デスカムトゥルーが魅せた新境地

言ってしまえばただのアドベンチャー。
言ってしまえばただの実写ゲーム。
なのに。悔しい(びくんびくん)

と言う訳で、今回はTwitterで予告していた、デスカムトゥルーについてお話を。

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本郷奏多さんが主人公の「これは映画なのか?ゲームなのか?」というキャッチフレーズで6月25日(木)にリリースされた、新タイトル。

ダンガンロンパシリーズの小高和剛さんがシナリオをディレクションを務めている。

本郷奏多さんが主人公というのも面白くてダンガンロンパシリーズにて、主人公の苗木誠役を舞台版で演じている。
なので、そこからの繋がりなのかもしれないななんて。

さてさて。
このゲームが言うキャッチコピーの通りで、このゲームは。
ゲームっぽくない。と言うか7割は映画。
この7割というバランス感覚がとてつもなく素晴らしい。

映画なんだよ、基本的には見てるだけ。
なんだけど、映画でよくある「もしかしてこのキャラって実はさ……?」この感情が多いに役に立つ。
それを考えていれば考えて居る程に、時として迫ってくる選択肢が非常に良い味を出す。

とは言え、ゲームか映画か?を定義しているだけあって、難易度は非常にシンプル。
イレギュラーも無く、ある程度しらみつぶしでプレイをしても、EDリストはしっかりと埋まってくれる。だからこそ、ゲームとしてのEDコンプの満足感もしっかりと存在していた。

さて。
このゲームが何が素晴らしいのか。
それは「豪華キャストで繰り広げられる実写映画の最後のエンディングに辿り付くのは自分だ」と感じさせてくれる所だと思う。

ゲームが持っているエンタラクティブ性というのは、コントローラーというinputデバイスを通じて、主人公が動いてくれて。
それで物語をロールプレイしながら、体験していく。という楽しさがあると思うが。
その楽しさは「紙一重」でしっかりとキープされている。

だからこそ、色々と考えたりしながら物語を進められる。

この状況に昇華させた手法に関してはいくつかの作戦がしっかりと結びついていると思う。
しかしながら、その作戦すら書けないのだ。
ネタバレになるからw
マジでどうやってネタバレ回避しながらこのゲームを語ればいいんだよw

でも敢えて言うならば。
「主人公とほぼ同様の状況においた上で選択を迫る事に成功している」
という、主人公をロールプレイは流石に出来ないが、主人公と一部の感情をシンクロさせた状態で、遊ばせるという事に成功しているのは本当にとてつもない功績だと思う。

そのおかげもあってか、最後の最後まで楽しくゲームをプレイ出来た。
何よりも、ホラーテイストのゲームが苦手な嫁が、最後まで隣で見られていたのは、大きかった。
言わば、物語が気になりすぎてしまい、若干のホラー要素を容認しなくてはいけない状況を創り上げた。
それが出来たからこそ、恐らくだが色々な人に刺さっていく。

しかしながらこれだけ書いても。
ゲーム好きからは批判をされる可能性がある。
それはコスパの問題だ。

ゲームと言うのは、実際問題どれだけ遊べるのか?という事が最近ではかなり重要視されているように思える。
ボリュームが不足していると、それに対して怒る人がいるのだ。
個人的にはそんな事はどうでもいいと思っている。

ゲームが完成されていて、その世界観に浸れれば。
個人的にはゲームとしては問題無いと思っている。
そうじゃないと日本一ソフトウェアの「嘘つき姫と盲目王子」などは、どうしても批判対象にせざるを得ないからだ。
まぁ確かにゲームメーカーも可能な限り「プレイ出来る時間」を伝える努力をすれば更に、アンマッチは無くなるとは思っているが、それ自体がネタバレだとも思うから定義が難しい。

こういう時に本来で言えばファミ通が役に立っていたのだが、ファミ通の内容が信じられ無い状況となっている今を考えるとどれが正解かは非常に難しい。

話が脱線したので戻すのだが……。

このゲームが上手いのは「コンセプト」であると思っている。
「映画」と比較する事を望んでいる気がしてならない。
だからこそ、1,960円という設定は絶妙で「映画を見たと考えた時に満足感は勝ってますか?」という他のゲームと比較させるのでは無くて、映画というコンテンツと比較をした時に成立しているかどうかを説いている気がするのだ。

だからこそ映画で言えば「約2時間という時間で満足出来たかどうか」にある程度かかってくると思われる。
だからこそ、ボリュームとしては映画と比較する以上2時間以上遊べたらその時点で一定のお得感を演出する事が可能となっている。

そして、それ以上に上記に書いたエンタラクティブ性があれば、更に満足度は上がる。
という作り方が出来るので、恐らくだが制作陣もボリューム不足なのは理解しているがそれを凌駕する為のコンセプトの提示が出来ているのである程度の逃げ道というか、その用意にしっかりと成功していると思うのだ。

正直色々な角度から見てあっぱれだと思った。
まぁ個人的にだけど映画と比較しなくても2,000円以内でこのキャストで楽しめるゲームとしては大満足でしたけどね。
これが2,500円までだったら褒めちぎってたと思うし、3,000円を超えると「これだけか……」となった気がする。

それ程グロテスクな表現も無い。
無くは無いんだけど、「見せない演出」だったりする事が大半。
だから、そこまでひえっとなる事も無く楽しめるのもまた良い部分だと思う。

映画が好きな人。
そしてゲームが好きな人。
だったら、気軽に楽しんで見たらいかがでしょうか。
登場人物もそれ程、出てこないのである程度頭からっぽにして単純に楽しめるコンテンツとしても良いですよ。
デスゲーム系な演出をしているんだけど、実はそうでもないのもオススメな部分。

レビューなども読んだが確かにEDをコンプしても一部の謎は解き明かされない。
だけど、そもそも全ての謎が解き明かされて、全ての矛盾点が解消しているゲームとか映画とかそんなに無くね?なんでそんなに明瞭な答え求めてるの?
と思う。
これぐらいが丁度良い塩梅だと思う。

本当はこれ以上に語りたいんだけど、これ以上語ってしまうと、皆さんが楽しめる要素を私が削ってしまう気がするので。
もしもこれを読んでいて未プレイなのであれば、是非とも。
カラキマコトとして、色々な死を受け入れながら、自分の手で真実をつかみ取って貰いたい。

最後に。だが。
本当はシナリオに関しても書きたい、褒めたい事がたくさんあるんだけど。
全部、ネタバレなんですよねwwww

例えばだけど。
カラキマコトが◯◯◯◯◯◯事自体が◯◯◯◯◯して、物語を◯◯◯◯◯だけじゃなくて◯◯◯◯◯◯自身に伝えていく◯◯としているのは、めちゃくちゃ面白い展開。
とか。
ほら。◯だらけよ。
語りたいから、プレイして。
んでもってDMください。是非とも。

お後がよろしくないようでw

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ビジュアルだけで面白いのは反則だろw

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