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初めてのお仕事

地域包括支援センターの業務は、
①包括的支援業務(総合相談、権利擁護、介護予防ケアマネジメント、包括的継続的ケアマネジメント)
②介護予防支援業務(要支援の方のケアマネジメント)となっている。

初めの頃は、業務の勉強をしながら実態把握の訪問を任された。
65歳以上の独居、75歳以上の高齢者世帯で民生委員さんの訪問拒否のある方のところ訪問する仕事だった。(※今の民生委員さんの訪問対象は私の地域は75才以上の高齢者、老々世帯になっている)
みんなで分担するが、不在の家には3回まで訪問する。会えなければセンターのチラシを入れて終わり。それを、何十件もした。
訪問してセンターのことを知ってもらうよう啓発をして、今の健康状態や困りごと、緊急連絡先などを聞き取る仕事だった。センターが生活相談窓口ということを伝えるのはもちろんだが、元気な間に把握しておくと、時が経てば相談が来て、その時にとても役に立つ。

急な訪問では、よく訪問系の詐欺の人と間違われたり居留守を使われたり、怒鳴られたりした。
消費者被害の啓発では、むやみに個人情報を伝えないように、なんて啓発するのに、個人情報を聞き出す仕事というのは、怪しくて難しかった。

そういえば、自治体で70歳以上にとったいつかのアンケートで地域包括支援センターの知名度50%という残念なお知らせを見た。まだまだ地域包括支援センターが世の中に浸透していないと感じた。知らない、ので警戒心も強くなるんだと思う。

たくさん訪問するのでどんどん工夫して話す技術をつけていくんだけど、野球で言うノックみたいに、それはもう修行のようでいて、初めての仕事としては丁度よかった。話すポイントもそうだし、訪問時に見るポイントや聞くポイントもおさえていけるようになった。
いろんな仕事をするんだなぁということもわかった。

おかげで知らない人のピンポンはドキドキせずに押せるようになったし、もともとかもしれないけど、初めての会う人と話すことが苦にならなくなった。落ち着いて話せるようになってきた。
そして地図も読める。住所の番地の順番にルールがある、なんてこともわかった。

結構、この仕事をしていて身についた謎の特技があるのかもしれない。

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