見出し画像

【視聴録】「ミュージックライン」(2021/08/02~04)愛美/Guilty Kiss/鬼頭明里

【はじめに】
この記事では、2021年8月上旬にNHK-FMで放送された音楽番組「ミュージックライン」から、3夜続けて「声優アーティスト」が出演した部分を一気に振り返っていこうと思います。題して「3夜連続・声優スペシャル」

第1夜(2021/08/02):愛美

月曜日(第1夜)のゲストは、番組初登場の【愛美】さんです。

キングレコードから声優アーティストとして再デビューし2枚目のシングルとなる『カザニア』が、挨拶代わりの1曲目としてオンエアされます。

表題曲の『カザニア』は、アニメ『現実主義勇者の王国再建記』(NHKには作品名は言えないけど)のEDテーマに起用された楽曲で、タイトルの心は、植物の「【ガ】ザニア(勲章菊)」×「風(かぜ/かざ)」という造語です。

ガザニアの花言葉には、「あなたを誇りに思う」というものがあるらしく、それがアニメ「現国」の主人公・ソーマ・カズヤに重ね合わせたんだとか。そして、PVからも分かるとおり、吹き抜ける「風」の印象が乗った爽快感。

民族楽器を細部に取り入れたメロディーもそうですし、何より声優アーティスト「愛美」さんの歌声が、アニメソングらしさ全開で素晴らしいですね!

『アニソンが歌いたくてこの業界に入った。アニソンと聞くと気合が入る』

再デビューしてからは初のアニメタイアップ・ソングということもあって、『ベストオブシンガーコンテスト 全国大会2008』や『第3回全日本アニソングランプリ』でアニソン・シンガーを志してきた「愛美」さんにとっては、アニソンへの思いは特に強いみたいで、熱意が言葉から伝わってきました。

愛美さんにとって大きな支えとなっているのが、昨年(キングレコードの)レーベルメイトとなった【水瀬いのり】さんです。

・声優デビュー年は(実は)同じ2010年
・生まれは、愛美さんが年上(愛美:1991、水瀬:1995)
・キング所属は愛美さんが後(水瀬:2015、愛美:2020)

という「年下の先輩」となった関係性になりましたが、それ以前から共演もあり、仲良しだったという水瀬さんの方から『あいみん、あいみん!』って話しかけてくれて心強いと語っています。

その距離感は、前日にOAされた「MELODY FLAG」でも確認できますよー↓

「ミュージックライン」的にも、何度も登場している水瀬さんについて、MCの南波志帆さんも『奥深くて面白い方ですよねー』と語ると、愛美さんも『覗き込みたいけど、覗かせてくれない。心ひらいてくれてるけど、まだ知らない所があって、とっても魅力的』と語っていました。

水瀬さんの良さというと「(私のように背伸びをせず)いつでも自然体」 な所だといい、『めっちゃ幸せそうな顔』をして嬉しそうに話す愛美さんを見て、南波さんが『2人の絵、めっちゃ良い』と関係性に萌えていました。

そんな愛美さんは、「虫」が好きらしく、ペットショップの爬虫類コーナーに行くのが癒やしだそう。

MV撮影でも、虫を厭わなかったそうで、勿論、「てんとう虫」の様な可愛い虫には南波さんも安堵していましたが、夏にお馴染みの「G」を街で見かけても『嫌われ者で、頑張って生きてる』ことをつい応援してしまうそう。

動画などにも何度か登場をしていますが、家で飼っているのが、「アニー」さんという蛇。基本反応薄いけど蛇なりの愛情表現や可愛さがあると熱弁。むしろその愛美さんの生態に興味津々な南波志帆さんでした。

虫なども全然平気で動じない愛美さん。YouTube(声優三姉妹【チームY】)での企画にも反応薄めなのですが、特に面白かったというのが今年2月2日にアップされた『ツインテールゲーム』のドッキリ動画です。

ネタバレしてしまえば、企画を通じてツインテールの高さが上がっていき、最下位になった人は、マネージャーさんに罰ゲーム。『今後は、この高さのツインテールで活動していきたい』と相談して、どういう反応を見せるかを見て楽しむという企画です。

ちょうどソロアーティスト活動を再開するタイミングで、まさかの最下位になってしまった愛美さんの(嘘)相談に、マネージャーさんが諭したときのことを、楽しく振り返っていました。

そして、本題たる「ソロアーティスト再デビュー」について。本人の言葉を借りれば、『代々バンド一家』だったというぐらい、両親に兄弟までバンドに縁のある愛美さん。

メロフラでも『ぞうさんギター』の話題が出ていましたが、2枚のシングルの収録6曲中5曲(アニメタイアップ曲除く全て)で作詞を担当。10年前のソロ活動時は殆ど出来なかった「作詞」の準備をしてきたことで、その蓄積が一気に開花している感じです。

例えば、2曲目『瞬間SummerDay!』については、積極的に夏の海などには繰り出さない愛美さんの実生活とは離れて、『この曲の間だけは夏を満喫』という思いも含まれたサマーソングとなっているなど、アプローチも面白いです。

番組の締めくくりでは、「『あいみんベスト2』とも言える作品ができた」と、今回のシングルを形容していました。

第2夜(2021/08/03):Guilty Kiss

Shake & Shake/sumika

などのJ-POP&ROCKが紹介された後に登場したのが、「ラブライブ! サンシャイン!!」のAqoursから「Guilty Kiss」の3人です。逢田さんと鈴木さんは過去に番組に出演したことがありますが、小林さんは初登場となります。

ただ小林さんも、過去、他ユニット2組が出演した回を聞いていたらしく、『(南波さんが)すごくいやされる声』で、楽しみにしていたと語ります。

3人の立ち位置について南波さんが振ると、逢田さんが「ボケ」というか、『やらかし癖』がある、『逢田さんでTwitterのトレンド入りする』といった声が。天然やらかしの例として「『爪痕を残す』ではなく、『傷跡を残す』と素で間違えて、それに気づいた後も、『傷跡』と言い続けた』エピソードなどが紹介されました。

画像1

結局、3人は「ツッコミ不在でボケ倒す」タイプではあるものの、比較的、小林さんがこの中ではツッコミ側かなという結論に達していました。

そして、「あいにゃ(鈴木愛奈)」さんについて、ライバーの間では周知の事実ですが、『おじさんキャラ』が顔を覗かせ、『コワレヤスキ』の時にはメンバーの太ももを触りまくった事が南波さんに知れわたってしまいます。

画像2

これに対して、あいにゃ被告は『スパッツみたいな黒いテカテカの、結構、触り心地の良い感じで、2人のラインとかが出やすいパンツスタイルだったのが良すぎて……』などと供述をしていましたが、
南波さんから『ちょっと鈴木さん、アウトなフレーバーがしていますねー。ちょっと(衣装の)素材の説明から入った時には、ちょっと来てんなーって思いましたけど。』と冷静に反応を返されていました。

画像3

3人、そして9人とも仲良しなAqours/Guilty Kissですが、初対面からこんなに仲が良かったのかという質問に対して、『仲良くなるのは早かったけど』と前置きしつつ、
初顔合わせの日が、傘も壊れそうなほどの大雨で、逢田さんが『しっとり』(物理)していて大人しそうに見えたり、年下のリーダー(伊波杏樹)が、気を使って凄い話しかけてくれた(メンバーのプロフィールをメモする等)ことなどを振り返り。
そして、あいにゃは小宮さんと対面して『顔ちっちぇえー』内心思っていながらも、初対面だから「おじさん」を隠そうと必死。それなのに、早い段階でバレてしまっていたことを懐かしんでいました。

さらに、最近、南波さんがハマってる「メンバーお互いの褒め合い」では、

【鈴木愛奈】について:
すっごい真面目だし人が良い=性格が良い。ファンのTweetで見かけたのが『あいにゃ優しすぎて、公園で鳩にパンあげてたら自分の分が無くなってそう』というもの。(これには思わず納得して笑いました。)
【小林愛香】について
まずはヨハネ愛が深い。そして性格としてはムードメーカーで周囲が明るくなる。嫌う人がいない。南波さんも『確かに愛されキャラ』と同調。
そしてその愛情の深さは、「自キャラ愛」だけにとどまらず、見えない所(プライベートのLINEなど)で、メンバーにもファン/本人問わず誕生日のお祝いメッセージをくれることからも分かると絶賛していました。

そして、逢田さんが『まだ(私を褒めるための)時間ありますか?』と冗談めかし照れながら聞くと、南波さんが『一番時間取りますんでー』と返答。

【逢田梨香子】について
一番は仕事に対する姿勢が凄い。そして綺麗にして来ない日がない、いつも綺麗という称賛に対しては、『ノーメイクで来れなくなるじゃん。汚い日だってあるんだよー』と困惑していました。
さらに、あいにゃがソロデビューに際して不安な時には、頻繁に連絡をして相談に乗って「心配を拭って」くれるなど、気取らない優しさがある。こんなに可愛いのに面白いことも厭わずやるし、と。

それぞれのメンバーについて他2人が手放しに絶賛して照れ合ってました。

しかし、番組後半、『思い出の1曲』を聞かれ、逢田さんが勝手に小林さんと曲が一致すると思い込み、強引に「せーのっ」で言うも合わない一幕や、9曲目『Nameless Love Song』の歌詞に、『Love is all(愛こそすべて)』が仕込まれている(畑 亜貴さんナイス!)ことなどに一喜一憂する、普段の3人の姿が垣間見えました。

ちなみに2021年8月9日放送「もう一度聴きたい! アンコールスペシャル」では、2021年4月6日放送回のアンコール放送があります。ラブライバーの皆さんは要チェックですよ!

第3夜(2021/08/04):鬼頭明里

3夜連続となる声優アーティストゲスト。水曜日に登場したのは番組初登場となる【鬼頭明里】さんです。

1曲目に流れた『深夜センチメンタル』については、普段明るい曲ばっかり聞いているから歌うのが新鮮だったと語る鬼頭さん。
曲名に引っ掛けて南波さんが、深夜あれこれ考えて寝れなくなることはあるか質問すると、『学生の頃は病んでて、眠れないことがあった。ついつい夜は考えすぎちゃ』っていたとのこと。

そういう時は「ノート」に悩みごとを書いて整理。それでも解消しきれない時は、「ノートに自分の良い所を書き出して、これだけ良い所があるから、大丈夫!」と自己肯定感を高めていたそうです。

画像4

(自分で発案したのか、本などから知ったのか分かりませんが、ビジネス書で最近良く取り上げられる自己肯定感アゲる方法を学生時代に会得していたと聞いて、改めて驚いてしまいました。)南波さんも、『それ良いっすねーやってみようと思います。』と関心している風でした。

そんな鬼頭さんの睡眠事情ひとつ取っても面白いエピソードが続出します。

・学生の頃は今以上に寝起きが悪く、起きしてくれた母親に逆ギレしてた。
・結構、リアルで幸せな夢を見て、良く覚えているタイプ。
 ① 幼なじみとキャンプをする夢
  (→ 当日!って所で目が覚める)
 ② イケメン彼氏と1週間同棲。やっぱ彼氏いるって幸せだなー
  (→ って、夢から覚めてLINE確認するも居ない)
 ③ カラオケに絶対行かない友達が、私のためにバースデーソング
  (→ 起きて確認もせずにリアルにLINEして相手困惑)

など、夢の話題ひとつ取っても面白い鬼頭さん。さらに最近では、ロボット掃除機(NHK的には言えないけど恐らく「ルンバ」)を購入。意思をもって(?)日々違うルートを走るルンバをペットのように愛でているんだとか。

そういったチャーミングな部分もありますが『基本的にはしっかりしてる』タイプだと南波さんも初対面で見抜いていました。

初ゲストということで、声優になるまでの生い立ちなど、ありがちな質問も普段どおり答えていた鬼頭さんですが、

・(声優を目指すのを)「1年」と期限を決めて、“全集中で”と言ったり、
・結局、美大に行くお金を親に出せないと言われて初めて、上京して声優になる道を考えたエピソードについて、「貧乏で良かった」という結論に至るあたりが、ミュージックラインならではだな、と思いました。

ソロアーティスト・デビューをするにあたっては、キャラクターだけでなく「自分のことを好きになってくれた人に向けて、歌を届けたい!」との思いから活動を始めたことを語り、他媒体のインタビューでも良く聞いた話しですが、「自分の歌い方に迷った」ことが今回も語られていました。

番組内でもオンエアされていた2曲目の『Follow me!』は、鬼頭さんのソロ曲でありながら、まるでキャラソンであるかのような歌唱ぶりと歌詞から、キュンキュンしてしまう感じ。ネットでもファンからも評判が良い曲です。

皆さんも感じておられる通り、アニメ『やがて君になる』のEDテーマだった『hectopascal』(編曲家が同じ)と似ている音色も刺さりますし、

『ブレンド・S』で共演した【和氣あず未】さんの楽曲『2030』と冒頭数音が全く一緒というのも、Twitterで指摘されていて、面白かったですねー。

ちなみに、『Follow me!』の歌詞の純粋さにあてられてしまったアラサーの2人。『鬼頭さんはどういう人にときめく?』という南波さんの質問には、鬼頭『尊敬できる所がある人』と大人な回答をしていました。

そしてこの記事の最後に1曲ご紹介。『V!vace(ヴィヴァーチェ)』です。

『ユーフォ』のEDテーマにも使われたこの音楽用語は、『活発に』とかいった意味合いを持つイタリア語。文字通りの楽曲に仕上がっていて、番組内でOAされた『Follow me!』と似た可愛らしい歌唱を、ストレートなメロディーに乗せて堪能できる1曲です。

以上、ここまで3日連続「ミュージックライン」で声優アーティストが出演するという夢のような時間を振り返ってきましたが、如何でしたでしょう。今後もきっと多くの魅力的なアーティストが登場し、南波志帆さんと楽しいトークが展開されると思いますので、番組をチェックしてくださいね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?