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雲の上にはお天道様が!~私が「#医療系事務職員応援隊」になったわけ⑦キャリア形成~

これまで、医療系事務職員を応援したいと様々なコラムを執筆してきましたが、皆さんはご自身のキャリア形成について、どのようにお考えになっているでしょうか?

先週末「医オン研」の研修会が久しぶりに行われ、参加しました。
「医オン研」とは医療系事務職員オンライン研修会という名称で、医療系事務職員の有志が集まりオンライン上で情報収集やスキルアップを図っていくための研修会です。
今回は、発起人の3名が各々のこれまでのキャリアを振り返り、どのような考えでこれまでステップアップしてきたか、というお話でした。非常に盛り上がりましたし、皆様のこれからを考えるうえでとても参考になると思いますので、少し紹介します。

■全員が初めから現職を目指していたわけではない
今回お話を伺った講師の皆さんは、現在、「がん登録の指導者」「病院の事務長」「大学講師」として全国的にも活躍されている方々です。また、他業種を経験しれこられ、医療業界に入ってこられた方でもあります。
しかしその方々が全員現職を目指していたか、というとそうではありません。

自分に課された仕事の中で、「なんか違う」「地元に貢献したい」など、それぞれに思いがあり、転職されていました。中には「医療業界だったら職には困らない」という思いもあったかもしれません。
しかし、10年、20年と時を過ごしていく中で、「私だったらこうする」「私はこうしたい」という思いが出てきて、目の前の課題に取り組んできた、そしてこれまでの経験(点)がつながり、いまがある・・・なかなか重い言葉です。

私はというと・・・
私にしても・・・初めからコンサルタントを目指していたわけではありませんでした。それどころか、「コンサルタントなんて信用ならない、いやな奴」だと思っていたのです。(コンサルタントの皆様ごめんなさい!)
そんな私が今、医療機関から離れ「コンサルタント」になり、こうしてコラムを書いているのですから、びっくりですよね・・・。

■「近江商人の三方よし」の実践
皆さん一様に言われていたことは、
「病院にとって良いことか?」
「患者さんにとってどうなのか?」
「自分自身がやりたいことか?」
という三点です。

「近江商人の三方よし」の「売り手よし、買い手よし、世間よし」という考え方があります。売り手はもちろん商人ですから儲けがないと生活していけません。しかし自分の儲けだけではなく、「買い手」にとってもメリットがあるか、その商売が世間にとっても貢献できるか・・・という視点がとても大事だということでしょう。つまり利他の心が大事だということだと思うのです。

医療機関に置き換えると、
「売り手」は、医療機関(病院・クリニック)、
「買い手」は、患者さんやそのご家族、
「世間」は、地域、
と置き換えることができるのではないでしょうか?
医療機関だからと言って、儲けがなければ、医療機器の購入もできませんし、人材を雇うことはできません。

■やる気スイッチを押すのは自分
会の中で、「職員のモチベーションをどう高めたらいいか」という質問がありました。職員からは「モチベーションが上がらない」「モチベーションを維持できない」という声も聞かれます。しかし、「自分自身のモチベーション」は誰が高めるものでもなく、自分自身で高めていくことです。テレビのCMでも「やる気スイッチを押す」・・・ということが言われていますが、あれは子供だから周りの大人が押してあげる・・・ということではなく、やる気が起きるように支援していくということであって、成人した大人に対して周りが「やる気スイッチ」を探して押してあげるなんて、ナンセンスだと思うのです。

考えてみてください。「誰かに何かを言われたから頑張る」なんてことはないのではありませんか?
逆に、「誰かに何かを言われたら、やる気がなくなる」なんてことありませんか?

■自分の機嫌は自分でとる
ある講師の言葉で、「自分の機嫌は自分でとる」という言葉がありました。なるほど・・・確かにそうです!

「ヒト」には承認欲求があります。頑張っていることを認めてほしいという欲求です。しかし「頑張っている」ということは主観であって、組織の中では当たり前のことをやっているだけ、かもしれません。
しかし、一定の「成果」が出せないと認めてもらえませんし、そんなことで機嫌を損ね、周りに八つ当たりしても、周りはあなたに注目してくれることはありません。それどころか、トラブルメーカーで「困った人」としてレッテルをはられることになります。

つまり・・・「面白くないから感情をあらわにする」ということは、社会人としてアウトであることを認識する・自覚する必要があります。「面白くないこと」があったとしても・・・つまり、何かを指摘されたり注意されたりしても、感情的にならず、平常心を保ち、相手の話に耳を傾ける必要があるわけです。

頑張っていることは、だれよりも自分自身がわかっています。自分だけの贅沢時間で自分自身をおもいきり褒めて、認めてあげたらどうでしょうか?

■キャリア形成を考えるうえで大事にしていること
皆さんは選択肢が二つある場合に、どのような基準で選びますか?
講師の皆さんの考え方には、共通のこと(基準)がありました。
岐路に立った時、自分自身がワクワクできるか、やりたいと思えるか、ということを考えながら選択されてきていました。
仮にそれが大変なことや、経験がないこと・・・であっても。

たしかに、そう考えてみれば、私自身も生活のために家から近いという理由だけで始めた仕事でしたが、20数年間病院事務として続けられたのは、「面白い(ワクワク感)」と思えたからですし、「三方よし+自分にも良し」というところがあったからです。
考えてもみてください。診療報酬改定で、基準が変わり算定が変わりますが、その際に数百万、数千万の収入の増減があるなんて、すごくないですか? 同じことをやっていても、収入が変わるのですよ!

今も、様々な課題に直面しますが、取り組むことに楽しみを感じているので、苦になることはありません。

皆さん自身のキャリアについて、どう考えておられますか?
まずは「自分のご機嫌取り」から始めてみませんか? 
楽しめないことは続きませんよ!

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■医療系事務職員オンライン研修会
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