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【ME:I】海老原鼓の魅力を勝手に振り返る

 ME:Iがデビューして二か月が経とうとしています。

 デビュー前からテレビや雑誌にラジオにWEBメディアにファンコンに外部イベントへの参加にetc……連日盛り沢山の情報とイベントが降り注ぎ、ファン(YOU:ME)にとってハッピーすぎるけどジェットコースターみたいな毎日。特にデビュー後、初の大型連休である5月のGW近辺は、TVの大型特番やイベントが立て続いて、祝祭ムードは最高潮まで高まりました。

 そんなGWも終わり、6月に入りましたがこれからも彼女たちの活躍と飛躍と物語は続きます。これからの彼女たちの未来に大きな期待を抱きつつ、ME:Iのメンバーの1人であり私の推し、最高可愛いマンネの海老原鼓の魅力と成長について(自分が振り返りたいので勝手に)復習しつつ、あわよくば誰かに届いたら嬉しいな…と言う欲まみれの気持ちで書き連ねて行きます。

 そこそこ長いです。


まるで漫画のヒロインみたいな

 海老原鼓は歌が上手い。 

 PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS第1回放送、レベル分けテスト。
 現役女子高生のチーム『アオハル』の一員として、ITZY『WANNABE-Japanese Ver.』を披露した海老原鼓は、トレーナーであるイ・ホンギ氏に「なになに?!」と声を上げさせる歌声を披露しました。

 『WANNABE』の前半では地に足の着いた安定的な歌声を、後半では溌剌と弾ける透明感溢れる高音が響き渡り、練習生たちの間からも感嘆の声が溢れていました。
 更にパフォーマンス後にトレーナーの要望で披露したギターの弾き語りによるあいみょんの『愛を伝えたいだとか』では、低いところから微かな濁りとともに艶めいてうねり上がる歌声を披露。『WANNABE』とは異なる空気感を舞台上へと作り上げるさまに、彼女の『声』の表現力の広さと底知れなさ、そして何より『海老原鼓は歌が上手い』という事実を、我々視聴者はさっそく思い知らされたと思います。

 思い知らされたうちの一人が自分です。

 簡単に自己紹介をすると、この文章を書いている人間は、アイドルにもK-POPにも詳しくありません。オーディション番組の存在はぼんやり知っていましたが、PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSが配信されていることは全く知りませんでした。

 そんな人間が海老原鼓を知り、その歌声に思い知らされて底のない沼にたたき込まれたのは、SNSで回ってきた「日プで歌の上手い子がいる!」という書き込みと、そこに添えられたYouTubeの番組ハイライト動画です。激しいダンスをしつつ、全くブレのない安定的な歌声を響かせる様と、パワフルかつ美しい高音に一瞬で心を掴まれ、惹かれてしまいました。とにかくこの子の歌声がもっと聞きたい。気づけばPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLSが配信されているサイトに登録していました。
 そうして改めて第1回を配信サイトで見て「歌は自信があるけど、ダンスは誰かに習ったことは無くて……」という鼓のインタビューを見て度肝を抜かれました。他のダンス歴の長いメンバーと比較して、ダンスの素人である私には大きな差が感じられないほど、鼓のダンスも安定的で、音楽に乗って楽しそうで、何よりとても魅力的に見えたからです。

 素人目にもなんだか説明は付かないが、とにかく凄いことが感じられた海老原鼓のパフォーマンスに対してのトレーナーからの評価は、納得のAクラスでした。練習生評価1位としてAクラスを獲得しなくては、というプレッシャーから解放されて泣き崩れる彼女と、彼女を暖かく祝福するメンバーを見ながら、私は『鼓はまるで漫画のヒロインみたいだな』、と思ったのを、良く覚えています。

 同世代の女の子たちの中にいるときは明るくて元気で賑やかで、笑顔が似合うごく普通の女子高生。ダンスは未経験で、歌についてもコンクールなどで評価されたり、あるいは動画サイトで活躍・評価されていた痕跡もない。けれどひとたび舞台上に上がってパフォーマンスをすれば、とてつもなく魅力的で、トレーナーも練習生も視聴者も、誰も彼も感嘆させてしまう。
 
 少女漫画誌で連載されているキャラクターの設定と言われてもおかしくないような鮮やかな魅力を身にまとい、華々しく世界に現れた鼓には、漫画のヒロインのように、試練がいくつも訪れます。

彼女とアオハルの物語 

 海老原鼓の最初の試練は、テーマ曲のダンスだったと思います。
 他のAクラスの練習生と比べダンス経験のない鼓は振りを入れる速度も遅く、トレーナーレッスンでは「練習生評価1位の資格はない」という厳しい洗礼を受けました。泣きながら弁当を食べるほどに辛い挫折の中にあった鼓の支えになり、手助けをしてくれたのは、最初のパフォーマンスの際に一緒のチームだった「アオハル」のメンバーでした。

 日プ女子時代の海老原鼓を振り返る時、「アオハル」メンバーの存在は欠かせません。
 全員が現役女子高生の練習生グループ。鼓とグループが一緒になることは最初以外ありませんでしたが、歌やダンスの得意分野でフォローしあい、鼓が何か選択する際には「アオハル」の存在が影響を与えるなど、視聴者の目から見ても、鼓にとってのアオハルは大きな支えのように感じられました。

 そう感じた切っ掛けは、アオハルメンバーが全員脱落した直後、ポジションバトルの事でした。
 ボーカルポジションを希望する彼女が選べるのは、安室奈美恵の『HERO』か宇多田ヒカルの『First Love』。後にトレーナーに「鼓はFirstLoveを選ぶと思った」と言われ、本人もそう思いつつも、『HERO』を選んだ。それは「HEROの中にアオハルメンバーに伝えたい歌詞があるから」という理由からでした。

《遠くにいる「誰か」の想いが、これまでの自分の背中を押してくれた》

 当時の鼓は、支えであったアオハルメンバーの脱落による精神的な落ち込みに加え、編曲のアドリブ追加に伴うチームメンバーとのすれ違いが起きたことで、デビュー後のテレビ番組で「心がぐちゃぐちゃで、このまま帰ってしまおうかと思った」と吐露するほどにすり減っていました。しかし、歌いたいと願った歌詞のように、アオハルメンバーから送られた手紙やメッセージを支えに、HEROチームの優しくて暖かいメンバーたちと手を取り合い、鼓は舞台へと立ちました。

 ポジションバトルだけではなくその次も、その次も。ファンからの投票数が1人11票から2票に減少した結果、現場評価によるベネフィットがなければ危うい可能性のある状況を前にしても、泣きそうになりながら向き合い、舞台に立ち続け、そうして、2023年の12月にデビューを掴み取りました。

 アオハル、うち、やったよ。

 デビュー決定後のマイクで、彼女は現場に来ていたアオハルメンバーに泣きながら呼びかけていました。同じく泣きながらそれに応え、鼓を祝福するアオハルメンバーを見ながら、鼓が漫画のヒロインみたいに降りかかるいくつもの試練や困難を乗り越えて来られたのは、アオハルがいたからなのだな……とこちらまで泣きそうになったことを、良く覚えています。

太陽を背に駆け上がってゆく

 日プ女子の初期の頃と、デビュー後の現在を見比べてみると、海老原鼓の変化は至る所に見受けられます。

 例えばビジュアル。
 初期の頃はどこか幼い黒髪のボブへアに、素朴な雰囲気が漂っていました。年齢よりも幼く見える風情から、とんでもなく美しく高低自在のパワフルで華やかな歌声が飛び出す様子はギャップもあり衝撃的でした。

 そんな素朴な女子高生の鼓が髪型やメイクの変化、そして何よりオーディションが進む中での本人の精神的な成長、自信が増したことで可愛らしい雰囲気は残りつつも、明るい『華』を身にまとうようになりました。

 デビューシングルのジャケットとアーティスト写真では、いままでのショートへアのイメージを覆す、エクステによるロングへアのまとめ髪でした。すっきりまとめられているせいか頭身がいつもより高く見え、目元も涼やかに大人っぽく見えるところから、数年後、大人になる彼女の未来がほんの少し垣間見えたような気がしてわくわくしました。

 画像を貼りたいところですが使用期限があるため、公式サイトへのリンクを貼ります。

 めちゃくちゃかわいいですね。
 ロングへア姿はそれきりで少し残念でしたが、最近は伸び掛けの髪の毛を外ハネのボブにしていて、それが彼女の可愛らしい雰囲気によく似合っていました。

 それだけでも最高だなと思っていたのですが、ガル●ワでは兼ねてから「ハイトーンにしたい!」と宣言していたように、金髪に染めたところ、大人びた衣装とも相俟ってパフォーマンス中のかっこよさとセクシーさが増してしまい、MC中のいつも通りのふわふわした雰囲気とのギャップに胸を打ち抜かれた人も多いのではないでしょうか。
 私は打ち抜かれました。

 残念ながら公式の動画がなかったため、KCON Japanの動画です。
 静止画では以下に残っていました、最高ですね!

 また、外見的なところだけでなく、内面的なところも変化している事が、メンバーのインタビューで伺えます。

 例えば、インタビューのなかで鼓について「(グループバトルの)Body&Soulの時の鼓は、言いたいことも言えなかった」「けれど&MEの頃には言いたいことを言えるようになった」「いちばん精神的に成長したのは鼓」という声が出たことがあります。
 それだけではなく、メンバーが迷う様子を見てそこに寄り添う言葉をかける、共同生活のルールについて意見を発する、ダメなことはきちんとダメだと指摘する、周りをよく見て冷静に行動していると評価されるなど、オーディション期間を終えてME:Iとして活動する中でも、引き続き人間関係について大きく、そして日々確実に成長している様子が散見されます。

 かつてはダンスの振りが覚えられない自分に焦り、どうしたらいいか判らず、(弁当を食べつつ)泣くことしかできなかった鼓。
 また、チームメンバーに対して伝えるべき事を上手に伝えられず、すれ違うこともありました。

 そんな不器用だった鼓が、年上メンバーの暖かい眼差しに見守られ、一番年下で可愛がられるだけでなく、メンバーの一人として精神的にも大きく成長していく様子はとても頼もしく感じられ、また、応援するファンとしても、とても素敵な存在に成長してゆくひとが自分の推しなのだな……と感じられて、とても誇らしいです。

 明るく元気なムードメーカー、笑顔がとびきり魅力的な鼓は、ファンの間で良く太陽に例えられます。きっと数年後、外見と内面のさらなる成長を経て大きくなるだろうその輝きは、ファン以外にも太陽に感じられるんじゃないかな、感じられるようになって欲しいな、そしてファンが一千万人くらいにならないかな、いやなるに違いない……世界を制覇しよう海老原鼓……と密かに欲張りな気持ちを抱いています。

彼女の未来はきっとはてしない

 海老原鼓は歌が上手い。

 日プ女子の第1回放送の後、私はそれを思い知らされました。
 海老原鼓は歌が上手い。
 アイドルにもK-POPにも、なんなら最近の音楽をほとんど知らない私を一瞬で引き込み、配信サイトに登録させ、オーディション番組について勉強して周りに布教し、投票を頼んで回るという自分でも驚く行動力を発揮させるくらい、魅力的な歌声を持っている。
 そんな海老原鼓の存在を知って半年と少しになります。飽き性な私ですが、その上手さに飽きたり、慣れたりすることは今まで一度もありません。なぜならパフォーマンスの度、彼女は変化し、進化するからです。

 明るく溌剌と初々しさの弾けるwannabe
 明るさと溌剌さを残しながらも、安定的なロングトーンと高音を維持できることを知ったBody&Soul
 包み込むような優しく柔らかいハモリと、しなやかさと強さを持ったアドリブを見せたHERO
 天高く羽ばたく声だけではなく、目が離せなくなる表情の変化がたまらない&ME
 オーディションで学んだ全てと煌めく才能が混ざり合い、芽も眩むほどに鮮やかで明るい、花火みたいに弾けたCHOPPY CHOPPY

 オーディション期間中だけではなく、デビューが決まった後もその進化は留まることを知りません。

 PVから話題になっていたClickの後半のロングトーンは、テレビやYouTubeで披露する度に見事に被せを突き抜け、安定感と華やかさが増したように感じられ、音楽に乗って心地よいダンスと相俟って何度見ても楽しめます。


 SugerBombではClickや&MEでみせた暖かい、太陽な歌い方とは打って変わって、硬質で冷たさと意地悪さの匂う、小悪魔な表現力にときめきました。

 有明のファンコンではまだどこか幼い風情を残した想像以上は、大阪、代々木を経て、ガル●ワ、そして5月のKCONに至るころには、自信に満ち溢れ、前だけを見て花道を歩み続ける女王の風格さえ漂わせるようになり、我々に『明るく元気で賑やかなマンネの鼓ちゃん』ではなく、『見ている者を圧倒する何かが体の奧で育ちつつあるアーティスト』としての一面を魅せてくれました。

 ヒロイン通り越してヒーローみたいなかっこいい表情ができるなんて、弁当を食べながらしくしく泣いていたころには全く想像してませんでした。常に想像以上を見せてくれる女……。

 昨日より今日、今日より明日。

 月日が経つごとに良くなって行く海老原鼓のパフォーマンスを見ていると、日プ女子のコンセプトバトルで、トレーナー達がが交わしていた会話を思い出します。

 《鼓のボーカルの可能性ってどこまで行くんですかね》 
 《いや、とてつもないと思う》

 明日より明後日、明後日より明明後日、一週間後、一ヶ月後、一年後、三年後、五年後……あるいはその先も、とてつもないほどに高く遠く。
 私たちの度肝を抜き、五感の全部をとらえて離さない形へ変化し、進化し続けてゆく海老原鼓の《とてつもない未来》を想像すると、未来がとてもきらきらした可能性に溢れた、楽しくて素敵なもののように思えてくるのです。

 これからいくつもいくつも押し寄せるだろういろんな荒波にも、きっと恐れずに立ち向かい、はてしない冒険の旅を続けていく最高可愛いマンネの海老原鼓の活躍と魅力をこれからもずっと応援していきたいと思います。

 鼓最高!!!!!!!!!


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