60歳で普通二輪免許取得④


最初の見極め

ベトナム出張から帰ってきて拘束期間を経てすぐに技能教習を復活しました。2日続けて3時間取っていて、3時間目が見極めでした。
見極めが近くなってくるとだんだん教官のチェックも厳しくなってきます。例えばバイクに乗る前に後方確認してしているか等々です。それらの指摘全てはそのまま見極め時の教官側のチェックポイントなのですが、最初の見極めは運転技術的なチェックが主だったように思います。
クランク、S字、8の字、坂道発進、急制動(速度などの制限はまだ無い)、スラローム、一本橋が主なところです。エンストや転倒などしないでこれらをこなせられる事が最初の見極めのポイントでした。

いよいよ見極めという時、思った以上に緊張しました。それもそのはず就職試験以来試験は何十年ぶりでしょうか。
そんな緊張してる時に限って「あ、これは苦手」という教官に当たってしまいました。
「及第点は7割。例えば一本橋は10回通って7回は成功しないといけないぞ!」と冒頭言われ、それまで何とも思わなく成功していた一本橋を急に意識することとなってしまいました。情けないことに案の定落下、一箇所失敗すると余裕がなくなりドミノ倒しのように他にも波及します。最初の見極めは痛恨の落第となりました。

最初の見極めふたたび

実はこの頃から「結構できるじゃん」と思っていた自信に揺らぎが生じ始めました。
特に情けないことに一本橋は最初の見極めで失敗してから不得意ポイントとなってしまいました。それでも最初の見極めの追試の際はガチガチになりながらもなんとか通過することができ、結果としては二回目で最初の見極めは合格することができました。

苦手箇所


教習は基本教官一人に生徒二人なのですが、一緒にやっていて人のを見てると意外に多かったのが坂道発進がなかなかできない人や急制動でスピードを上げられない人でした。その点、半クラ、ギアチェンジについては40年前のミッション経験が意外に役立ったかもしれません。

私の弱点は「右左折時のチェックの甘さ(特に目視)」、「ギアを上げすぎてのエンスト」そして「一本橋」でした。

「ギアを上げすぎてのエンスト」というのはある程度スピードにメリハリをつけろと言われたので直線コースでついついギアを上げすぎ、知らん間に4速まであげてしまってることがあり、停止してロウにギアを入れてると思ったら2速で発進時エンストをおこすことがたまにありました。
スピードにメリハリと言っても意識するのは実は急制動ぐらいでよく、教習所内は基本2速、クランクやS時は無理せずロウで十分だと認識することでここはしのぐことができました。

「右左折時のチェックの甘さ」は一言でいえば運転に余裕がないからなのですが、猫の額のように狭い教習所でクルクルと次から次へとウインカー出してたらそりゃチェックも甘くなります。
これはある教官の一言で解決できました。ウインカー出した方向にとりあえず目視行為(言葉は悪いのですが首をふっとけばよし)をしとけばほぼ間違いありませんでした。チェックしすぎて減点されることは無いのでウインカー出したらその方向に首をふるを徹底することでなんとか解決できたと思います。

さて問題は「一本橋」でした。

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