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在宅介護の実際・・・⑧

こんにちは、#医療系事務職員応援隊の長幸美です。毎日暑いですね〜。如何お過ごしですか?

雨がほしいなあと思っていると、スコールのような土砂降り、1時間もするとギンギラギンのお天道様・・・そして、ひたすら暑い💦・・・溶けてしまいそうです。こんな日に外出するときのマスクはきついですね~
外の環境によってはマスクを外すことも必要だと思います。

私の父はアルツハイマー型認知症と診断され、7年を経過しました。その前2年ほどは、道を間違えたり、お買い物にお財布を忘れていったり、同じものを何度も買ってきたり、トイレに間に合わず洗濯したり、トイレを水浸しにしたりしていましたので、もしかしたら、そのころから少しずつ始まってきていたのかもしれません。
近頃では、寝ていることが多くなり、徐々に歩くこともままならなくなり、リハビリを希望しても、介護保険では枠がなくて訪問リハビリに入ってもらうこともできません。
そろそろ食事も十分にとれなくなってきました。
それでも調子のよい時は自分で食べることができていますが、ごはんやおかずを交互に食べるということは難しいようです。お茶碗も左手で抱えて、ご飯を食べるという二つのことを一緒にすることは難しいようです。

さて、どうしましょうか?

この「食べる」ということ・・・本当に大変なことですよね。
認知症だけではなく、高齢者でも、何らかの病気により麻痺があったり、機能不全があったりすると、お箸で食べ物を口に運び、咀嚼して、ごくんと飲み込み、消化して栄養を吸収する・・・という普段何も意識せずに行っていることが、難しくなる・・・でも、その十分な栄養を摂るということが嚥下や脳の機能に対してもとても大事だということがよく言われていますよね。

近年の診療報酬改定でも介護報酬改定でもこの「食べる」というところに注目され、様々な取り組みを評価されています。
口腔処置から始まり、嚥下訓練、外食に至るまで、さまざまに取り組みが進んできています。
「ハレの日のごはん」として、医療職とホテルの調理人・板前さんが一緒に開発した食事なども販売されるようになってきました。

先日、ご縁があって歯科の先生と内科の先生をはじめ様々な医療従事者の方との勉強会に参加しました。
テーマは嚥下の検査について・・・だったと思います。Web勉強会だったのですが、その日の講師は消化器内科のドクターでした。一通りの嚥下機能検査がどういうものかの説明があるのかと思いきや・・・かなり専門的な開設で、しかも、画像を見ながらなので誤嚥している様子なども、素人でもわかるように何度かリプレイしてくださったり・・・嚥下って一瞬のことのようですが、自分の体に置き換えて、「へ~こんなことが起こっているのか」と感心しつつ、拝見していました。

また、内科のクリニックに歯ブラシが置かれているのがびっくり!
そして、内視鏡を用いて、口の中の写真をたくさん取られていてびっくり!
さらに、嚥下機能を調べるために、透視下に行われる嚥下造影検査(VF)と内視鏡を使った嚥下内視鏡検査(VE)の実際の画像を見ながら「咀嚼し、嚥下する」時の、様子を撮影された画像とその説明にさらにびっくり!!! 驚くことばかりでした。

また、最近療養型病床で鼻腔栄養やIVHを実施する場合、嚥下機能検査を行う体制があるか?ということを求められていますし、介護施設等でも、嚥下機能訓練などを実施すると加算がついたりと様々な形で評価されています。少しずつ一般的になってきているのかもしれませんが、私は、VFやVEを言葉としては知っていても、実際の検査の様子を見たことが無かったので、とても勉強になりました。検査や機能評価は歯科の先生や、耳鼻科の先生が行われることが多いようですし、言語聴覚士(ST)が訓練を行うこともあるようです。

・・・とはいえ、我々在宅介護をしているものとしては、なかなかそんな情報はありません。口腔ケアで歯磨き指導や義歯の調整など、歯科の先生や歯科衛生士の方に連携するケースはあると思いますが、かかりつけ医機能の先生や介護事業所のスタッフさんに、「食べる」ということを共通の話題として、連携が取れるようになると、もう少し長く自分の口で食事を楽しむことができるのかも・・・と思ったりしています。


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