読むのか見るのか

2個目の記事を書こうと思います。
こんにちは。
漫画家市川春子さんのファンをしているオタクです。

note楽しい、となったので2つ目の記事を書いています。
自我をあまり出さずに情報だけを書き綴ろうと前回の記事を書いたので、今回は自我全開で、薦めたい、市川春子を!を書こうと思います。

市川春子さんは人気作家です。私が今更あーだこーだ言う必要がそもそもありません。しかし語りたい、オタクなので。「この作品どう?」という入口を探している方に「あ、怖いオタクがいる」って思われない程度に語りたい。
十二国記という小説をご存じでしょうか。シリーズ大体1冊か2冊で1タイトルになる構成で、複数タイトル作品が出ています。作中の時系列は進んだり戻ったりです。なので、「どこから読んだらいいの?」が割と論争になります。どこから読む、どれから読む、アニメもあるなら小説アニメどちらから、ファン故にいろいろ持論があるところです。

私もある。
市川作品にもある。
Twitterでは文字数の制限故に限界がある。noteならば無限に書けます。
書こうとなりました。でもそんなに長くもないと思います。たぶん。

市川作品で現在出ている書籍は市川春子作品集2冊宝石の国12冊(11巻+図説)画集1冊展示作品を収録した書籍1冊です。宝石の国はアニメにもなりました。
どれから読む?アニメから見る?作品に触れる際にちょっと悩むところだと思うので、私の独断と偏見によるおすすめ順を書いていきます
重要なのでもう一度、独断と偏見によるおすすめです

あなたは漫画が好きですか?

 →はい、の方は漫画からをお勧めしたい。
 →いいえ、もしくはそんなに漫画に触れていない方は宝石の国のアニメ
  から見るのがいいと思います。

理由を添えよう。
市川さんの作品は独自性が強いです。読みにくい…と評されているのもぼちぼち見かけます。実感含めで慣れの問題だと思うので、理解のピントが合えばすっと入ってくると思います。が、そこまでたどりつく前に作品から離れてしまうのは勿体ない、なのでそういう方はアニメからをお勧めしたいです。
アニメでハマったら漫画をどうぞ!

次に漫画から読む場合、市川作品は作品集2冊と宝石の国が出ていますので、どちらを先に読むか。

少年漫画、少女漫画、青年漫画etc、ジャンル問わずで漫画を読みますか?

 →はい、の方は作品集いってみてください。
 →いいえ、の方は宝石の国いきましょう!

作品集にハマったら宝石の国に、宝石の国にハマったら作品集に、それぞれいくのも有りですし、ハマれなくても宝石の国なら、作品集なら、で読んでみるのも有りだと思います。

これの理由と私見と思いのたけのようなものが以下延々と続きますので、とりあえずおすすめ順はわかったわ!という方は読まなくても大丈夫なので本屋か電子書籍サイトかアニメ配信へどうぞ。手っ取り早くいろいろ知りたい方は私の1つ目のnote記事をご覧ください。
なんか気になる…という方は以下お付き合いください。

理由と私見と思いのたけのようなもの

いくぞ。あそうだネタバレとかはありませんので。
作品集、かなり尖っています。すごいです。各作品集には3~4作の短編が収録されていて、『虫と歌』はアフタヌーンの四季大賞や手塚治虫文化賞の新生賞を受賞しています。『25時のバカンス』はマンガ大賞2012の5位に選ばれています。
私は虫と歌の強強な個性にあてられて、すごいのは分かるんだけどすごいの衝撃が強くて置いてけぼり感がすごかった。後にバカンスでぐいぐい引き込まれ、その後宝石の国を読んでドはまりし、作品集に戻って理解度が深まりました。
ここから(というかずっと)私見ですが、作品集の収録作品は短編なので、市川春子という作家に慣れる前に1作品が終わってしまうのかなと。ハマる人にはすごい衝撃がくる作家性ですが、入り込めなかった時のスノードームを眺めてるような感覚(綺麗で不思議で、でも終わってしまう、でもって触れない、手が届かないあの感じ)は次の作品に手を出すかが微妙な気が…若干してしまう。
ので、宝石の国は慣れる時間をくれます。盛り上げ方が極上です。わからない、わかってきた、つぼにきた、の段階を踏んでくれます。なので宝石の国を読む際はとにかく3巻までいってほしい。3巻まででハマれないならあなたには向いてない作家さんだった、になると思います。なので3巻。大事です。3巻。ありがたいことに電子書籍で3巻まで無料を年2回…?とか固定の時期があるわけではないですがやってる印象です。
宝石の国を読んで好きだとなったら本誌再開待ちなり12巻待ちなりの間にどうぞ作品集を!

電子書籍便利ですよね、試しに読むのも楽ですし。何より蔵書を圧迫しない。なんですが、あ、市川春子好きかも、となったら是非紙本を手に取って欲しい。作品集も宝石の国も、装丁は市川さんご本人の手によるものです。作品集のUV加工、宝石の国のホロ、どちらも現物を見てほしいですぜひ。

今回とりあえずこんな感じで。
長文読んでくださりありがとうございました。
もう1記事、図説と画集と展示作品のこととプラスアルファの話も書きたいなと思っています。また後日。


以下余談
向いてる向いてないあるとは思いつつ、私の心からのあれとしては『宝石の国』という作品に触れるのは漫画からにして欲しい…自分の感想を持ったうえでアニメを見てほしいと思っています。
アニメは1パターンの「正解」を提示してくると思っていて、監督や脚本家、音響、アニメーター、声優という作者以外のたくさんの他人の解釈が加味されて、アニメーションという作品として提示されるものだと思っています。
私が『宝石の国』で大事だと思う部分が、作品解釈の幅の広さです。こういう風にも見える、こういう風にも受け取れる、何度も読むと自分の感想も変わってくる、そういう部分を楽しむ前にアニメで答えをもらってしまうのは非常に勿体ないと思っています。が、思い入れが強いほど別メディアへの拒絶感も出てくるので、アニメはアニメで楽しんでほしいと思うとまっさらで見た方が…とも思うでの難しい…。
アニメの出来、本当にすごいんですよ。制作のオレンジさんに一気にハマりました。あのアニメーションはすごすぎる。