60歳で普通二輪免許取得③

技能教習スタート

たぶん教習所で私は珍しがられていたのだと思います。別に免取になったわけでもなく、60歳にして初めて免許を取る?しかも二輪?大丈夫かよ?って言われてたと思います。ある意味私自身がそう思っていましたし。

特に心配だったのが技能です。大学時代に原付きのミッションに乗っていたという経験のみ。しかも数えてみると40年以上昔の話です。

バイク用のブーツと手袋は会社宛に届くようにネットでこっそり購入し、いよいよ技能に臨みました。

最初の技能の先生がかなり不安そうに、「なにか経験はありますか?」と聞いてきた表情をよく覚えています。「大学時代に原付きですがミッション乗ってました」と答えると「それだけですか・・」と更に不安そうな顔になってました。

初めて技能教習受けた印象は「あれ?意外に普通に乗れちゃうじゃん」でした。
半クラもクラッチ操作も案外できちゃいました。それどころか乗っていて教習中にも関わらず気持ちいいというのが正直な感想でした!

最初の教習終了時にバイクを停めるとき、足でサイドバーを出そうとして、教官から「身体は覚えてるもんですね、私も普段はそうしてますがここは教習所なので降りてからでお願いします」と苦笑されました。
ちょっとアクセル回すと回転あがるので微妙なところはあるもののクラッチを繋いだあとはそれほど難しいことは無く、全体的な操作は思った以上に身体が動くことができました。
初回褒めてもらったことで気持ちいいスタートをきることができました。
因みに私の教習原簿の隅っこに「学生時代原付きミッション」という最初の教官が書いたメモがありました。

技能前半は全体的な内容をひと通り体験し、細かいことあまり言わないから兎に角こなしていこうってカリキュラムなのでしょうか。私の感覚としてはAT車の体験も含めて最初の見極めまでは機嫌よくあっという間でした。

バイクの個体差


案外戸惑ったのは教習所のバイクの個体差です。ギアチェンジのときにひっかかるものや、なかなかニュートラルに入らないもの、ブレーキがかかりやすいもの、などなど教習の度にあれっ?てことは度々ありました。でもだからなのでしょう、教習時間の頭にナラシ運転の時間があり、そこでバイクのクセに慣れなければいけません。
教官もそのことはある程度わかっているのでなかなかニュートラルに入らないからと怒ったりはしませんでした。一旦エンジン止めてからギアを入れ直しても特に怒られませんでした。

技能教習は緊張するものの走ってる間は気持ちよく、教習そのものが仕事の気分転換にもなり、第一段階の見極めまでは単純に楽しみでもありました。

ベトナム出張

3月に10日間ほどベトナム出張があったため、どこで技能教習を区切るか悩みました。最終的には最初の見極めまで2時間ほど残し、出張から帰っていきなり見極めではなく、ちょっと身体を慣らしてから臨めるように調整しました。

備品

バイクブーツと手袋以外、プロテクター、ヘルメットは教習所のものを借ります。周りは意外に普通のスニーカーがほとんどで、手袋も軍手の人が結構多かったです。一方、たまにマイヘルメットを持ってる人もいました。
最初の技能時間の前にヘルメット(貸出用)と頭が直接触れ合わないように頭をカバーするものをもらいますが、どう見ても使い捨てだったのでうっかり教習終了後ゴミ箱に捨ててしまいました。2限目時に周りを見渡し、カバーは使い捨てではなく、そのままずっとキープして利用しなければいけないものであることに気が付きました。
2限目開始前、教官から特別だぞ、ということでもう一ついただきました。

ほぼほぼ学科を終え、あとは技能教習の最初の見極めまであと少しという状態で一旦ベトナム出張に行きました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?