渡せない駒を確認しておく

まずは前回の答えから。今回の問題はいかがでしたか？

（△角）

①▲５四同飛②▲５二銀③▲５三金

下手陣は、金銀はいくらでも渡せますが、飛車を渡した場合のみ、

△２九飛で詰まされてしまいます。飛車を渡して良い条件の時は、

上手玉が詰み場合のみとなります。

正解は②▲５二銀（正解図）です。「送りの手筋」ですね。

（△角）

以下△同玉は▲５四飛（成功図）と進み、破りやすい形となります。

（△角銀）

また、▲５二銀に対し、△６四玉と逃げるのは、▲５四飛△同玉▲４五金（下図）

（△飛角）

と進み、△６四玉▲６三金までの詰みです。（下図）

正解以外では、①▲５四同飛は△同玉▲４三銀△６三玉▲６四銀（△同玉は▲５四金まで）△７二玉（下図）とされ、金銀が少し足りません。

（△飛角）

③▲５三金は△同玉▲４五桂が狙いですが、△４四玉（下図）とされ、△５五玉と△３五玉の逃げ道があり、捕まりません。

候補手以外では、▲５四飛△同玉▲５五歩（下図）と迫る順もあります。

①△５五同玉②△６三玉③△４四玉などの逃げ方があります。腕自慢の方は、考えてみて下さい！

次回の問題はこちら。四枚落ちの実戦から。

（図は△５二同歩まで）

（△金2香歩2）

①▲６一銀②▲６五桂③▲５二竜

次回の更新をお楽しみに！

　　　　　　　　　　　　　　藤倉勇樹
このnoteは5級前後の方を対象にした問題と解説を心掛けております。（図面も多くしております。）
考え方を学んで頂く事が目的で、正解が一つではない局面を取り上げておりますので、解説で取り上げた以外の正解もございます。ご了承下さい。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。