Re:vale記念日曲についての備忘録

Re:vale記念日曲に思うことを書き連ねる。
これは解釈ではなく、考察でもなく、全て妄想である。

Binaryの名を冠した曲名通り、物語の中のほぼ全ての事象と関係性が『2種類』に分けられている。気がする。

わかりやすい所では『月の満ち欠け』『吸血鬼と人間』『一人だけ・二人だけ』『裏で糸引く悪魔・裏切り者』『日溜まり・血溜まり』

歌い分けについて、個人的には『1メロは自分のこと、2メロは相手のこと』を歌っていたら面白いなと思う。
根拠という程では無いけど、村の青年を表す時は『青年-John doe-(身元が不明な個人)』、儀式を行う時は『青年』で別々に表されている。

まずはこの2メロの『青年』について、2択を提示する。
①=John doe
②=吸血鬼
歌い分けが曲を通して全て自分のことを歌っているなら①、2メロで互いのことを歌っているなら②が選択出来る。
①は単純明快、村では『誰でもないJohn doe』が吸血鬼のもとでは『個としての青年』になれた。
対して②。『みなしご』というフレーズがあるため🍑を指しているように聞こえるがそもそもみなしごとは『親や保護者がいない子供』のことであり、背景が明確でない❄演じる吸血鬼のことを指しているとしても特に問題は無い。ひとりぼっち同士が出会うのオタク好きやん?
つまり②が選択された場合、2メロで優しさをあげる儀式をしたのは🍑であり、寂しさが溶けていった青年は❄の方。
これは後述の執着の対象において大変な旨味になると思った。

次に2択出来ると思ったのが、『誰かが「行かないで」と叫んだ』の部分。
ここは2人での歌唱となっており、『誰が』が明確でないのが最高だと思う。
故に2択を提示する。
①吸血鬼が叫んだ
②John doeが叫んだ
これはもう本当に単純に可能性を探るオタクが選択肢が欲しいだけである。
以下に稚拙な例文を挙げる。

①例文
衣服は赤黒く染まっていた。『これしかないから』と恥ずかしそうに笑っていた、薄汚れたシャツも今は見る影もない。
自分にとって甘美とも言える芳香が、あたりに充満している。
横たわる土も、きっと彼の血液で染まっているのだろう。
新月は何も照らしてはくれないのに、無駄に視力の良い自分の目にははっきりと映り、そして悟った。
彼は、もう、死ぬ。
虚ろな眼はもう何も映していない。じきに彼の魂は神が迎えに来るだろう。
「……な」
自分でも気づかないほど密やかに、喉が震えた。
「いくな。いく、な」
目の奥が、喉が、機能していないはずの心臓が、焼き切れそうだった。
咆哮のようにあふれ出た願いは、誰にも、聞いてはもらえなくて。
「逝くな……!!」
駄目だと微かに鳴った理性は砕けて、この手は、彼の胸へと伸びて。
ごめんなさいと、つぶやく声すら、密やかに夜の森に消えた。

②例文
なんだかひどくさむかった。
さっきまでとてもいたかったけど、いまはさむかった。
だれかがなまえ、を、呼んでいる。オレの、名前。
誰でもないはずの、オレのことを、やさしい声が、呼んでいる。
あんなにやさしい人なのに、とてもこわい顔をしていて。
「………っ…」
オレはだいじょうぶです、って、言いたいのに。
ごぽりと不快な音を立てて、彼にあげたい血液が、ひろがって、無駄に布に染みていく。
なみだが、あふれた。
ああ、ねえ、かみさま。
あなたのことは、好きではないけれど。
「……で…」
あの人が、これ以上、苦しむことが、ないように。
あの人が、これ以上、悲しむことが、ないように。
あの人が、これ以上、
「いか、っぁ、…ぃ、で……!」
人のせいで、魂が、汚れることが、ないように。

っていう。
死にそうな🍑に逝くなという❄vs獣に堕ちそうな程怒り狂う❄を止めたい🍑、よくないですか。
可能性って萌えるよねって。言いたくて。
あと個人的に『初回で血を吸われたのは確実に首だった』のに、『腕を裂いた痛み』だったことから吸血鬼にするための儀式は別だよねっていうのがまた。いいよね。
(最初『胸を裂いた』に聞こえたから心臓エグりだし案件ですか!?って大興奮したのに違ったのでこの辺はまた改めて妄想したい)

鏡音三大悲劇絶頂時代にどハマりしてたマネなので今年の記念日曲やっべぇわってなりました。
今の時点でイベント全く走れてないのでこれから頑張ります。

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