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【視聴録】「ミュージックライン」(2021/06/23) ~ゲスト:高橋李依~

【はじめに】
この記事では、2021年6月23日にNHK-FMで放送されたラジオ番組「ミュージックライン」(ゲスト:高橋李依)を振り返っていきます。

0.ゲスト登場前

「ミュージックライン」は、『最高のジャパニーズポップスをお届け』するNHK-FMのラジオ番組で、2009年に放送開始、2015年からは“南波志帆”さんがMCを務めています。

6~7月のOPテーマ:「年下でもいいじゃない」ちゃんゆ胃

から分かる様に、Z世代を聴取者層の中心に据えている印象の番組。そしてゲスト登場前の1曲目は、高橋李依さんとは無関係なのですが、Rx個人的に刺さってしまったので、曲紹介だけしておきます。

1曲目:「世界中の誰よりきっと」上白石萌音

両親の影響で、70~90年代のヒット曲が好きになったという上白石萌音さんが、『あの歌』という2枚組のカバーアルバムをリリース。そこから90年代の楽曲をチョイスした『あの歌2』のリード曲。
元は、今から約30年前、中山美穂&WANDSが歌いミリオンヒットとなった『世界中の誰よりきっと』です。

高橋李依さんも、『からかい上手の高木さん』のEDテーマで、平成の前半を中心とした時期のJ-POPを、キャラソンとしてカバーしていました。
カバーバージョンから楽曲の良さを再発見できるのも、(地上波ラジオの)魅力でもありますね。

1.オープニング&「カメレオンシンドローム」

高橋「普段は声優として活動をしております。高橋李依と申します。」

という非常に余所行き(?)な自己紹介から始まった高橋李依さんのゲストパート。早速、1stEP『透明な付箋』から1曲『カメレオンシンドローム』。

南波「葛藤しながらも青く鮮やかに一歩踏み出す瞬間が美しくて、なんだかとっても胸が熱くなりました。良い曲ですね~」
高橋「ありがとうございます!この曲を……どうしてもEPの1曲目にしたくて。このソロデビューする意気込みを詰め込ませてもらいました。」
高橋「立ち止まっていた方が泣きたくなったりしないのかなとも思うけど、今までの生き方を全て肯定してくれるような歌詞たちと前に踏み出せる音楽になっていて、自分自身もすごく救われた楽曲で、大好きです! 何か自分で作って、自分で好きになっちゃってww」
南波「いや最高じゃないですか、それが一番ですよね~」

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沢山の「透明な付箋」があって、そこに日々の感情を書き連ねていくが、『オチ』がなく、ただ感情を書き連ねているだけのもの。(「~~。だからこうしよう!」の最後の部分が無く、ただ「辛いことあった~」で終わり)これが曲になることで、こういう付箋が存在して良いんだと感じた様子。

そして、1曲目の『カメレオンシンドローム』については、楽曲も1曲目に据えたいと思うような惹かれるメロディーであると共に、

高橋「歌詞については、一歩踏み出す、ソロデビューすることにずーっと躊躇いがあって、声優としてキャラクターソングを沢山歌わせてもらっていたこともあって、それで十分じゃないかとか、もうやらない理由をずっと探していた感じもしたし、でもそんな中でやってみたい、やってみたら何か変われそうとか……
そういう思いをぶつけて、ディレクターさん経由で書いてもらった歌詞が来た時に、伝えていないことまでその歌詞に書いて下さってて! 私のことこんなに知ってるなんて! みたいな歌詞になっててビックリしました。」

アウトプットしがちで涙も堪えられない高橋さんと、「パッションの塊」であることを初対面なのに見破ってしまう南波さん。

高橋「ずっと吐き出せていなかったものが、音楽っていう形でアウトプットさせてもらえたって感じがします。」
「思考回路がネガティブで、……とにかく悩むタイプ。考えるというか。」
「考えるのも自分の個性だと気づいたのも結構最近。そんな考える自分も、アウトプットする自分も嫌いじゃない。アウトプットさせてもらえるアーティスト活動は、良いサイクル、ありがたい活動で合ってるかもって思った」

2.アウトプット好きな高橋さん

ソロ活動と演技(キャラソン)の違いについて、南波さんから聞かれると、

高橋「最初はキャラソンの感覚で歌ってたが、ソロは、感情の居所を変えるのかなと思った。キャラソンになると、その娘になっちゃって、その子の見え方とか感じ方を歌詞やメロディーから抱こうとするが、ソロ曲は、あの頃の高橋李依の感情に戻ってみた、みたいな作業、私は私である様に感じた」
南波「ある種、自分をさらけ出す作業だけど、そこに抵抗なかった?」
高橋「なかったです! 周りの既にソロで活動してる声優さんとかとも話してて、『自分をさらけ出すのが辛かった!』みたいなことも聞いてたので、構えていったが、(私)アウトプットが好きだったみたいで!ww」

飲み会などでのアウトプットも出来ない情勢から、『呑み』の話題になり、今まで酔ったことのないという南波志帆さんに比べれば、『強くはないが、呑むのが好き』という高橋さん。

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酔ってしまって記憶をなくしてしまうが、それでも呑みの席で先輩などから聞く大事な話しなどは、
「何とかケータイに(ひらがなで)メモして、翌朝に思い出そうと頑張る」ようにしているんだとか。(南波「えらーいですね。なんだかすごく真面目なお人柄が伝わってきますねー。」)

『感情の塊』な高橋さんとしては、やや感情のアウトプットが詰まった曲達だけに、聞き手が『うっ、重っ、感情の塊の曲じゃん!』と避けられてしまうのではと心配してたようですが、南波さんの共感に勇気づけられた様子。

3.本人も「好奇心旺盛」な高橋さん

プロフィールの「趣味・特技」の欄に『エレキギター』と書いてあることに触れられるも、「高校時代に『ギター部』(先輩から引き継いだ部の名前だが、実質的には殆ど軽音楽部)に所属していて、ギターを引いていた」が、所属当初の一昔前のものだし、趣味と特技の欄は分けるべきだと熱弁!ww

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最近の趣味は「古着」と「100円ショップ」やフリーマーケットみたいな、『掘り出し物』感のあるものだそう。

南波「冒険心が……何だろ、探究心というか。」
高橋「確かに。やらせて頂くキャラクターも、好奇心ある子が
   めちゃくちゃ多くてー。

南波「やっぱ引き寄せるんですかねー?」
高橋「キャラクターを演じさせて頂く時に、声質だけじゃなくて、自分との共通点、ちょっとずつあるなって思った時に、もっと自分のことちゃんと知った方が良いなみたいなって思って。高橋李依っていう人間と向き合いたいって思って、それもアーティストデビューの理由の一個で。」

オフの日も、「ダラっとする時間をいつまで」と区切ったり、シュレッダーのクールダウン中も別のこと(床をコロコロで掃除するなど)をしてしまうという高橋さん。「意図的にダラッとしないと後悔してしまう」性格という高橋さんのバイタリティに、南波さんはただただ興味深そうでした。

4.♪『U撃つ』

先行配信シングル曲であり、ドラマ『ガールガンレディ』のタイアップも付いたカッコいい楽曲。このラジオとほぼ同時期に、PVも公開されました。

南波「決意の滲んだエモーショナルな美しい曲で、迷いのない凛とした佇まいが綺麗で、何だか心に新しい風が吹きました。とっても鼓舞されますね」
高橋「嬉しいー。……完成したものを自分で聞いて、自分の声がこんなに弾丸っぽいんだっていうのにちょっと気づいて。……あまりにも真っ直ぐでビックリしました。」

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120%で今日を生きられなかったことを後悔してしまうタイプの高橋さん。その真っ直ぐ過ぎる性格に「疲れてしまう」ことを自覚しており、事務所のマネージャーさんからも120%でなくて良いとアドバイスされるほど。

「楽しいみたいなものを誰かと共有することに一番の喜びを得るタイプ」で「『人と』みたいなものを求めるタイプ」だと自己分析をする高橋さんは、学生時代に文化祭の実行委員をやってたことを口にすると、南波さんも間髪入れずに『似合う~』と返すほど、行事が大好きなご様子。

しかし、その猪突猛進な性格から、独断で突っ走ってしまい、「お化け屋敷の設計図が自分の脳内にしかなく、指示は出すものの周囲が何のために作っているのか把握していないことに逆に驚いたりする」などのエピソードも。

高橋「好きなことしか出来ないタイプでー。」

と、(学校の勉強は、好きなことをやるためにギリギリ頑張れたぐらいに)苦手なことは避けて生きてきたという高橋さん。そして、苦手なことは、

高橋「(家事もお掃除とかは好きなんですけど……)苦手なことあった! 継続的にやること! もうダメダメじゃないですか~!!」

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と、『持続力のなさ』による『継続的にやること』を挙げており、例えば、昨年春などには、様々な興味のあること(通信教育的なものとか?)に手を付けたものの、初回をやって満足してしまい、一つのテーマで「第2回」に行くのではなく、別の教材の「第1回」に行ってしまう『飽き性』である事を振り返っていました。それについて、

高橋「もちろんアーティスト活動はじめたので、絶対辞めない!って思っています。飽きっちゃった~ってならないようにww」
南波「1stでね、次に向かっちゃわないように~ またお話ししたいです~」

などとトークが盛り上がっていました。

5.♪『ハウメニィ』 言語化上手の南波さん

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(67分30秒)
南波
「遊び心のあるシニカルで情熱的で、最高にクールな曲で、思わずしびれちゃいますねー。ハイセンスでカッコよくて好きでした、この曲~」
高橋「凄い、言語化が本当に嬉しいです!」

リアクションが大きい高橋李依さんと、言語化の得意な南波志帆さんの相性は、相互補完的な関係性で良いのかも知れませんね~

高橋「こんな風に言語化して、こういう曲だったねって行ってもらえるのがすごく嬉しくて、私も良いものが出来たなって思えました。」

高橋李依さんが、1stEPでソロ・アーティスト活動に飽きてしまわず、新たな作品を作ってくださり、また本番組で南波さんと共演してくれることを切に願っております~

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