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株式会社Emunitas資金調達に際して

資金調達はしたといえど、お金はとことん限られているので、頂いた大切な資金を糧に次に向けて謙虚に自身がやるべきことを驀進するまでだ。

今回の調達は、長年お世話になっている方や事業領域に精通されている素晴らしい投資家の皆さんにご出資、応援して頂けたことに大きな感謝と価値を抱いている。

まさかSustainable Gameの代表を退く時には、新しい会社をこうして立ち上げている姿は想像出来なかった。将来の夢、キャリアプランと、何かと目標をつくることは勿論大事だとは思いますが、そんなものはなくても目の前に与えられた時務を果たす生き方が吾唯足知かもしれない。

弊社の取締役の増渕は、Sustainable Game時代に新規事業立ち上げを共にした仲間であり、似ているようで似つかない頼れる存在である。彼や最高のメンバーと共に出来ることをこなしていく。

株式会社Emunitasは「Empower Everyone’s Potential」をミッションに、日本にいる外国人留学生が学び、働きながら、自身のスキルと能力を証明できるプラットフォーム「Secure Talent」の開発・運営を行う。具体的には、留学生に向けたグローバルOJTプラットフォームと連動したリファレンス発行管理システムを開発、展開する。

自身の能力を高めようと必死の想いで勉強し、あるいは母国で学びを積むはずだったにも関わらず否応無しに他国で学ばざるを得なくなった優秀な留学生が日本にも沢山いる。

しかしながら、彼らの期待の矛先は悲しいことに、ハラスメントが立ち媚びる肉体労働や飲食店バイト、夜の仕事などにねじ曲げられているのだ。この事業を進めるごとにこの国の負を日々知らされている。

同時に、小学校の時に出会った難民と文化衝突の現実。高校時代に目の前にした入管の収容所の問題。それらが点と点で繋がり、日々解像度を上げて大きな課題の構造を再認識させられている。

されど、これらの課題を解決しなければ、私たちの時代の未来は面白くない。

あるメンバーとのバスでの帰り道、政治クーデターにより在学していた大学を諦め、途中で他国に渡る決断をした彼女が目に涙を浮ばせながら同じ大学の友人が刑務所に連行されたこと。そして、一人で家で留守番をしていた時に軍がドアを叩き、一人で怯えながら扉を開けたこと話してくれた。そんな彼女は未来に強い希望を持ち、母国でもオンラインスクールを掛け持ちながら勉学に励んできた。最初に会った時、彼女の口からは「indeedでバイトを探してるんだけど、全然職が見つからないの。本当はこんなのじゃなくてマーケティングのスキルを伸ばせる仕事がしたかったんだけどね」と。

そんな彼女のような留学生に届くサービスをつくりたいと心から思った。日々、日本中と世界を旅しながら課題と可能性を血眼に探し、より良い社会を創る。

外国人留学生が日本で学び、働きながら、自身のポテンシャルを証明できる社会を実現する日本最年少上場企業をEmunitasにする。

最後に、12月にご退任されるAPUの出口学長にも応援のコメントを頂いた。入学から少しの期間でしたが、先生がいらっしゃる学舎で学べたことを大変嬉しく思っています。

皆様、今後ともご支援ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


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