自分が変わるきっかけになった出来事

初めまして、髙坂巧哉と申します。
岩手県の風土や美味しい食べ物、人柄が好きで47年間この土地で暮らし続けています。
出張などで県外に行くと、とても岩手が恋しくなってすぐ帰りたくなってしまいます笑
私からは、20年以上営業職を行ってきて気づかされたことをnoteにまとめさせていただきました。ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

岩手山


未熟だったあの頃


実は私は話すことが苦手でした。営業というお仕事をさせていただくにあたり、上手くお客様にお伝えできるのか…と不安な気持ちのままスタートしたのを覚えています。
さらに、やよいLivingに入社したころの私は、考え方が子どもで「人や物に対しての感謝の気持ち」が全く足りていませんでした。
恥ずかしい話ですが、1日の売り上げ、契約件数といった結果に向き合うことだけで精一杯だったのです。
そんな私は自分の感覚が強すぎて仲間と衝突してしまうことも多々ありました。
今思えば「どうしてそんなことで?」と反省することばかりです。
私が考え方を改めることができたのは社長や仲間たちの支えがあったからではありますが、もう一つ大きな出来事がありました。
それが東日本大震災です。
 

当たり前が当たり前じゃないと気づかされる


2011年3月11日14時46分に発生した大きな揺れ。そして東日本を襲った大きな津波。
「東日本大震災」は私にとって決して忘れられない出来事となりました。
あの一瞬で、多くの人が家や大切な人たちを奪われました。
これまで何不自由なく暮らしていた生活が一変したのです。
幸い私の住む盛岡市は断水等の被害はありましたが、ほかの地域と比べて復興が早く、私たちやよいLivingのスタッフは沿岸に住むお客様の安否確認をしながら支援物資をお届けさせていただいていました。
ある避難所に伺うと、そこには私がお世話になっているお客様がいらっしゃいました。
お声をかけると
「ふとん受け取れなくなっちゃってごめんね。お金はちゃんと払うからね。」
と、家が流され、避難所という場所での生活を余儀なくされている状況においても、私のことを気遣ってくれていたのです。
きっと当時の私がお客様の立場であれば、その状況への不平不満を口にしていたことでしょう。
このお客様との出来事は私の考えを180度変えてくれました。人への感謝の気持ちを持ち、支えあう大切さを学んだのです。
東日本大震災から13年が経とうとしていますが、そのお客様とは今でもお付き合いがあります。何年たっても変わらず私を必要としてくれるお客様がいることにとても感謝しています。
 

たからもの


実はその当時、結婚を前提にお付き合いをしていたのが今の妻です。世の中がこのような大災害で混乱している中、果たして自分たちは結婚をしてよいのだろうか…と常に頭をよぎっていました。しかしこんな困難な状況だからこそ、お互いに支えあって生きていくパートナーの大切さに気付くことができ、今では可愛い二人の娘にも恵まれました。
現在小学6年生と、小学4年生。
小学校ではSDGsを学ぶ時間もあり、最近ではSDGs7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」について子どもから教えてもらっています。日々の中で子どもたちと過ごせる時間は限られていますが、この時間をこれからも大切していきたいと思います。
 

残していきたいもの


打ち直しでお預かりしたおふとん


やよいLivingではSDGs12番「つくる責任 つかう責任」に力を入れています。
おふとんはかつて打ち直しをしながら何世代にも渡って使い続けていくのが当たり前でした。しかし時代の変化、技術の進歩により、買いやすい価格帯の寝具が流通。それにより私たちの生活は豊かになったかのように思われます。しかしそれと同時に失ってしまってしまったもの、忘れかけてしまっているものがたくさんあるのではないでしょうか。
 
お客様が大切にしているおふとんの多くが、結婚の際に両親からもらったという婚礼布団。
両親の想いが込められたそのおふとんは、年数が経ちたとえボロボロになっても捨てられずにいます。この贈ってくれた人との思い出と共に、モノに想いを込めて大切に使っていく気持ち。私はこの日本人らしい素敵な気持ちを無くしてはいけないと思っています。
だからこそ廃棄を前提としたモノづくりをしない。長く大切に使っていただけるモノづくりを伝え続けていきます。
 
そして私の大好きな岩手県は、平均寿命と健康寿命の乖離が一番大きいというデータがでています。私は睡眠という健康寿命を延ばしていくために絶対的に必要な知識を皆様にお伝えしていきたいと思います。
 
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。

やよいLivingの仲間たち


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