初のダート出走がチャンピオンズC(JCダート)だった芝重賞馬まとめ【ソダシまで追記】
【はじめに】
この記事では、初のダート出走が「チャンピオンズC(JCダート時代を含む)」だった芝の重賞馬をまとめています。
1.東京D2100m時代
(※)2004年:3番人気→13着 ローエングリン
厳密には、条件馬時代に1度だけダートを経験しているものの、その後は芝を走り続け、約3年ぶりにダートに挑戦したのが「ローエングリン」です。しかし芝ではG1でも善戦していたため、JCダートでは3番人気に支持されたものの、結果は13着と大敗しています。
(1)2005年:10番人気→9着 ハイアーゲーム
(2)2006年:12番人気→15着 マイソールサウンド
重賞5勝、G2だけで4勝したマイソールサウンド。しかし2005年後半から2桁着順が続くと、ジャパンCダートに挑戦するも最下位に沈みました。
(3)2007年:5番人気→11着 フサイチホウオー
4連勝で皐月賞3着、ウオッカが勝った日本ダービーでは1番人気に支持されていたフサイチホウオー。菊花賞8着から挑んだJCダートは、5番人気となるも11着と敗れています。
2.阪神D1800m時代
(4)2008年:8番人気→14着 アドマイヤフジ
G1を含む重賞で善戦していたアドマイヤフジ、中距離で初めて2桁着順となった秋の天皇賞からダートに挑戦するも、ブービー14着に大敗を喫します。
ただ、次走の中山金杯を制していますので、適性面が大きかった様です。
(5)2010年:5番人気→16着 アリゼオ
毎日王冠までは芝の王道路線だったアリゼオは、3歳馬として天皇賞(秋)に挑戦するもブエナビスタから2秒離されての14着と大敗。
過去例に比べると、勢いも実績もある3歳馬が挑戦してきたということで、5番人気に支持されますが、結果的にはトランセンドから5秒以上離されるという大敗ぶりで最下位。その後、屈腱炎を発症してしまいました。
(6)2012年:7番人気→12着 トゥザグローリー
ドバイワールドカップで2着となったトゥザヴィクトリーを母に持つトゥザヴィクトリーは、有馬記念で2年連続3着となるなど芝G1路線でも活躍を続けていましたが、5歳となってからのG1の2戦が2桁着順となると、ジャパンCダートを選択。
ウィリアムズ騎手を鞍上に7番人気となりますが、結果的には12着と敗れています。
3.中京D1800m時代
(7)2021年:2番人気→12着 ソダシ
2021/04/11 1着 桜花賞(5連勝)
2021/05/23 9着 優駿牝馬
2021/08/22 1着 札幌記念
2021/10/17 10着 秋華賞
2021/12/06 12着 チャンピオンズC
白毛馬が1枠1番(白帽子)に入るといった話題性だけでなく、父クロフネの再来を期待するファンの期待を一身に集め、ダート初挑戦ながら人気を集めたソダシは、過去の例から見ても最も好走しそうな期待感を集めました。
直前に「テーオーケインズ」に1番人気を譲りましたが、JCダート時代のローエングリンをも上回る2番人気でレースに挑みました。
レースは、スタート直後から先頭を奪うと、そのまま後続を突き放す逃げを見せます。しかし、3~4コーナーでインティに並ばれると、直線に入った所で失速。終わってみれば12着と芝以上の大敗を喫し、過去の例に違わず、2桁着順に大敗してしまいました。
父・クロフネの様な活躍を期待しての人気だった側面はあるのでしょうが、トゥザグローリーと同じ12着に敗れたのは皮肉ですし、やはり父・クロフネがダートを1回使って適性を見極めた上でのG1挑戦だった様に、いきなりのダート挑戦の「壁」は【ソダシ】と言えども高かったと言えるでしょう。
4.(参考)フェブラリーSを含めても
そして、私と偶然まったく同じ発想をしていたのが、競馬エイトの高橋賢次さん。「カンテレ競馬」のライブ予想会で、フェブラリーSを含めたデータを示されていたので、そちらのリンクを貼っておきます。
唯一、馬券圏内に来たのが2001年のトゥザヴィクトリー。しかしそれも3着と勝ちきれず、さらに次走のドバイワールドカップでは2着と大健闘です。更に秋にはエリザベス女王杯(芝G1)を制する「最盛期」でも勝てなかったという事実は抑えて置きたい所でしょう。
2021年のフェブラリーSの時点で、「0-0-1-23」という戦績が示すとおりで、ほとんどが2桁着順に大敗し、あのトゥザヴィクトリー並みに狙い済ました戦いでなければ、馬券圏内どころか1桁着順も容易でないとなります。
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