議会(後編)
▪️入れ替えと補修は同義語
▪️プールの利用者ら本当に減少しているのか
▪️町長の答弁
▪️まとめ
▪️入れ替えと補修は同義語?
山口議員:入れ替えと補修は一緒のはずがないです!一部入れ替えと言いましたが、全部じゃないですか!そんな重大なことを説明していないんですよ。
私も全く素人ですから、補修で何でこんなに高額なのかと思いますが、この仕事をやっている人が見たらおかしいとなるわけです。
元の見積もりと書き方を変えて、プール本体の据付・撤去は別々に記載している。
これを抜いたらどう考えても2億いかない。
此処から精査して本体だけの修理だったら7千万ぐらいで出来るんじゃないですか?
それだったら、お金が無いと言ってもあと10年以上使えるわけで、子どもたちも喜びます!
教育長は知っていたんですか?
あなたは教育委員会の責任者ですよ。
教育長:さきほど部長から説明があったように、修繕の見積もりにつきましては、概算過ぎるというところがございます。
資料としても、不十分だったことは痛感しています。
また言葉の使い方、あるいは議会での説明不足、色々なことがあったと反省しています。
しかし、ウォーターパークの廃止については財政上の問題もございます。
利用者がピーク時は3万人でしたが、令和元年度は1万9000人と2/3以下にまで落ち込んできたこと、
過去5年間の収支を見てみると、平均で1か月の間で2600万円の赤字が出てきている。
さらにはコロナ禍で令和2年3年と中止してますので、劣化が一挙に進んでいるのではないかと考えられ、今後さらに改修の費用がかさむことが予想されます。
このようなとこから、安心安全を担保した上で営業を続けていくことは、財務的にも非常に困難であると考えています。
プールを楽しみにしている子どもたちには申し訳ないですが、苦渋の選択ではあるが、廃止の方針を決定し、12月議会で可決いただきました。
▪️プール利用者は本当に減少しているのか
山口議員:言い回しがではなく、説明や資料で嘘をついていたんですよ!
それに、廃止理由に赤字と言いましたが公共施設ですよ?
また、利用者が減ったと言いましたが、私が議員になった当時の利用者は約1万9000人でした。
3万人近くなったのは生駒市との協定によるものです。
作った当初は1万9千人〜2万人前後というのが利用実態です。
暑い時とその年によって変わってきますけど、これで減ったと言えるんですか?
そもそも平群町の人口が減ってるんです。
全体では10%ほどしか減っていないが、子どもの人口は20〜30%も減っているんです。
平群町はこれから子どもや現役世代を増やしたいのではないですか?
それを考えたら、1900万の赤字で増やそうとしている人たちに喜ばれる施設を廃止する理由がどこにあるんですか?
廃止条例は通ったままになってますが、プール槽を本当に入れ替える必要があるのか客観的な調査をすべきではないですか?
町長は客観的な調査をするぐらいの決断はして下さい。
調査するのに高く見積もっても100万までできるらしいですから。100万円ぐらい出せるはずです。
町としてそれぐらい出して、数億の財産がまだ使用できるのか否かを確認する。
それを決断できるかが平群町の街づくりにとっても、大きな分かれ目だと私は思います。
町長はあと4年間、町政を担う決意をされましたが、その4年間で子どもの数を減らしたいんですか?子どもを増やすために決意されたと思います。
町長がお答えください。
教育部長:山口議員の方から色々とご指摘いただきました。
我々が説明させていただいた資料運営協議会の資料や議案、12月議会の条例改正の資料を複数出して頂きましたけれど、多々誤解を与える言葉もございましたが、資料については改めて整理をさせていただきたいと思います。
▪️町長の答弁
山口議員:教育部長は資料の指摘部分だけ書き直すと言っているだけで、嘘をついたことは認めない。
こんなデタラメなやり方で議会にかけたのだから、やり直すべきでしょう。
もう一回、ちゃんと調査ぐらいするべきです。
財産をドブに捨てていいんですか?あなたが町長になったのは何のためですか?住民の幸せのためじゃないんですか?
条例上廃止になっていても建物はまだ在るあるわけですから、それをちゃんと調査して使えるかどうかぐらい見直すのが筋ではないですか?
私は西脇町長はそういう人だと思ってますけど、やらないならやらないと言って下さいそれなりの対応をしますから
町長:山口議員の質問にお答えします。
12月議会の条例の廃止の際にも答弁しましたけれど、ウォーターパークは平成5年に開設してから27年間にわたって親しまれてきた施設であります。
しかし、老朽化がひどく人口減少や少子化により入場者数が減少し赤字経営になっており、安全に維持していくには設備機械の修理、改修に多額の費用が要します。
一方でプール事故は命にかかわる大きな問題であり、老朽化による利用者の安全確保のためには改修は不可欠であり、平群町の財政状況を考えればウォーターパークの管理維持を続けることは大変厳しい状況にあります。
長年町民に親しまれてきた施設であり廃止することは非常に残念でありますがご理解いただきたいと思います。
山口議員:町長の立場もわかりますが、虚偽の説明で議案を通したんです。
言い回しや資料が不十分だったと言っていますが、プール槽は入れ替えを補修、ろ過器は既設利用を交換に変わっている。
これは虚偽ではないんですか?素人がわからないように意図的に書き換えているのではないですか?
そこまでしてウォーターパークを廃止したいんですか?
お金がなくても文化センターを作ったり、子どもの医療費を高校生になるまで無料にできたじゃないですか。
今の答弁では子どもたちの笑い声が聞こえるプールは必要ないと捉えることしかできませんでした。
これは町政にとって非常に恥ずべき事であり、このことは肝に銘じるべです。
住民の皆さんはこんなやり方で廃止されたということを知れば、一体何やってるんだということになりますから、このことは強く申し上げておきます。
後編のまとめ
▪️教育委員会の認識はあくまでも言い回しや説明不足であり虚偽ではない
▪️教育委員会が作った資料は見直して修正するが、廃止については見直しをしない
専門家ではないが、プール槽の劣化が一挙に進んでいることを予想していて、それの費用がかかると考えている
▪️利用者の命も引き合いに出しているが、結局は財政のために廃止したい
どうして平群町は何が何でもウォーターパークを廃止したいんでしょう?
町長はプール事故は命に関わると一般論を言っていますが、それはどこのプールでも同じことです。
事故が起きないように再開するのは当たり前のことで、言うまでもないですよね。
話を逸らさずに誠実に向き合って答えていただきたいです。
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