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僕らが旅に出る理由

1994年発売なんですね。ちょうど初めて私が海外に旅行したころです。その頃は、誰かと一緒に楽しめる旅の方が好きだったので、「一緒に行けばいいのに」くらいの感じで聞いていました、きっと。それぞれの時間を有意義に過ごしてまたそれを持ち帰って共有する、という感覚は、今はよくわかります。離れている時間の大切さもとてもよく理解できるし、誰もがどこかでこのような経験をするようにも思います。夕焼けも星空も大好きですが、そういう一瞬しかない時間を美しく切り取ってもいる、繰り返される日々のことにもフォーカスを当てている曲ですね。主人公はどんな長い手紙をかいたのでしょう。長い手紙、嫌いではないです。

心がわりは何かのせい?あんまり乗り気じゃなかったのに
東京タワーから続いてく道
君は完全にはしゃいでいるのさ

人気のない秋の渚 ぼくらだけにひらける空
「元気でいて」とギュッと抱きしめて空港へ先を急ぐのさ 
遠くまで旅する恋人にあふれる幸せを祈るよ
僕らの住むこの世界では  太陽がいつも昇り
喜びと悲しみが時に訪ねる

遠くから届く宇宙の光 街中で続いていく暮らし
僕らの住むこの世界では旅に出る理由があり
誰もみな手をふってはしばし別れる

そして君は摩天楼で僕にあてハガキを書いた
こんなに遠く離れていると愛はまた深まってくのと
それで僕は腕をふるって君にあて返事を書いた
とても素敵な長い手紙さ何を書いたかはナイショなのさ

遠くまで旅する恋人にあふれる幸せを祈るよ
僕らの住むこの世界では  太陽がいつも昇り
喜びと悲しみが時に訪ねる

遠くから届く宇宙の光街中で続いていく暮らし
僕らの住むこの世界では旅に出る理由があり
誰もみな手をふっては しばし別れる

そして毎日は続いてく 丘を越え僕たちは歩く
美しい星におとずれた 夕暮れ時の瞬間
せつなくてせつなくて 胸が痛むほど

遠くまで旅するひと達にあふれる幸せを祈るよ
ぼくらの住むこの世界では
旅に出る理由があり
誰もみな手を振っては しばし別れる

僕らが旅に出る理由 作詞作曲:小沢健二

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