果を通す事ができます。『氷結界の龍トリシューラ』を思い起こさせる効果ですが『氷結界の龍トリシューラ』とは違い、手札・フィールド・墓地のカード全てを必ず除外する必要があります。それなので先攻では効果の発動自体ができず、効果の解決時に手札や墓地のカードがなくなれば不発となります。レベルが9なので相手の盤面を除去した後に『真竜皇V.F.D.』で蓋をするために利用する事もできます。


『アラドヴァルの影霊衣』

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