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李磊がグラスホッパーへ移籍

「中国人選手は欧州移籍しないのー?」「需要もないし、無駄に高いし、、」といったやりとりを何度したか分かりませんが、
武磊以来久々に代表クラスの中国人選手の欧州移籍が実現。

李磊(Li Lei)のスイス・グラスホッパー移籍が発表された。中超の残り試合終了後(1月下旬)以降に合流する見込み。北京国安との契約は今期限りのため移籍金はゼロと見られる。

https://twitter.com/gc_zuerich/status/1472855125039398913

8月頃に第一報が流れたが、無事実現した。

・背景
スポンサー移籍の要素あり。グラスホッパーの実質的筆頭株主はウォルバーハンプトンのオーナーである復星集団CEOの奥さんとのこと。即ち中国資本であり、それが中国人選手獲得に繋がったと見られる。

ちなみに中国人選手でスイスリーグでプレイするのは石俊(Shi Jun 05-08 ヤングボーイズ・ルツェルンに在籍)
https://en.wikipedia.org/wiki/Shi_Jun

・どんな選手か

1992年山東省青島出身、183cm。本職は左SBだが左MFも対応。
プロデビューは上海申鑫(既に解散)その後河南を経て、2015年に北京国安加入後定位置を確保し、2019年にA代表デビュー。今年はW杯予選1試合出場するなど5cap。コロナ前のアジア3次予選ではマルチェロ・リッピによりスタメン起用されていたが、今年に入ってからは王燊超(上海海港)が鉄板だったのと、怪我もあり控えに甘んじ最終予選での出場はまだない

北京国安では7シーズンで138試合(12/20時点)4得点12アシストを記録。個人的印象はやや守備寄りで、たまに見事なミドルを決める。

クロスも悪くないかと

https://qoly.jp/2017/10/31/china-internatioal-df-arrested-at-airplane-kgn-1

ちなみにかつてこんなトラブルも⤴︎

もう29歳と若くないが、北京国安での待遇よりスイス移籍で年俸は明らかに落ちるとされるが、すでに妻子持ちの彼が欧州挑戦を選択し、かつクラブも認めた決断は素晴らしい。

ちなみにインタビュー記事では
・年齢的に最後の機会だと思った
・200試合以上出てやっとある程度国外で
プレイできるレベルになった、中国人選手はもっぱら晩成と思う。
・5大リーグに挑戦するのはまだ厳しく、かつ試合に出れなければ意味がない
とのコメント

・今後の傾向
報じられる通り、多くの中国クラブが給与未払いや解散など親会社の都合で振り回され、かつての「世界No.6のリーグ」と言われた頃のバブル感はなく
「金」の面で中国人選手が国内に残る理由はだいぶん薄れた。

李磊以外には韋世豪にベシクタシュが興味を示しているが、有望な中国人選手を多く抱える広州FCなどの選手が、高給を維持できないことやクラブの経営面の理由で欧州移籍を実現する可能性は高いだろうl

ちなみにグラスホッパーといえば、日本代表の川辺駿とチームメイトになるが、日本人と中国人選手がチームメイトになるのはシャルケ(内田篤人と蒿俊閔と)とフィテッセ(太田宏介と張玉寧)以来


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