裏方だというスタンス

(⚠️めちゃめちゃ面倒くさいと思われて当然だし、私のなかの問題なので私以外には基本的にどうでもよいことなのですが、今まで広くは明言してこなかったことを書きます。)

やぎぬまかな

作詞 / 作曲 / 編曲 / 歌唱

2010年から2017年までバンド「カラスは真っ白」のギター&ボーカルを務める。
同バンドにて多くの楽曲の作詞・作曲を手掛ける。
2018年よりヒップホップユニット「□□□(クチロロ)」に契約社員の1人として加入。
同じく2018年より作詞、作編曲等、作家としての活動も始める。
TVアニメや声優アーティストへの楽曲提供、CMやフィーチャリングでの歌唱参加
ボーカルディレクションやナレーションなど、様々な形で活動している。

↑2024年2月時点の私のプロフィール文です。

作詞・作曲も歌唱もやってて
元々バンドでボーカルやってたってことは
楽曲提供もしてるソロアーティストって感じなのかな?

と考える方がいるのも自然だと思います。

しかし、2018年からのworksをみてみると
作詞・作編曲+歌唱の全てを私が担当したものは
バンめし♪オープニングテーマ「ビター・エスケープ」
この1曲だけです。

作詞 / 作曲 / 編曲をしたものを提供する
いわゆる音楽作家が本業だと思っていて
歌唱に関しては
お仕事としてお声がけいただいたら歌う
というスタンスをとっています。


歌うのが嫌になったとかそういう話ではなくて
むしろ歌うことは変わらず好きなのですが
最初から
「自分は世の中にこれが伝えたい」だとか
「こういうメッセージを届けたい」だとか
そういうものがないままバンド活動をしていました。
(当時のマネージャーさんにも曲に込められたメッセージないの?みたいなこと何回か聞かれた記憶があります)
でも、作家としての仕事を始めてから
「この人が歌うならこういうフレーズが合うかな?」とか
「この物語の展開ならこういう言葉を入れたらエモいかな?」
みたいなことを考えるようになって、それが楽しいです。

自分の声を使ってなんでも表現していいよ!っていうのは
うーーーーん…、となって困ってしまうのですが
「この人が歌います」だったり
「こういう曲がほしいです」みたいに
何か1つでも枠組みがあって
その上で試行錯誤するのが向いてるんだな、と自覚しています。

上で挙げた「ビター・エスケープ」も
こういう物語のオープニングとなる曲が欲しくて、という発注を受けて作りました。

「作詞、作曲、編曲など楽曲に関わる何かを自分じゃない他者に提供すること」を
仕事にできている現状にとても満足しています。


それとは別に歌うことも好きです。
スタジオ等で録音して
よりフィットする表現を追求していくことが好きです。

有難いことにCMの歌のお仕事や
アーティストの方からフィーチャリングボーカルのお話をいただくことがあるので
毎回うれしい気持ちで歌っています。

ニュアンスを探りながら録音を重ねていって
最後に完成したデータを聞くと達成感があります。

それで一通り満足するので
規模が大きかろうが小さかろうが
私の名前がクレジットされようがされまいが
あんまり関係ないのだな、と感じます。
(現状でも完全に裏方として仮歌やCMのコンペの歌のお仕事とかもやってます)

なので
歌でどかーんと売れまくって有名になりたい、
みたいな気持ちも正直ないです。
(でも、ある程度の実績がある方が仕事をする上で信用してもらいやすいことはわかっているので、その信用を得るだけの実績があったらいいな、とは思います。(これは歌でも作家業でも同じ))

それと、今まで大勢の人の前で歌う機会もありましたが
それが自分のやりたいこと、得意なことではないと気がつきました。
一発勝負だし、緊張するし…という
精神的な面も大きな理由ではありますが
自分の声質、声量といった物理的な面でも
返しから返ってくる自分の声が小さくて、ピッチが合っているのかよくわからなくなって、声量をかせごうとすると今度は変に張った声になってちゃんと歌えているのかよくわからなくなって、今回も満足に歌えなかったな…
ということを何回も経験してるので
手元のキューボックスでヘッドフォンの中を調整しながら
自分の歌いやすい音量バランスで歌うことのできる
スタジオ録音や宅録で歌うことの方が好きです。

□□□(クチロロ)のライブに契約社員として出演するのは
年1の修行だと思ってやってます。
ステージの厳しさを忘れてはいけない…。
あと、普段ひとりで家で仕事してるので
メンバーさんや契約社員たちと会話して
社会性を失わないための研修みたいなものとして
参加している側面も個人的にはあります。


ものすごく雑にまとめると

自分じゃない人のために曲だったり歌詞を書くの好き!
お仕事で歌の録音するの好き!
「曲をつくること」と「歌うこと」は別扱いでそれぞれ好き!
自分が歌う用に曲作るっていうのはなんかしっくりこないから今はやってない!

みたいな感じです。

なので
時々「ソロで活動しないんですか?」みたいなことを聞かれたりしますが
今のところ自分発信でアーティスト活動する予定はありません。
(この先ずっとやらない気もするけど、私も人間なので何年後かに全く気が変わってる可能性もゼロではないから今のところって保険でつけておきます。少なくとも今後5年くらいはやらないだろうな、と思ってる)

オールマイティな声ではないことも自覚しているので
楽曲や案件に私の声が寄り添えそうな時には
ボーカロイド的なやぎぬまロイド、くらいに思ってもらって
歌のお仕事をご相談いただけたらうれしいです。

音楽作家としてお仕事シンガーとして
もうすっかり裏方仕事の人になった、と
自分では思っています。
バンド活動の時にステージに立っていたので
今でもアーティストとして扱ってくださる方もいて
それはとても有難いのですが
自分、もう全然裏方なんで!恐縮です!みたいな気持ちです。

面倒くさいですよね。
楽曲提供してるし
時々フィーチャリングで歌ってたりするし
自転車協会の曲はソロで歌ってるっぽいし
結局なんなん?って思ってる人もゼロじゃない気がしたので
2018年以降のスタンスを明言させてもらいました。

読んでくれてありがとうございます。




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