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夕焼けこやけ

こんにちは!「#医療系事務職員応援隊」の長幸美です。
夏のゆうやけ蓑出して・・・といわれていますが、夕立ちやスコールのような雨が降る日々が続いています。草木にとっては恵みの雨・・・私たちも、少し地面が冷えてくれれば・・・と思いますが・・・

さて、金曜日、選挙も大詰めの日・・・大変な事件が起きました。
選挙応援のための街頭演説を行っていた安部元首相が凶弾に倒れました。
元自衛官の男性が手作りした銃のようなもので、狙撃。
この日本国内で起こったことに衝撃を受けました。
日本って安全な国ではなかったのか・・・銃って作れるの??

地域包括ケアシステムでは、要介護状態になっても、住み慣れた地域で暮らし続けるための仕組み・・・で、「安心・安全」に暮らし続けることができるように、地域全体で話し合いましょう!ということが前提にあったと思います。しかし、一個人の行動により、この「安心・安全」が覆される・・・という恐怖。

地域の中で生活をしていく上で、ヤングケアラーだけではなく、認知症介護者にしても、孤立しがちです。
「私だけが、どうして?」という思いになりがちだと思います。
私自身は、認知症父の介護を、母が「家で看たい」「家で一緒に暮らしたい」と言ってから、小規模多機能を利用しつつ、訪問診療・訪問看護・訪問薬剤師、そして福祉用具を借りて、専門家の支援を受けつつ在宅介護をしてきました。しかし当の本人(母)は、なぜ認知症になったのか、どうしてできないの? なぜ自分の指示通りにできないのか?と不満だらけ・・・外面のいい母は当然人には言えずに、「なぜ私だけがこんな目に合わないといけないのか」「若い時の行いが悪かったからか」「家系か?」と悔やみ、孤立するばかりです。
以前もお話しましたが、私が勤務している会社の理解があり、テレワークをいち早く導入してくださったこともあります。社長は「テレワークの仕組みが、長さんの自宅介護に間に合ってよかった」とさえ言ってくださり、「ほぼ在宅、時々出社」の生活がもう2年以上たっています。そうして何とか介護生活を続けています。本当に感謝しかありません。

しかし、テレワークになると、どうしても会社の組織にいるのに、一日だれともしゃべらずに・・・何か話がしたいと思っても、聴きたいと思っても、話しにくいのは否めません。
私は、皆さん気軽に電話してくださるので、あまり不自由はないのですが、「雑談」することがほとんどなく、この「雑談」「対面する」ということって、本当はとても大事なことだったのだな、と実感していることも事実です。
雑談の中から、「求められていること」や「仕事のヒント」をもらうこともたくさんあります。ですので、できるだけ、チャットの活用や会社に立ち寄るときには意識的に話しかけるようにしています。

テレワーク中に新しい仲間が10名ほど増え、その方たちも、意識的に声をかけてくれるので、とてもうれしいのです。
医療介護の世界は、知らない方にとっては、本当に摩訶不思議な世界だと思います。通常の商取引だったら、請求書を審査するなんてことはないと思いますが、医療介護の世界では、診療報酬請求書を審査機関が審査されることは当たり前、「減点・査定」や「返戻(請求書の差し戻し)」されることもあります。
社会保障費・・・つまり国民の税金が入っているので、仕方がないことだと思いますが、私も病院に入りたての時は、この仕組みを理解するのに、時間がかかりました。当社に入職される方も、この診療報酬の仕組みは難しいようです。そんな時、社員の皆さんから質問が来ると、自分自身の存在意義を見出すことができ、ホッとします。

実は診療報酬も税務も似ているところがあります。
それは、「終わったものに対し、計算する」ということです。
診療報酬は、先生方や医療専門職の方々が行われた医療行為・サービスを計算して診療報酬にかえていきます。
税金も、取引が終わったものに対し、収支の計算を行い、適正に税金額を計算していくものです。
非常にざらっと話をしていますので、違和感がある方もあると思いますが、要するに、事後で計算作業を行う、ということについて、似ているなあ・・・と思うのです。

この事後の計算については、毎月同じ作業の繰り返しで、あまり面白くはありません。私は税務にはかかわっていないので、よくわかりませんが、医事の仕事は、現在は電子カルテの普及で、8割方は自動的に請求書ができてきます。つまり、初心者であっても請求書が出せるのです。こう考えていくと、「将来的に医療事務はなくなる」といわれていることも納得できます。
しか~し・・・人がかかわらないとできない仕事も多々あると思っています。
医療事務の場合であれば、院内の医療提供体制に対し、適正な診療報酬の請求を行うための提案・実行です。これは施設基準の提出もありますし、診療内容から、「医学管理料」「在宅医療」の算定を適切に算定していくことにあります。入院医療については、病床の条件により、100%で算定できない場合も出てきます。
税務の世界も同じだと思います。過去の会計については、システムが分析迄してくれます。しかし、会社の強みを生かし、十分にサービス提供できているか、将来を予測し計画を立て実行に結び付けていくことは、ヒトしかできないことだと思います。「未来会計」とでも言いましょうか?

いずれも、知識だけではなく、経験と気付きがある人財が必要になってきます。こういう気付きって、たわいもない雑談から生まれてくることもありますし・・・そういう雑談から生まれてくることが多いように思います。

久しぶりに、外勤帰りの夕暮れ時の空を見ながら、つらつらと考えたことです。今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
私は、つながりを大事にし、また次につないでいきたいと思っています。
世の中では様々なことが起こっています。
少しでも暮らしやすい地域になるといいなと思います。

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