見出し画像

令和4年診療報酬改定に思うこと・・・

こんにちは! 「#医療系事務職員応援隊」の長 幸美です♪

さて、今日は今の私の原点にある、「医療系事務職員の応援隊」として、考えてみたいと思います。

コロナ禍により、皆さんの仕事も、感染対策(体温の計測、手指消毒の徹底、など)が増加し、負担感を感じておられる事務職員が多いのではないでしょうか? 実は私に寄せられる QA においても、「ほかの医療機関はどんな感染対策をされていますか?」「誰がやっていますか?」という質問がかなり寄せられています。その言葉の陰には、「私たちがやらなきゃならないの?」「お給料は変わらないのに、私たち事務職員の仕事が増えている」・・・という意味合いの相談が多いように思います。

さて、私にしてみれば・・・医療機関として当たり前のことをしている・・・これまで感染対策していなかったの?(・・・すみませんm(__)m)というようなことを感じています。事務職員であっても、医療関係者です。これまでやってこなかったとしたら、その方が問題がありますよ。

さて、本題に戻りましょう。

診療所から寄せられる相談の中で、「事務所職員が何をしているかわからない」「大変だといわれるけれど、業務内容が分からないので、見てほしい」「事務職員の応対がよくないのではないか?」という内容が多くなりました。中には、先生方の業務が増えてしまい「助けて!」というもの、これ以上本当に職員を増やしたほうがいいの?患者数は減っているのだけど・・・という相談もありますが・・・

事務職員さんの本業は何でしょうか?

私は、医療職と患者さんをつなぐつなぎ手、さらに、医師と医療職をつなぐつなぎ手だと思っています。つまり、医療がスムーズに、適切に行えるための「潤滑油」だと思うのです。どんなに良い機械であっても、スムーズに動かすためには、潤滑油が大事です。仕事の隙間を埋めて、スムーズに作業ができるようにするための役割がとても大きいと思うのです。

しかしながら、これまでの事務職員は、カルテを出して、医療費を計算する、という役割が注目されてきていると思います。これもとても大事な仕事ですが、これだけではありません。しかし、クリニックの事務職員さんには、そんな、世の中の流れには疎い方が多い・・・というのが正直なところです。残念ですね。活躍できるフィールドは広がっているのですが・・・

今年4月に診療報酬改定が行われます。今回の改定、細かいところを見ると複雑になってる・・・と思われる方があるかもしれませんが、私はわかりやすい改定だと感じました。「あなたの医療機関の役割は何ですか?」「その役割を果たすために、皆さん一人一人の役割は何ですか?」・・・とてもシンプルだと感じています。

・急性期病院は、どんな急患も受けてしっかりと治療してほしい。救急をガンガン受けて、手術をする・・・というイメージ。

・回復期リハビリは、治療後の患者さんを早期に受け入れて、しっかりとリハビリして、地域の生活に返してほしい。

・地域包括ケア病棟は、ポストアキュート・サブアキュートとともに在宅生活への支援をしてほしい。

・在宅医療は、医療の視点で、介護事業・福祉・行政とも連携して、在宅生活を支えてほしい。在宅で住み続けるために必要なサービスを教えてほしいし、つないでほしいのですよ。

・そして、「かかりつけ医」は地域と連携し、住民の社会生活をサポートしていってほしい。

如何でしょうか? 地域包括ケアシステム・医療こうしてみていくと、これらの機能を充実させることに点数がついてきているのはよくわかりますね。そして、皆さんの医療機関がどの機能を有しているのか、考えてみてください。そうすると、すべての医療機能を一つの医療機関で果たしていくことはできませんよね。だからこそ、「連携」が大事になってくるのです。

これら連携、充実した機能を実績として積み上げていくには、事務職員の役割はさらに大きくなってきている!やりがい倍増です。感染対策にしても、在宅支援にしても、一診療所で行うよりも、充実したものになるでしょう。連携していくためには、事務職員のサポートも必要になってくるでしょう!この改定でどう行動されますか? 何も行動を起こさなければ今回の改定は大きなマイナスになるでしょう。皆さんが実施していることを一つずつ形にしてつながっていくこと・・・これが求められる姿であり、これからの医療機関の姿ではないかと思っています。皆さんはどう考えられますか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?