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柳生語録 第2号 「天下統一」

自粛ムード続く中で、気が晴れるような話ができたらなと思います。

高校の体育祭の話です。
ぼくの高校の3年生男子は毎年、棒倒しという競技をします。赤白に分かれて、各チーム守備と攻撃を決めて、攻撃が相手側の高い棒を倒しにいき、守備が自陣の高い棒を守ります。高い棒の先っちょの旗を先に取ったチームが勝ちというルールです。

全員上裸でこの競技は行われるのですが、野蛮なことが苦手なぼくは上半身の前面に「安全第一」と大きく書いてもらい参加しました。生えたてのギャランドゥーで「安全第十」になってしまい、安全の優先順位が下がってしまっていましたが。

そして、ぼくも友達に書いてあげることになり、背中に「天下統一」を書くことを頼まれました。その友達は線が細いので「天下統一」は似合わないんじゃないかと思いましたが、頼まれたので書いてあげました。

その友達は、女の子が自分の背中を見て、笑顔になってくれることに非常に満足していました。
しかも、気になってる女の子も背中を見て笑ってくれたと言って、本当に天下を統一したんじゃないかというくらい喜んでくれました。

実際、その彼女は彼に不釣合な「天下統一」に笑ったのか、彼の勇敢さに笑顔を見せてくれたのか、わかりませんが、みんなが幸せそうにしていたので、ぼくも書いてあげてよかったなと思ったのを覚えています。

以上、柄にもないほのぼのした話でした。


次回 栁生語録 第3号 「実は背中に「おっぱい」と書きました」

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