みんなの想いを紬いだ寝具、能登半島地震被災地へお届け

はじめに、令和6年1月1日に発生した石川県能登半島地震において犠牲となられた方々に深い哀悼の意を表し、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
寒い中、余震の続く中不安な時間をお過ごしになられているご心痛は計り知れません。一日も早く穏やかな日常に戻られることをお祈り致しております。

当社は1月14日、石川県輪島市にある「門前町健民体育館」へ寝具や毛布などの支援物資をお届けさせていただきました。お届けした支援物資は以下の通りです。
・災害用寝具20セット
・子ども用毛布、バスタオル50セット
・純綿コットンマスク50セット
・水や非常用食品
・子ども用おもちゃ

門前町健民体育館

被災地支援をしたことをSNSに載せるべきなのか

この度の能登半島地震においてSNSで炊き出しや寄付を行った旨を投稿すると批判的意見を投稿する人が見受けられます。
「わざわざ載せる必要はない」「売名行為」
わたしはそれが怖くて、今回の支援物資のお届けについてSNSに掲載するべきか悩んでいました。

そんな時に社長から言われたのが
「自分たちがやりたくてやっているんだ。批判的なことを言われてもいいじゃないか。」
ということ。

私自身東日本大震災を経験し周りの優しさに救われたこと。そしてあの時の返しきれないほどのご恩を返していきたい。
そんな想いから社長が石川県に寝具を届けると聞いたとき、迷わず「私も連れてってほしい」とお願いしました。

この気持ちや今回の支援は私が「やりたいこと、できること」として行ったもので、隠す必要もないのではないか。そう考え今noteを書かせていただいています。


想いを紬ぐ

今回の石川県への寝具のお届けは各メディアでも取り上げられ、実際にお客様から寄せられた感謝の言葉があります。

「何かしたいができなくて考えていたところ、やよいLivingさんが物資を持って行ってくれると知り嬉しくなった。私もちょっとは貢献した気分になった。ありがとうございます。」

実は今回お届けした寝具は、お客様から寝具リフォームをご依頼いただく中でどうしても不要になってしまう寝具を再利用したものです。

岩手県に住む人たちは、東日本大震災を経験していることもあり、能登半島地震のニュースをみて「なにかできることはないか」と考えた人が多かったのではないでしょうか。

弊社の【想いをつなぐ】のコンセプトのもと、みなさんのあたたかい想いも寝具と共に被災地へお届けできたことを大変嬉しく思っております。


災害用寝具の必要性

東日本大震災の経験から開発を進めた災害用寝具↓

災害用寝具の必要性についても考えさせられました。東日本大震災時もそうでしたが、今回の能登半島地震においても厳しい寒さに直面していることを感じます。通常の災害用寝具としては毛布が主流ですが、その寒さに耐えるために羽毛を使用した寝具を開発しました。

しかし、その普及が進まず、実際の避難所でも寝具が不足している状況があります。これを受けて、災害時の寝具の必要性を再認識し、今後も開発を進め、普及に努めていく決意を新たにしました。今年度中に皆様にご報告できるよう、努力してまいります。


日々の仕事との繋がり

「20セットでは避難所全員に行き届かない」
中にはそんな厳しい声もありました。
私も「もっと支援ができれば」という思いがありましたが、支援は会社に利益があってこそ成り立つものだと考えています。
そのため、日々の仕事も頑張りながら、支援活動にも全力を尽くしていくつもりです。
1人でも多くの方に私たちの仕事・活動のご理解を頂けるよう努めて参ります。

最後に、私と同じく「SNSで発信するべきなのか、」と悩んでいる人たちが思い切って発信したりすることで、復興のための援助の輪が広がっていくことを願っています。


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