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私のお仕事は?

こんにちは!「#医療系事務職員応援隊」の長幸美です。
早いもので令和4年もあと数日となりました。年を重ねるごとに時間が早く流れていくように思います。

先日弊社の取り組みで自分自身のお仕事を考え伝える時間をいただきました。病院時代から、専門職の隙間を埋めていくことが多く、潤滑油になれたらいいなと思っていました。「繋ぐ」と言うことを密かなテーマにしています。

私が勤務している会社は「身近な経営のよろず相談屋」をモットーにしています。もともと税務会計の会社ですが、その延長線上で経営に関する相談をお受けしています。言うのはやさしいのですが、「よろず相談」って・・・と思ったこともありました。なんでも1人でできることではありません。経営と一言で言っても、経理も人事労務もいざという時の保険もあります。医療機関では、運営のために必要な施設基準や診療報酬・介護報酬のルールもあります。

もともと私と上司との2人部署ですが、得意分野は全く違います。上司は医療法など制度政策が得意ですが、私は病院の現場経験者です。上司と同じことをできる様に求められていると焦ったこともありましたが、会計などに詳しいわけでもなく・・・同じ様にできるわけもなく・・・悩んだこともありました。
しかしながら、一旦話をお聞きし、持ち帰って専門家に相談することができますし、会社の中にはそれぞれの専門家がいます。しっかりと話を聞いて、ご相談をキャッチして、つないでいければ良いのです。
元々医療機関にいる時から師長さんや先生方、連携先の医療機関や介護事業所の方が困っている時に、一緒に考えたり繋いだりしたりしていたので、今ではその延長線上で仕事をしているように思います。

それと同時に、病院時代から病院経営には、医療系事務職員のスキルアップが欠かせないと思っています。しかし、資格職の中ではなかなか理解してもらえません。話を聞いてもらえないのです。何故なら、現場の方々の言語が理解できないから・・・

医療機関では、さまざまな国家資格を持った方が一緒に働いています。しかし、事務職員には国家資格はありません。従って誰でも働くことはできますが、言語が理解できないと言うことは、致命的です。
医療機関が提供したいと思っている「診療」を診療報酬に変えるためには、提供する「ヒト」や「設備」、そして質を維持するために規定やガイドラインを整えたり、委員会やチームを作り一定の施設基準を整えていくことが求められています。基準を維持し続けることが一定の医療の質を確保していくことにつながっていくのです。このため、言葉がわからないでは仕事になりません。

保険制度や診療報酬の複雑な仕組みを理解し適切に管理して、診療行為をお金に変えていくというとても重要な仕事なのですが、コミュニケーションが取れないでは仕事にはならないのです。

この為、管理部門のスキルアップはとても大事になります。
資格職の方は、日々進化する医療を、常に研鑽(研修)を積んで学んでおられます。事務だからと言って何もしないでは医療情勢の変化に対応していけません。
経営も同じだと思います。
資格もいらない。ある意味自由です。しかしそれだけに、学ぼうとする姿勢や思考力は必要になってきます。一番活躍しやすく、力が発揮できる場だと思うのですが、残念ながらなかなかそんなガッツがある方に巡り会えません。

実は、今年新たに大学の非常勤講師のお仕事が始まりました。薬科大学で、事務職員の養成を始めたのです!
上司と相談してお受けすることになり、毎週1回(90分)×15回のコース、しかも今年からの新しい学科です。
講座名は「診療報酬請求学」。
前例がないから、何をするにも手探り状態で、試行錯誤の毎日です。
大学で専門学校と同じことをやっても仕方がありません。もう少し幅が広い視点で事務職員の大切さ、やりがいがある仕事だということを伝えていきたいと思い、日々奮闘しています。少しでも医業経営に興味を持って欲しい!

すると不思議なことに、クリニックの先生からの相談が!
「事務職員が定着しない」
「請求漏れがあるのではないか」
「事務が何をやっているかわからない」
転職8年目にして漸く巡ってきた職員教育です。2、3年経験を積んできたと思ったら辞めてしまう、こんな悪循環を断ち切りたいというご相談もあります。

ひとつの要因だけでないこともあります。
先生方が感じておられる原因以外のところに課題があることもありますし、仕事を可視化して、基本的事項を勉強していくことも必要になってきます。

そんな個別対応なので少しずつしかお受けできませんが、心を込めてご対応させていただいています。今年もあとわずかです。
来年に向けて、私も仕事の棚卸しをして備えていきたいです。新たな年が皆様にとっても明るい年となります様に!

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