映画感想文『軍艦少年』

軍艦少年観てきました。

きっかけはシンプルに『寛太くんが主演だから』。
推しを大画面で拝めるぅぅ❤ぐらいのテンションで、事前にインタビュー記事などなど漁っていたわけです。

しかしそこで出てくるのは、普段劇団の兄ちゃんたちとわちゃわちゃしている可愛い寛太くんではなく、海星にめちゃくちゃ真剣に向き合ってる『俳優 佐藤寛太』。

この映画が評価されないなら俳優を……そんな覚悟で挑んだ作品をヘラヘラ観れないなと思い、全部受け止める気持ちで向かいました。(まぁ当日は舞台挨拶見れることになって死ぬほど浮かれてたけど)

以下、ネタバレを含む感想をまとめています。


全体の感想

ほんとに一言で言うなら『良い……!!!!!!!!』(語彙力来て。)

軍艦島に関してはノー勉で行きましたけど序盤でもう完全に興味持ったし、あの島に人が暮らしていた頃の生命力そのもの、みたいな姿を見てみたかったな。さながら『大人のジブリじゃん』と思った。圧巻。

少年が成長していく様が美しい

20年ほど前、家族が早すぎる死を迎えた時にお経をあげてくれたお寺さんが私に言いました。
『人がこの世を去るのは、近くにいる人たちの魂が成長するタイミングなんだよ』という言葉。

躓きとか寄り道の無い人生を送るのは無理だけど、ちゃんと人生には足がかりが用意されてると思います。
それに気づくか気づかないかはその人次第ではあるけど、元来素直な海星がちゃんとそれを見つけられて良かったなぁ。

周りの人の力を借りつつ、最初は拳にモノを言わせてねじ伏せてきた海星が、玄海の尻拭いをするときにはその拳をぐっと仕舞う。
その様にとても、とても心を持っていかれました。

人生の中でもものすごいパワーとスピードで成長するタイミングってあると思うんだけど、それを至近距離で見つめられたな、さゆりさん、近くで見たかったろうなと思うとポタポタ涙が止まらない。
いやきっと近くで見てるよね。

高校生3人の関係がとても良い

海星と純と結ちゃん3人の関係もめちゃくちゃ良かった!!
無理に芽生えたりしないし(別に芽生えるの否定派ではないけど無理くり突っ込んでは欲しくない)海星は2人を応援するというスタンス。

将来、純と結ちゃんは結婚して、40代とかになった頃3人で酒酌み交わしながら
『わたしあの時海星のこと好きだったんだよね~~~』
『何言ってんだよww』
『海星といえど結は渡せない』
とか言うんやで……最高じゃねぇか……(勝手な妄想です)

純、お前だけは絶許!と思ってたけど一生海星のパシリするならいいよ。ア〇エリ買ってこい(゚Д゚)ゴルァ!

でも多分海星は純のことパシリにしない。大きいヤツだから。


その他、個人的に見どころだと思うポイント

今更気づいたんですが、金髪とかピンクとかってお顔が整ってないと似合わないのね。
今まであまり金髪に萌えなかったのですが海星ゴールドはホントにホントに似合ってる。
そして海星が寝起きでその金髪を引っ詰めて出てくるシーンがあるのですが死ぬほど顔が良かったです。

その他無限にあるので以下箇条書きで。

☆序盤、つまみ食いする海星かわっ!可愛いっっ😭
☆海星がグレた瞬間のBGMがバチクソにカッコイイ。
☆殴られて血まみれになっても爆イケ。
☆タイトルの回収がマジで胸熱。ベタだけどめちゃくちゃ好き。
☆ラストの映像、たまらない。
☆結ちゃんのいい女ぶりすごい。うちの娘、あんなしっかりした子に育……つといいな😊。
☆目をひん剥いて玄海につっかかる海星が良い。
☆ケンカのシーン、寛太くんの体のキレがすごくてめちゃくちゃ迫力あって見応えある。
☆行き場の無い感情をモノにぶつけるシーンは海星であり寛太くんであり海星。

演技の上手い下手ってよくわからんのですが、ほんと映画が始まってからはそこには寛太くんではなく海星が居ました。
でもしばらく噛み締めてて思うと、もしかして寛太くんをモデルに海星書いたの??って思ったりもする。
寛太くんはいつも飄々としてたり、可愛いイメージがある人でしたが、実は海星のようにめちゃくちゃに熱いものを持ってるんやろうなぁ。好き。

まとめ

成長とか友情とかケンカとか…
ほんと王道オブ王道の少年マンガって感じのストーリーですが、でもそれが『ホラ泣けよ!』って感じではなくビックリするほど丁寧で繊細で、寛太くんは海星でした。
結果、気づけば何度も泣かされました。
心のタオルをぶん回しながら叫びたい(?)、海星に、玄海に、みんなにエールを送りたい。

文体とかテンションがぐちゃぐちゃでくっそ長いですが読んでくださった方ありがとうございます。
願わくば、たくさんの方に軍艦少年を劇場で見て欲しい。


何回も観たいとか続編が観たいとかそういうことではなくて(もちろん何回も観たいし続編あったら絶対行くけど)、上手く言えないのですが……

また、海星に、会いたいなぁ。

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