そもそもの話

そもそもの話。

介護保険制度について、理解がまだまだだと感じている。もっと早く相談してもらってもよかったなぁということが結構ある。

40歳から保険料を支払うのに、よくわからず天引きされてるイメージの方も多いはず。
介護保険のサービスを使うにはまず申請が必要になっている。そして、サービス利用には収入によって1〜3割の料金が発生する。

介護保険のサービス=介護を受ける
のイメージだとは思うが、そうであってそれだけではない。

医療保険が治療やら予防医学も出てきてるけど何が起きたときの対処だとすると、介護保険って、生活の支援だ。介護、だけでなく介護の状態になる予防もしているということは知ってほしい。

認定の結果には7段階あり、簡単に言うと
要支援1.2 という支援があれば在宅での生活が問題なくできる、(介護予防)
要介護1〜5 という介護があって在宅もしくは施設での生活が可能になる。
そんな段階がある。 認定によって介護保険を使って利用できるサービス量がかわってくる。

認定には、調査と主治医の意見書が必要だけどその方にどれだけお世話が必要か、1日にかかるお世話の時間で認定結果が決まる。
1人暮らしで頑張ってなんとかやってることは、できるの扱いになるなどしちゃうけど。

地域包括の仕事の中で、要支援の方のケアマネジメントをしているが、サービスを利用して自分でできる幅が広がっている人が多くて、元気で過ごせる時間が長くなってるんじゃないかなぁと感じる。

例えば、膝が痛いから歩きにくい人が歩行器を使うことで歩きやすくなって使わない時より遠くまで歩けるようになったり、買い物に行くのがスムーズになったり。ヘルパーさんに家事をサポートしてもらうことで負担なく膝や腰の状態悪化を防げたりしている。
高齢になると閉じこもりがちになって交流が減ったり、体力をつけるためや骨が脆くなるのを周りの筋肉をつけることてカバーするために運動やリハビリで負担を軽減するようにしたり。

運動はやりすぎには気をつけた方がいいし、歳を重ねてはいるんだけど、予防に取り組まれたことでの変化を小さなことから大きなことまで本当にたくさん見せてもらっている。維持する、というのも大きな役割。
疾患や寿命やらでどうしようもない時もあるけど、制度を活用しての可能性はある。

あと、健康と介護が必要な状態の間に、虚弱(フレイル)と呼ばれる状態があって、虚弱な時に何に取り組むかは大切。
フレイル予防に取り組もう、と啓発もしていて、いろいろ自治体ごとにやってることがある。メタボ予防、のようにまずは言葉が浸透していくといいな。

個人的にはサービスを使って自分のできる幅が広がるなら使ったほうがいい、という考えを持ってるので、考えられることは説明して選択してもらうようにしている。誰か第三者が関わってると変化に気づきやすいし、家族や友人じゃ気づかないこともあるしね。

介護保険のサービスはほんとに個別に全然違うので、一般的なことになるけど、何かの参考になればいいなと思っている。

自分や家族の担当の地域包括支援センターを調べるときは、だいたい何町程度の住所と地域包括支援センター、で検索できる。地域によって地域包括支援センターといわないところもあるけど。うちの自治体では、高齢者での知名度50%という結果で、やっぱり1人でも多くの人に存在を知ってほしいと感じてる。

介護保険のサービス以外でも、地域にはいろいろあったりするから、何かあればどうぞ最寄りの地域包括支援センターへご相談くださいね。

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