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やよいの勝負レース! 〜阪神JF〜

みなさんこんばんやよ🌸
今週はついに2歳馬の初GⅠ・阪神ジュベナイルフィリーズが開催されますね!当たるかどうかは置いといて、この阪神JF・朝日杯・ホープフルは評判の実力馬がいよいよぶつかるレースということでめちゃくちゃ好きなレースです。
今年の2歳女王・王者はどの子になるのか…楽しみに見ていきましょう!


コースの特徴(阪神芝1600m)




©️うまのいらすと
コース図お借りしました。ありがとうございます🙇‍♂️
(URL) https://umasozai.com/

ポイントは以下の3点。
①スタート直後に下り坂、コーナーまでの直線も長くテンのペースが上がりやすい
②コーナー角が緩く、馬群がばらけにくい
③直線が長くゴール前に急坂もあるため、確実な末脚が求められる

①~③の特徴から、とにかく総合力の求められる舞台です。①ペースが上がりやすいので追走能力が必要で、②馬群がばらけないので大外分回しにならないポジションを取る必要があり、③急坂に負けずに上りが使える、と求められることが多いですね。

新潟や東京の上り競馬や、ローカル小回りの機動力競馬とは違った競馬になるので、この条件だけで結果を出している子は注意が必要です。

コースの大まかな特徴をつかむため、横軸に先行馬の勝率(前に行った馬の有利度)・縦軸に単勝配当(レースの荒れ具合)を取ったプロットを見てみます。青〇で囲ったところが阪神芝1600mです。グラフの右行くほど先行有利、上に行くほど荒れ傾向です。

実力コースということで単勝配当は硬め傾向で、先行有利度は標準レベル。馬場次第ですが、前に行けることが極端なアドバンテージにはならないコースです。

阪神JFのポイント


レースの特徴をつかむため、まずは過去10年の平均レースラップから。大きなポイントになるのは2F~3F目で、2F目で10秒台の速いラップが来た後にさらに3F目で11.5秒以下のラップが来ています。
この時期の前傾ラップレースは、前傾でも3F目は流れが落ち着く場合が多く、多くの馬にとっては初めて経験するペースになるはずです。後傾ラップしか経験していない子はここで後方に置いて行かれる可能性が高く、逆に12,1400から延長で臨む子はこのペースに対応する下地があるのはプラス要素ですね。

また、これまでのレースで得た経験値も重要になってきます。馬群に入って競馬ができた、多頭数を経験している、速いペースに対応した、左と右回り…などなど、異なる条件で好走している子はプラスポイントです。

12/10(土)の馬場(阪神芝)

12/10(土)の午後のレースの勝ち時計は以下の通りです。

11R 芝1600m(リステッド)  勝ち時計 1:33.6 (クラス平均 :1:33.6)
12R 芝1200m(2勝クラス) 勝ち時計 1:08.6 (クラス平均:1:08.8)
※9Rはサンプルの少ない2歳牝馬1勝クラスのため割愛

時計の出方としては標準レベルで、12月に入ってさすがに高速馬場という感じではなくなってきましたね。クラス平均ぐらいの時計がそのまま出る馬場という理解でいいと思います。

ただし、内側の馬場は去年ほど荒れておらずまだまだ使える状態。権利上画像を張ることはできませんが、去年の阪神JF週の芝と見比べてもらうと、内側がまだ青々としているのがわかるかと思います。
そんな馬場状態も手伝って、今日の芝の1勝クラス以上(9, 11, 12R)は逃げ馬が3連勝。9Rでは単勝万馬券の大穴が1着となっており、バイアスは確実にイン前です。
明日になって極端に馬場状態が変わることはないと思うので、基本はイン前有利を念頭に予想は組みたいですね。


予想印


◎ラヴェル
◎サンティーテソーロ
(本命2頭迷い中。)
▲モリアーナ
△リバーラ
△ドゥーラ

当初本命予定はラヴェルでしたが、今日の馬場があまりにもイン前有利のため迷い中です。2歳牝馬戦ということで当日の状態にも左右されますので、このnoteでは本命保留とさせてください。
レース前にtwitterの方に最終予想を上げると思います。

◎候補:ラヴェル

2戦2勝馬で、阪神JFの最有力ステップレース・アルテミスSの勝ち馬。2戦ともラップ的に非常に強い勝ち方をしています。

新馬戦:12.7 - 11.8 - 12.4 - 12.6 - 12.6 - 12.4 - 12.0 - 11.7 - 11.3
後半5F収支加速し続ける流れを後方からまくって差し切り勝ち

アルテミスS:12.6 - 11.4 - 11.8 - 12.0 - 12.2 - 11.4 - 11.0 - 11.4
名馬の証・東京1600m以上の2歳戦で後半4Fラップ46.0秒以下での勝ち。以前天皇賞秋の予想記事で紹介しましたが、この条件を満たす馬はグランアレグリア、クロノジェネシスなど錚々たるメンバー。お姉ちゃんのナミュールもいますね。

この馬に関しては、小倉1800(小回り平たん右回り)と東京1600(大箱長い坂左回り)と別ベクトルの適性が求められるレースでいずれも強い勝ち方をしているため、絶対的な能力値が高い子だと考えています。2歳馬ながら輸送競馬を苦にしなかった精神面の強さもプラスポイント。

一方で、ここまで2戦どちらもゲートがうまくいかず出遅れているのはマイナスポイント。外枠を引いたこともあり、去年の阪神JFでの姉・ナミュールの結果もちらつくところ…
また、ゲートの出と脚質的に後ろから行くしかないですが、馬場状態の欄で書いた通りイン前に強いバイアスがあるため、今年の桜花賞のような外枠全滅のレースになることも考えられ…

絶対的な能力の高さは評価しつつも、馬場的には難しい競馬になりそうで、いったん本命候補として保留させてください;

(おまけ)
個人的な整理用にまとめている好走時ラップとレース平均ラップのプロットですが、デビュー戦の美しい5F加速を見てほしいので上げます()


◎候補:サンティーテソーロ
こちらはもともと対抗評価予定でしたが、ラヴェルとは逆に今日の馬場をみて本命候補に昇格させた1頭です。

デビュー戦こそ落としたものの、2・3走目は抜群のスタートから逃げて圧勝。若い2歳馬は1度逃げて勝つと次走では苦しくなって凡走することがままありますが、この子は逃げて2連勝と逃げ馬としての素質が感じられます。

急坂がありラストで失速しやすい中山コースで逃げて上り最速を2戦連続というのは高い能力がないとできない内容です。

栗田厩舎×横山和生騎手×逃げ馬という組み合わせはタイトルホルダーと同じで、逃げ馬としての育成ノウハウは持っているはず。前に行きたい馬はほかにもいますが、1枠1番を引いたことも考えると強気にハナを取りに行ってほしいですね。
逃げられればトラックバイアスを生かしてしぶとく粘れると思います。

▲モリアーナ
ラヴェルの欄で紹介した「東京1600m以上の2歳戦で後半4Fラップ46.0秒以下での勝ち」一覧表の一番下にしれっといた子。このレースは前半がかなりスローだったため額面通りに受け取れるかは微妙なところですが、上りの能力は十分高いものを持っています。

また、前走コスモス賞での勝ち時計1:50.0は今年の札幌2歳Sの勝ち時計と同タイムで、重賞勝ち馬とも引けを取らない馬であるといえるでしょう。
東京→札幌の異条件で結果を出しているのもプラスポイント。

ただ一点、コスモス賞からかなり間隔があいてしまったのは気がかりなポイント。一応ノーザンファーム天栄で外厩調整されているので非ノーザンの休み明けよりは懸念は少ないですが、順調であれば前哨戦を一回使っておきたかったところではないでしょうか。

素質は高いと思いますし、3枠5番といいところを引けていますので、好走期待です。
(武藤騎手の初GⅠ制覇、あるかも?)

△リバーラ
ファンタジーS勝ち馬。前走が人気薄での逃げ切り勝利だったため、ややフロック視されているようなオッズではありますが、1200→1400mの延長を難なくこなして重賞勝ちというのは評価できる内容です。
また、1400mのファンタジーSを前目で競馬できる先行力があれば本番でもいいポジションから粘りこみできることは去年のウォーターナビレラなどが証明済み。
馬場のバイアスともかみ合うので、再びの一発があっても不思議ではありません。
個人的にはハナ・サンティーテソーロ、番手にリバーラの隊列が理想です。

△ドゥーラ
札幌2歳S勝ち馬。札幌2歳Sは牡馬混合の重賞であり、牡馬の期待馬・ダイヤモンドハンズ(残念ながら怪我でクラシック戦線には乗れなさそうですが)を下しているのは評価できます。
安定した先行力で好位から競馬をしてくれるので、ゲートに課題を抱えた有力馬の中では安心感がありますね。

懸念点はやはり札幌しか使っていないこと。今年の北海道の芝は例年よりも重く、阪神の速い芝につながるかどうかはやや微妙なところがありますので、抑えの△評価まで。


以上です!

最後まで読んでくれてありがとうございました🌸

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