編む* 湖みたいな人だったって、

わたしは湖のようになりたいって思うの。そうすれば、あなたが水をのみに来てくれるでしょう?柔らかな声でおはようと啼いて、わたしに降り立つ羽ばたきで、わたしの湖面ははためくの。天気の良い日は友人も連れてきたり、たまたま居合わせた顔見知りと冗談を言い合ったりして。
そうして、すこし元気になって、またねって軽やかに飛び立っていくのを見送るのが好きなの。
あなたが何思うか知らないけれど、わたしがいなくなったら、あの人は湖みたいな人だったって、思い出話をしてね。

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