初投稿と次の一手出題

皆さん、こんにちは。棋士の藤倉です。

NOTE初投稿となります。

分からない事だらけですが、少しずつ更新をしていこうと思います。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

新型コロナウイルスの報道が気になる日々です。

マスク着用はもちろん、手洗いやうがいを徹底し、予防に努めていきましょう。一日も早い終息を祈るばかりです。

私が主催している教室も3月の休校を決定しました。教室を楽しみにしてくれていた生徒さんには、申し訳ない気持ちで一杯です。

学校のお休みが春休みを含めると一ヶ月程あります。将棋に限らず、この期間でどのぐらい普段通りに取り組めるかによって、半年後、一年後に結果となって出てくると思います。学校で勉強ができないのは残念ですが、プラスに生かせるよう、頑張っていきましょう！

ご自宅での将棋の時間に充てて頂きたく、実際にあった指導対局や教室での対局から出題してみたいと思います。初段を目指している大人の方も是非挑戦してみて下さい！

今回の問題は①正解は一つではない②感覚や勝ち方を学ぶことを目標として出題しております。派手な手や次の一手のような問題が中心ではなく、考え方を学んで頂くのが狙いです。5級前後の方を対象とさせて頂きたいと思います。（解説も5級前後の方に合わせた内容とさせて頂きます。）

平手の実戦で△２四香としてきた局面。駒得をしており、先手優勢です。攻めるか守るかどちらが良いでしょうか。お互いの玉形を判断した上で、次の一手を選んで下さい。（候補手は下にあります。）

①▲４二金②▲６二飛③▲５八歩

【解説】

①▲４二金は敵玉に迫る手ですが、△２七桂成▲同銀△同香成▲同玉△４九馬（失敗図）とされ、一気に危険な形になります。

②▲６二飛も同様に、△２七桂成からまずい展開です。

【▲４二金や▲６二飛は詰めろではない。】

【△７六馬が▲４九金を狙っている】

上記の二点を踏まえて、正解は③▲５八歩（正解図）です。

失敗図の△４九馬を防いでいます。後手は持ち駒に金しかない為、次の手に

困ります。△２七桂成▲同銀△同香成▲同玉（下図）で大丈夫です。

問題図では、竜の利きを生かした▲６七歩や▲４九金を守る▲３九金打なども正解となります。▲５八歩で手数を稼ぐのが狙いでした。

相手の攻め足を止めてから、▲４二金や▲６二飛で反撃を狙って下さい！　

優勢な局面ほど、慎重さが求められます。相手が大駒を動かしてきた時は、

特に注意が必要です。

受けの問題を出題してみました。

次回の更新は週末を予定しております。

　　　　　　　　　　　藤倉勇樹