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奥田民生 2023 ラビットツアー ~MTR&Y~ at 長岡市立劇場 大ホール

※ネタバレ注意!記事の最後にセトリあり


奥田民生のライブに来た


長岡市立劇場 大ホール

グッズ先行販売の列に並ぶ

列が出来始めてから

すぐに並んだので

わりと前のほうだ

すぐ後ろに並んだ女性2人組

歳は40代中頃だろうか

(訛り口調は見附の辺りか)
A「しっかしこの時間でこの人数って、どんだけ人気ないんだ長岡(笑)」
B「だいたい今日って何時かららっけ?」
A「わっかんね(笑)」
 ・
 ・
 ・
A「Tシャツいらねぇな~っていつも思うんだけど、会場来るとやっぱ欲しくなんだよね」
B「わっかる~!いっつもスルーするけど、始まるとあぁやっぱ買っとけばってなるよね..でも値段がかわいくねぇよね」
A「かわいくねぇっ!」
B「ねぇ、Tシャツはかわいいんだけどねっ!」

なんと平和な会話だろうか

これが、これこそがライブ会場まで

足を運んだ者にしか味わえない

空気感というやつだ!

それと新潟の遠慮がちな思考と

訛り口調の弾みからつい出てしまう

"どんだけ人気ないんだ長岡(笑)"の

自虐のあの温度加減に親近感を

覚えるのはなんなんだろうか

下越~中越の距離感はあれど

同じ地元の安心感

ということにしておこう


OTファンになったきっかけ


私が初めて奥田民生のライブを観に行ったのは

たしか2008年の高校3年生だった頃だ

OTファンになったきっかけは

高校1年生のとき親友が聴いていた

アーティストの中から便乗して

聴くようになったいきものがかり

そのいきものがかりがゲスト出演していた

tvkのsaku sakuという番組で

木村カエラを好きになり

その流れで映画

「COSTOM MADE 10.30」を観て

気づいたら奥田民生にハマっていた

映画を観る前まではラジオか有線か何かで

「サウンド・オブ・ミュージック」を

聴いたことがあったが

単体で曲を聴いていた頃はそこまで

グッとくるものは感じなかった

この映画で「トリッパー」を初めて

聴いたときの鳥肌は今でも忘れない

そんな記憶を思い出している間に
ステージが始まった..


あっという間の約2時間


最初にベースの小原礼さんが

ひとりで出てきて

足音を演出するコップでリズムを刻み

残りのお三方もゆる~く登場

民生さんが歌い出して

一曲目「太陽が見ている」が

最高にクールな感じで始まった

ところが中盤に差し掛かり

チューニングがずれたらしく

「わぁ~」と言って

民生さんが途中で歌うのをやめてしまう

楽器隊はそのまま何事もなく演奏を続け

民生さんもその後も同じギターを持ったまま

何食わぬ顔でラストのサビを歌いあげ

チューニングを修正しながら

ごく自然に?「無限の風」が始まった

この珍しい間繋ぎを観ることができた感じが

また貴重で再び会場が高揚感に包まれていく



3曲目が終わったところで長めのMCを挟む

・長岡はユニコーンがピチピチだった頃に来て
財布を失くした町という印象が強い
・喫煙所の隙間からみぞれが入ってきて
冷たかった

「言いたいことは全部言い切りました」
と言ってまた曲が始まる


高校生の頃から音源を聴きまくっていた
私の場合はどの曲が始まっても
好きな曲だしテンションがあがってしまう

どっぷりファンになって15年以上も
聴き続けていると最早どんなライブを
していようが最高なのだ

そしてこの日のライブは
贔屓目なしにというかなんというか
そのようなあらゆる要素を
差し引いても自分が観てきた
奥田民生のライブの中でも
本当に最高のライブだったと感じる

冒頭のハプニングしかり
中盤には客席からの
"ぶえっくしょん!!"と"たみおー!"が
重なって会場全体が和やかになったり
楽しいと感じている人が
同じ空間にたくさんいて

アンコールの「さすらい」では
声出し解禁になったことを
思い出したかのように大合唱して

なんといっても民生さんが終始
楽しそうにしていた


セットリスト
2023.2.25 長岡市立劇場


太陽が見ている
無限の風
月を超えろ

ライオンはトラより美しい
カヌー
音のない音

愛のボート
マイカントリーロード
白から黒

明日はどうだ
KAISUIYOKUMASTER
トリッパー
フリー
イナビカリ
手紙
御免ライダー
en)
さすらい
Black Dog(コピー)〜快楽ギター
 17:30開演 19:32終演
 ※曲順違いや記載漏れについてはご容赦下さい。


同じアーティストを長く見続けていると
憧れやカッコよさを超越して時々
かわいらしく思える瞬間がけっこうある

今回のライブでは
頻りに前に出てきてギターソロを
弾いていてつい楽しくなっちゃって
歌のパートに間に合わせるために
急いでマイクに戻っていく姿や

「白から黒」の終盤にもう少し
セッションが続くと思ってたら
案外早くに曲が終わりそうになって
後ろ向きでステップしながら
立ち位置に戻っていったり

「御免ライダー」で
アームを掴み損ねて
エアーでギュイーンって
やってごまかしていたり

もうなんの曲か覚えてないけど
腰を左右に振って踊りながら
歌っていたり


とにかく楽しいライブでした!

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